AirPods Pro購入~iPhone7+iOS12での使用レポート

最近これといった高いデジモノを購入していなかったのですが、久しぶりに物欲を掻き立てられたのがAirPods Proです。
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今回、このAirPods Proを購入し、自分のiPhone7+iOS12.4.1で使ってみました。アプリ対応状況の都合上iOS12で止めているのですが、この組み合わせでの情報はあまり充実していないようなので、せっかくなので実際に使用してみた内容をレポートしてみたいと思います。(ほかにも、購入までの経緯や装着時の使用感、ランニングでの利用や音ゲーデレステ・ミリシタ)での遅延の影響なども触れていきます。)

購入までの経緯 ~ 安価Bluetoothイヤホンからの切り替え

iPhoneは3GSから使っており、月々割が切れるころに買い替えという感じで4, 5s, 7と切り替えていたのですが、今は7でそれなりに満足してしまっている状況。そのiPhone7からイヤホンジャックがなくなり、Bluetoothイヤホンが今では当たり前のように使われています。自分はiPhoneの前のガラケーBluetooth対応だったこともあり、そのころからBluetoothレシーバー経由でイヤホンを使っていたりしました。その後もランニングなどで便利なこともあり、2000,3000円程度のワイヤレスイヤホンをいくつか使ってきています。

しばらく使っていると断線とか故障とかしてしまい、今使っているのは上記のJPA1 MK-II。悪くはないのですが、ランニングだと左右をつなぐ線が走っているときに揺れて気になるところもあり、Airpods移行増えてきた「フルワイヤレスイヤホン」にここ数か月ほど関心持っていたところでした。今のワイヤレスイヤホンと同じく4000円ぐらいのお手頃イヤホンを探していたのですが、あまりにAmazonとかのレビューがうさん臭いものが多く、似た商品も多すぎて選びきれないままここまで来ていたところです。

そんな中、発表されたのがこのAirPods Pro。自分はもうずっとカナルイヤホン派なので、これまでのAirPodsはほぼ眼中にありませんでした。通称「うどん」な長いところもあまり気に入らず。一方、このAirPods Proはカナル型になったこと、そしてノイズキャンセリングがついたことが特徴でしたね。それでも、発表当時は3万という値段の高さからそこまで関心もなかったのですが、その後のレビューでやたら絶賛されていたため、「どうせ買うならしっかりしたいいもの買うかな」と、むくむくと物欲が湧いてしまった次第です。

それでも一度は試聴してみないと、と思い、11/2にApple Storeに。このころにはすでに口コミ人気もすごくなっていて、試聴だけでも10人ぐらいの行列。そこで試してみたところ、ノイズキャンセルについては確かに強力。店員の説明の声すら小さくなる感じで、昔持っていたソニーのNCイヤホンより強い印象でした。

SONY ノイズキャンセリングヘッドホン ブラック MDR-NC22 B

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また、もう一つの魅力である外音取り込み機能ですが、これは店頭では「マイクで拾った音を鳴らしている」感はちょっとありましたね。それでも、ほぼつけていないときと同じレベルで周りの音が聞こえるのはよくできているな、という感じでした。

短時間の試聴でしたが、なかなかの満足度。物欲に任せて購入しようかとも思ったのですが、あいにくの極度の品薄。値段も高いですし、まずはお手頃なフルワイヤレスを買おうかと物色もしていたところでした。かなり迷ったのが以下のAnkerのやつですね。

ただ、ネット見ていると「ネット購入、店頭受け取り」であれば、タイミング合えば飛び込みでAirPods Proを買えそうなところもあり、Appleの購入ページを時々チェックしていました。

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だいたい朝7時半~ぐらいがねらい目っぽいですね。その時間にチェックをしていたところ、たまたま行ける距離のApple Storeで「受け取り可能」と表示されたため、思わず衝動買いをしてしまった形です。

iOS12での利用 ~ 制限はあるものの一通り利用可能

上記のような形で、いわば勢いで買ってしまったのですが、一つ気になる問題が自分のiPhone7がまだiOS12.4.1のままであるということ。本来はiOS13に上げたいところなのですが、メインでやっているデレステとミリシタがいまだiOS13正式対応せず。ある程度大丈夫そうではあるのですが、一度OSを上げるともう戻すのは難しいこともあり、公式の対応まで待つことにしていました。一方で、AirPods ProのサポートはiOS13から。ネットで調べてみた限り、一応iOS12でも通常のBluetoothイヤホンとして利用、さらに本体側でNC切り替えはできそうなところがあったので、まずは挑戦してみることにしました。(だめならそのときはiOS13に上げるということにして。)

