メディアクリエイトの同梱版換算方法判明〜「2本以上同梱は売上換算せず」
先日、初週の販売数がファミ通やメディクリから発表となったPS4。同梱版のKNACKが本体と同数販売で32万、他のソフトは合計でも20万という数字でKNACKを売上換算するかどうかで装着率が大きく変化してしまうことから、各所で物議をかもしていました。
PS4、初週販売ソフトの売上判明〜同梱「KNACK」以外のソフト売上は合計約20万本 - わぱのつれづれ日記
メディアクリエイトのレポートでも、その減少についていろいろ解説していましたね。
本体同梱版『KNACK (ナック)』(30.9万本)を含めた初週装着率は1.70で、同タイトルを除くと0.70となる。過去のPSフォーマットと比較すると初週装着率(PS3:0.82、Vita:0.92)は低めであるが、ソフト同梱のため本体のみを購入するユーザーも少なくないと見られることや、ローンチ12タイトル中7タイトルがPS3版からPS4版へのアップグレードサービスの対象となっていることもあり、単純な比較はできない。
(cache) 今週のランキング | メディアクリエイト
まあ、自分も同梱版があるのでソフト買わなかった一人なのでこの解説通りであるのですが。同梱をまるまる100%売上換算するのもどうかとは思いますが、かといって0%扱いはもっと無理があるというか。本体が4万するだけに、KNACKがあるならまずそれでいいかと、初期投資を出来る限り抑える人は多いと思いますし。
一方で、「なんで同じ同梱版なのに、WiiUのファミリープレミアムパックでマリオUやWiiパーティUの分は換算されてないんだ」という見方もありました。これだけで40万ぐらいの数ありましたからね。ファミ通では売上換算しており、マリオUはミリオンに達していたわけですし。これについて、メディクリが以下の記事で回答したようです。
では上記の意見で指摘されている『NewスーパーマリオブラザーズU』『Wii Party U』の2本が入った『Wii U』はなぜ計上されなかったのか? その理由を集計したメディアクリエイトに聞いてみたところ次のような回答が得られた。
「ソフト単体の場合は売り上げに入れておりますが、本体に2本以上同梱している場合は計上しておりません」とのことである。その理由としては本体1台の売り上げ対してソフト2本分の売り上げとして計算されてしまうため。
『PlayStation 4』の初週ソフトが30万本以上の爆売れ! 同梱ソフトを集計する場合としない場合の違いは? – ガジェット通信
2本以上同梱しているかどうか、という基準な模様。以前の記事のコメント欄で同様の指摘をいただきましたが、それが正解だったようです。同様のケースはXbox360のバリューパックや、PS Vitaのオトメイトスペシャルパックなんてのもありましたが、これらもランキングには反映されていなそうですね。数が少なかったためにわからなかったということかもしれません。
これはこれでメディクリ的には方針一貫しているということなのかもしれませんが、正直あまりバランスは取れてない感じはしますね。DLカードの販売分は計上しないのに、3DSのDL版の同梱や今回のKNACKのようなDLコード同梱は計上する。1本だけ同梱だと計上するけど2本以上だと計上しない。中途半端に数字の自然さを出そうとして基準をふらつかせたせいで、ぶつ森でのDLカードの数十万の販売、WiiUでのマリオUの数十万の販売というところで破綻をきたしてしまっている感じです。素直に「POSで計測できるデータは全部売上換算します」にしておけばいいんと思うんですけどね。ファミ通がこの方針ですが。いくらサンプル数が多かろうと、こんな恣意的な取捨選択を織り交ぜたらメディクリの数値の価値はどんどん落ちてしまうように思います。一度メディクリは過去の数字も見なおしてしまったほうが良いように感じます。