PS4、初週販売ソフトの売上判明〜同梱「KNACK」以外のソフト売上は合計約20万本

昨日、ファミ通から初週32万台の販売を達成したと発表されたPS4

Playstation 4 First Limited Pack (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱) Playstation 4 First Limited Pack with Playstation Camera (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)
PS4、初週販売は32万台〜年末商戦のWiiU・Vitaを上回るスタートに - わぱのつれづれ日記

一方、これといったキラーソフトもないため、ソフト売り上げはどのくらいかと気になるところはありました。その初週販売が明らかになっています。

プレイステーション4用ソフト販売本数TOP5が判明 『龍が如く 維新!』や『バトルフィールド4』などが上位に - ファミ通.com
(cache) ファミ通.com - 最新販売本数ランキング TOP30
PlayStation 4発売から2日間の販売数は30万台越え。新世代ゲーム機の登場で盛り上がった「週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

以下、初週販売についていろいろと見てみたいと思います。

KNACKを単体計上するかどうかで別れる評価〜含めば装着率1.6、含まなければ0.6

まずKNACKは全部のPS4に同梱されているため本体と同数。現状KNACKの単体販売はPSStoreでも見受けられないのでこの数値の通りということでしょうか。(メディクリが150ほどソフトが多いのが気になりますが。なぜに本体以上?)

メディクリのランキングでは本体同梱版の計上基準がはっきりしないところがありますね。WiiUのマリオUなど、ファミ通ではWiiUのファミリープレミアムパックの分を計上してミリオンに行ってるのに、メディクリではそれを計上してませんからね。ポケモンやモンハンなどは同梱版も含んでいるんですが。どうぶつの森でもDLカード分を計測できるはずなのに計上せず、ファミ通とはかけ離れた数字を出していますし、サンプル数はファミ通より多いもののこう指標の基準がブレブレだとメディクリの信頼度がどんどん落ちてくる感じです。

それ以外のソフトでは筆頭は龍が如く維新PS4版で7万から8万。その後はバトルフィールド4とKillzoneが2万〜3万で続き、その後はぐちゃっと1万前後で固まっている形ですね。

龍が如く 維新! - PS4 バトルフィールド 4 - PS4 KILLZONE SHADOW FALL - PS4
真・三國無双7 with 猛将伝 - PS4 コール オブ デューティ ゴースト - PS4 アサシン クリード4 ブラック フラッグ【CEROレーティング「Z」】 - PS4 トゥームレイダー ディフィニティブエディション【CEROレーティング「Z」】 - PS4
FIFA 14 ワールドクラス サッカー - PS4 ニード・フォー・スピード ライバルズ - PS4

ちなみに、本体と各ソフトの売れ行きをファミ通とメディクリとで比較、KNACKを含めた場合とKNACKを含めない場合で装着率などを集計してみました。

ファミ通 メディクリ
PS4本体(KNACK同梱) 322083 309,154
KNACK 322083 309,304
73086 82,540
BF4 26878 24,799
Killzone 25978 32,336
無双 13576 14,356
アサクリ4 12885 13,862
COD 11775 13,701
TR 10576 12,093
FIFA 9780 8,808
NF 6224 6,602
KNACK含む 512841 518401
KNACK 含まず 190758 209,097
装着率(KNACK含む) 1.59 1.68
装着率(KNACK含まず) 0.59 0.68

結果としては、KNACKを含めた場合は大体51万本ほど、装着率は1.6〜1.7ぐらいとまずまずの数値。一方、KNACKを含めない場合だとソフト売り上げは約20万。装着率は0.6〜0.7ぐらいとなります。KNACKを「こんなのソフト持ってるうちに入らない」と捨ててしまうと低い数字となりますが、自分なんかは「とりあえずKNACK付いているからまずそれで遊んでみよう」とソフトは特に購入しなかった人なので、自分ならKNACKを含めてもいいと思いますね。割り引くとしても6割程度の20万ぐらいは装着率の計算に入れてもいい気はします。その場合のソフト合計40万本ぐらいとなり、装着率は1.3ぐらいですかね。

WiiU、Vitaの初週との比較〜WiiUは装着率1.3、Vitaは0.5

ちなみに、最近出たハードとしてWiiUのときとVitaの時を振り返ると以下のとおり。

WiiU初週販売台数は約30.8万台〜ソフトはマリオ・ランド・モンハンで約36万本 - わぱのつれづれ日記
WiiU初週ランキング〜PS3龍が如く5が1本で対抗、どうぶつの森はメディクリとファミ通で20万本差に - わぱのつれづれ日記
Vita初週、3DS週販に及ばず〜3DS 36.8万台 Vita 32.5万台、Vitaソフト16.7万 - わぱのつれづれ日記

どちらも初週販売はPS4と近い30万台ぐらいなわけですが、WiiUは人気が少数ソフトに集中。ランク内のソフト売上合計はメディクリで356,757本、ファミ通で376,583本。装着率は1.2ぐらいですかね。上でKNACKを6割換算したものと大体同じような数字。そういう意味ではPS4のソフト販売も「まあこんなものかな」という感じがします。「龍が如くがわずか7万」「KNACK除くと装着率0.6」とか切りだすとあたかもソフトが売れてない印象にはなりますが、トータルで見ると「KNACKという同梱があり、それ以外のソフトはかなりバラけている」というのがPS4ロンチの実情な感じはします。

ちなみにVitaの方は約16.7万本。同梱版のソフトもないため、装着率は約0.5と半分程度。これははっきりとソフトの売上が少ないですね。いま見ても異常な感じはします。

問題は二週目以降〜15万台がひとつの目安か

以上、初週のソフト販売本数を見てきましたが、本体の売れ行きと比較すると決して絶好調とは言えないソフト売上ではあると思います。新ハードとして重要なのは2週目以降どれだけ勢いを維持できるか。ここで歴代ハードの初週と2週目の推移の表をまた載せてみたいと思います。

発売日 初週 2週目 下落率(%) クリスマス週
DS 2004/12/02 441,485 181,231 58.9 252,919
PSP 2004/12/12 166,074 81,355 51.0 92,515
Wii 2006/12/02 371,936 109,068 70.7 284,648
PS3 2006/11/11 88,443 43,378 51.0 92,122
360 2005/12/10 62,135 12,320 80.2 7,315
3DS 2011/02/26 371,326 206,087 44.5 510,629
Vita 2011/12/17 321,407 81,387 74.7 81,387
WiiU 2012/12/08 308,570 130,653 57.7 119,159
PS4 2014/2/22 322,083 - - -

クリスマス商戦に併せて発売されているハードはだいたい50%以上落ちている形。360とVitaは特に7割以上とひどく極端に落ち込んでますね。一方、今回のPS4と同じような月に発売されている3DSは44.5%の下落。そういう意味では、2週目の販売で15万台程度を維持できるかがひとつの目安となりますかね。10万を切るようだとVitaや360コースという感じです。

とりあえず、スタートダッシュだけでは評価しきれないのはVitaやWiiUの失速でまざまざと見せつけられている状況ですので、まずは今週分の売上がどうなるかに注目してみたいと思います。