実際にiOS12での利用ですが、まずAirPods Proのケースの蓋開けただけでiPhone側に以下の画面が表示。

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OSアップデートを促されていますが、一応「機能が限定されたままで設定する」というのがあったのでこちらを選択。すると、そのままオーディオアクセサリの接続が始まり、接続完了すると「AirPods Pro」の文字と充電量の表示がされました。

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通常Bluetoothイヤホンだとペアリング用のボタン長押しでのペアリングとかがあるのですが、iOS12でも非常にシンプルにペアリングできた形です。

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ペアリング後、iPhone側からは「Bluetooth」-「AirPods Pro」として確認できます。ここの(i)のところを押すといくつか設定可能。「自動耳検出」を有効にしておくと、耳から外した時に音楽が自動的に一時停止され、再度耳につけると自動的に再生再開されます。「マイク」のところでは使用するマイクを左右のどちらかに限定したりできる模様。一応ノイズキャンセル機能もiOS12でもOn/Offはできます。iPhoneから切り替えられるのはノイズキャンセリングOnか標準の2択。AirPods Proの特徴の一つである「外音取り込み」はここからは制御できません。

一方AirPods Pro本体の方の感圧センサーでは、長押しで「ノイズキャンセリング」と「外音取り込み」の切り替えができます。逆にこちらでは外音取り込みなしの標準は選べません。iOS13ではコントロールセンター経由でこの3つのモードを簡単に切り替えられるようなので、この点はiOS12の制限ですね。ただ、通常利用としては本体側のNCと外音取り込みの切り替えで十分実用になる感じです。シングルクリックで再生・停止、ダブルクリックで次の曲、トリプルクリックで前の曲。音量の制御ができないのは、他の音量ボタン付きBTイヤホンと比べると少し不便なところですね。

バッテリーの容量確認についても、iOS12だと制約があります。最近のBTイヤホンだとiPhoneの右上部分にヘッドホンアイコンが出た時にバッテリー容量を示すアイコンが表示されていたのですが、AirPods Proの場合それがなし。iOS13だとAirPods Proケースの蓋を開けたタイミングで表示される画面で確認できるようなのですが、iOS12だと最初のペアリングの時に表示されるだけで、そのままでは確認できません。バッテリーのウィジェットを追加することでAirPods Pro本体については確認できました。

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ただ、AirPods Proのケースの充電残量はいまいちわからず。AirPods Proの項目が3つでるので、L, Rがついていないのがケースなのかとも思うのですが、はっきりしないところも。

そのほか、イヤーチップの装着テストもiOS12ではありません。ショップで体験したときは最初にこれを行ってMでも密閉されてると確認できたんですけどね。

使い心地 ~ 優秀な外音取り込み&ノイズキャンセリング機能に感動

さて、実際の使い心地ですが、まず耳に装着したときに一瞬耳栓効果で音が遮られた後、自動耳検知でふわっと外音取り込み機能が有効になってふわっと自然に音が聞こえるようになるのが気持ちいいです。本体の方で最後のモードを覚えているようで、ノイズキャンセルをメインに使っている場合はつけた瞬間にすっと周りの音がなくなる感覚になりますね。自分は今のところ電車の中とか以外は安全のため外音取り込みモードで使っているので、つけた時はこちらになることが多いですが。

カナル型なので、圧迫感は多少あります。ただ外音取り込みモードだとその圧迫感は軽減される感じです。片耳だけつけていても左右で聞こえ方の違和感が少ないのもなかなかすごいです。

電車の中で利用する場合はノイズキャンセル機能の真価が発揮。駅の空調のゴーという音などがきれいに打ち消されます。電車とかが来た時の音もかなり軽減。駅で「周りの音で音楽が聴きづらい」というシチュエーションがかなり緩和されます。道路沿いとかで利用しても車両音がかなり軽減。その分、外でNC機能を使うのはやはり危険かと思いますね。長押しで気軽に切り替えできるので、こまめに切り替える形です。

