見た目も動作音も大変身〜Xbox360大型アップデート「New Xbox Experience」インプレッション
ゲームソフトが充実してきた一方で、ドライブ回転音などが不評となっていたXbox360。
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その欠点を補い、なおかつUIなどの見た目などシステム根幹からがらっと印象を変える大型アップデート「New Xbox Experience」(略:NXE)が、本日遂に一般公開されました。
マイクロソフト、「New Xbox Experience」を11月19日配信。UIの一新を含む総合的なファームウェアアップデート
11/19とアナウンスされていましたが、実際に配信されたのは19時頃。自分も早速アップデートしてみましたので、ざっくりとレポートしてみたいと思います。
アップデートの方法〜XboxLiveへのサインイン時にアップデート開始
まずは、アップデートの開始ですが、これはXboxLiveに参加しているプロフィールであればXbox360起動時に自動的に更新を行う旨のアナウンスが出ます。これは、これまでのシステムアップデートと一緒です。
このインストール自体は3分ほどで終了。その後目新しいアップデート画面となり、こちらはかなりの時間がかかりましたね。
目安の時間は状況により増えたり減ったりして、自分は結局20分ぐらいかかりました。19時の開始直後はかなり混雑していたようで、もっとかかった人もいるようですが。
NXEの起動〜冒頭に動画、各種メニューも見やすく
その後再起動がかかるといよいよNXEへ。ここで、やたら派手な映像が再生されます。なかなかしゃれた感じで、少なくともXbox360初期化時に再生されるシュールな実験室の動画よりは全然いい感じですね。
ちなみに、この動画は新しいメニューの「はじめに」にある「Xbox360イメージ映像」から再生できます。もう一度じっくり見たい人はそちらからどうぞ。
その他のメニューは、すでに雑誌とかでいろいろレビューは出ていますが、全般的にアイコンが大きく表示され、内容もその絵柄から分かりやすくなり、格段に視認性は上がったように思いますね。
スポットライトのところなど、CMの動画(ラストレムナント)まで音声付きでこのアイコンのまま再生されます。自分はVistaも使っているのですが、Vistaでも動画ウィンドウのサムネイルがタスクバーのところで表示されたりしますし、その感じに近い印象をうけました。
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各ゲームのところも、選択すると背景に大きく関連画像が表示されるものもあります。特に、スポットライトのところにあるラストレムナントは、積極的に使っている感じでしたね。
既存のテーマとの相性は微妙
続いて、既存のテーマとの相性について。テーマの変更は、Xbox360メニューのプロフィールアイコンのところから出来ます。
一応、これまでのテーマで設定されていた4種類の壁紙は、「メイン画面」、「ゲームライブラリー」、「ビデオライブラリー他」、「システム設定」あたりで壁紙として使われています。従来の場面との対比は以下のような感じ(例は無料で配布されているアイマスのテーマ)。
旧ダッシュボード← | →新ダッシュボード | ||
---|---|---|---|
XboxLive | メイン | ||
ゲーム | ゲームライブラリー | ||
メディア | ビデオライブラリー他 | ||
システム | *システム設定 |
全般的に、壁紙の主オブジェクトが見づらくなっていますね。メイン画面では、下半分がXbox360の銀色の地表が覆っていますし、それ以外の画面でも情報表示のウィンドウが画面中央にずらっと出てしまい、背景がほとんど見えません。表示される場所も前の用に綺麗に4分割されている訳でなく、XboxLive用の壁紙がメインで使われていて偏りがある感じです。
とりあえず、テーマ選択時はメニュー部分や地表の部分を半透過設定できるようにしていて欲しいところで、ここは改善希望ですね。あとは、NXE用のテーマがまたこれから色々出てくるんでしょう、おそらく。
いろいろ遊べるアバター
続いてアバター機能。やってみた感じとしては、「簡易Mii+装飾」という、客観的印象そのままの感じでした。髪型やあご、鼻などをあらかじめ用意されたパーツから選んでいくのですが、日本人風の顔に合ったものはその中でもかなり限られます。さらに、Miiと違い傾きやふくらみなどの微修正が出来ないので、うまく似せるのはなかなか難しいですね。
ただ、パーツ各々はそれぞれ、それなりに洒落た無難なパーツが並んでいます。上は試しに作ってみたアバターですが、極端に何かのキャラに似せる、ということは難しくてもそれなりの外見のキャラは作れる、というといった感じです。あとは、Miiにはない服やズボンなどは色々普通の服がそろっていて、コーディネイトを楽しむこともできます。今後、アイドルマスターなどでいろいろDLCが配信されそうな感じはします。ゲーマーアイコンが目立たなくなった分、こっちで新しいビジネスチャンスが生まれそうです。
ドライブ音&ロード時間が軽減される「ディスク取り込み機能」
続いて、NXEの最大のフィーチャーとされていたディスクイメージのハードディスク取り込み機能。これは、「Xbox360」のメニューのところでまず挿入してあるディスクのアイコンが表示されているので、ここでYボタンでメニューを出すことで取り込みが行えます。
時間はロストオデッセイの1枚目で約10分ぐらい。別作業していても、ドライブの回転音が止まったタイミングで取り込みが終わったことが分かります。1枚インストールで約7GBぐらい減りましたので、やはり大容量HDDは欲しいところですね。
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実際、ロストオデッセイでやってみましたが、確かに戦闘に入った際の戦闘開始までの時間が若干早くなった印象はあります。
あと、静音の効果ですが、個人的にはちょっと微妙なところも。というのも、ドライブ回転の風切り音は、たしかに絶対的な音量は大きいものの、音量は大体一定。さらに、音質も「シャー」といった軽い音だったので、一旦ゲームが始まって音楽が流れ始めるとさほど気になりませんでした。
一方で、インストールでドライブ回転音がならなくなると、目立つのは本体のケースファン。これの軸音が結構耳障りなんですよね。特に、PCとかでは自分は意図的にケースなどのファンは流体軸受けなどを使い、大型&低速ファンで軸音が目立たないような構成を積極的にする性格なので、この若干ざらついた軸音が、絶対音量は小さくても耳に付き気になりました。
まあ、この辺はいわゆるPCでよくある「静音スパイラル」というヤツですかね。あるところの音量を落とすと、別の音が目立ち始めるという。人によってはPCなどのファンの音がXbox360の音をかき消すという人もいるでしょうし、ラックなどに入れていて気にならない人もいるかもしれません。このあたりは環境・人それぞれですかね。
まとめ〜生まれ変わったXbox360
以上、ざっくりとNew Xbox Experienceについて触れてきましたが、その名の通り確かに「新XBOX体験」というアップデートになっていると思います。世界同時アップデートでありながら、サーバーダウンなどの致命的な不具合も起こさず、ネットワーク混雑程度でなんとか乗り切ったところは、流石XboxLiveというところでしょうか。とはいえ、ネットではHDMIがらみでちらほら不具合というか困惑の報告も上がっているようなので、このあたり今後FAQなどが出されてくるかもしれません。
とりあえず、ドライブ回転音と野暮ったい見た目という2点を大きく改善した今回のNXE。苦戦の続く日本で、果たして今後どの程度消費者への訴求効果となりますか。