当初の目的でもあったランニングでも使ってみました。今までのBTイヤホンと比べると、固定用のフックのようなものがない分、イヤホンのホールド感は劣ります。ただ、キロ7分ぐらいのジョグ、キロ5分ぐらいのペース走の双方で利用してみましたが、いずれもランニング中に落下するような感じはなかったです。
ただ、一度タオルを使っていた時に耳のうどんのところに手が引っかかってしまい、ポーンと飛んで行ってアスファルトに落下、故障はしなかったものの傷がついてしまいました。フルワイヤレスで自由度が高い一方、注意しないとうっかりひっかけて落下とかするリスクはありますね。混雑時に落下して紛失、とかは気を付けたほうがよさそうです。
また、防水性能としてはIPX4相当あるようですが、これは飛沫を防ぐレベル。夏場とかにダラダラと汗をかくシチュエーションでは適さないかもしれません。それでも一定の防水性能があることは、安心感にはなりますけどね。

あとは、ケースの取り扱いですかね。ケースが小型でかさばらないのがいいですね。その分、ケースごとどこかで落としそうな心配も。AirPodsのころから結構いろいろなケースやカラビナ付きとかもあるみたいなので、そういうのも利用してもいいかもしれません。

ちなみに音質は特に感動的、といったものはありませんでした。特別こもったり悪い音と感じることもないですが、普段使っている安いイヤホンと比べてどれほどいいか、と言われるとよくわからず。(ただ、自分はハイレゾとか聞いてもあまり差がわからない程度の耳なので、あまり参考にならないかもです。)

デレステ&ミリシタでの利用 ~ 遅延はあるもののプレイは可能

それ以外の使い勝手という意味では、自分が今日常的にプレイしているアイドルマスターの2つ、シンデレラガールズスターライトステージ(デレステ)とミリオンライブ!シアターデイズ(ミリシタ)で使えるかどうか。基本的に両者音ゲーなので、遅延が大きいとプレイしづらく、外でプレイするときは有線イヤホンをアダプタ経由で接続してプレイしていました。ただ、せっかくなのでAirPods Proでも出来たらいいな、と試してみました。

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結果としては、「遅延は感じるもののの、なんとかプレイ可能」という感じ。もともと早めに押す癖があり、デレステでは従来-6、ミリシタでは-4にタイミングを設定していましたが、再度AirPods Proを付けて調整したところ、両方とも初期値の0となりました。実際にプレイしてみると、自分のタップ音が半拍遅れて聞こえる感じですが、一応Masterの曲でもフルコンやりなれている曲ならフルコンできるぐらい。イベントのために周回プレイをする分にはなんとかなりそうな感じです。がっつりやる場合は有線イヤホンかスピーカーの方がよいかと思いますが、AirPods Proのノイズキャンセルとかも捨てがたいですからね。通常プレイできるのはうれしい誤算でした。

ちなみに、以下のBluetooth イヤホンの遅延確認用動画で見てみると、だいたい半メモリ分遅れる感じでした。(持っているJPA MK-IIだと3メモリ程ずれました。デレステで調整したら+30以上に。他のAAC対応BTイヤホンはもうちょっとましだった記憶もあるのですが、現状壊れていて確認できず。)

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まとめ ~ 値段は高いが満足度も高い

以上、iOS12でランニング、音ゲーでの利用に着目した形でレビューをしてみました。3万円もするイヤホンで、十分高級イヤホンの部類。「安くていいもの」という、基本的にコスパ最優先で購入することが多い自分にはあまり縁のない世界でしたが、今回はデジタルガジェットとしての興味が勝ってしまった感じですね。結果としては、満足度は非常に高いです。特に外音取り込みとノイズキャンセル。これをフルワイヤレスの手軽さで活用できるというのは、いい時代になったなぁという印象です。この先、これがデファクトスタンダードになってきそうな気もします。安価な中華製NCイヤホンも続々と出てくるかもですね。また個人的には、音ゲーでもなんとか使えるレベルの低遅延だったのもうれしかったところです。

ネットや店頭でも在庫切れが続いており、単純に注文すると一か月待ちとかになっているようですが、前述したようにApple Storeでのピックアップであればちょくちょく朝に当日入荷分が購入できます。行ける距離にApple Storeがある方は、こちらの方法がねらい目だと思います。自分と同様、アプリ対応の都合などでiOS12からアップデートできなかった人でもAirPods Proのメリットは十分受けられますので、興味ある方は検討されてみてはいかがでしょうか。