iOS 4.1 betaにてついにBluetooth AVRCPフルサポート〜リモートでの曲送り・曲戻しが可能に

コンシューマーレポートの報告以降、デスグリップ関連での話題で持ちきりのApple iPhone。一方、既存の3GSユーザーとしては、現状の端末の使い勝手が上がることに興味を持っていました。アンテナの受信感度表示に関しては、ちょうど本日iOS4.0.1がリリースされましたね。iPad向けのiOS3.2.1もあわせてリリースされているようです。

iOS 4.0.1 hitting iPhones right this second (update: 3.2.1 for iPads, too) -- Engadget

一方、4.0.1より一足早く開発者向けにリリースされていたiOS4.1beta。こちらは、不具合修正以外も含んだバージョンアップになっており、内部的にはいろいろ更新点があるようですが、中でもBlutooth関連でついにAVRCPプロファイルがフルサポートされた模様です。

iOS 4.1でBluetooth AVRCPプロファイルにフル対応 | iPhone 3G Wiki blog

以下、カーオーディオのAVRCPで実際に遠隔操作で曲送りしている動画です。ボリュームコントロールもできるようですね。

AVRCPとは、Bluetoothのいろいろあるプロファイルの中で、リモート操作に関連するプロファイル。iPhoneではOS3から対応が始まったのですが、これまでiPhoneは再生ボタンと一時停止のみ対応し、曲送りや曲戻しには対応しないという、非常に中途半端な対応をずっと続けていました(ボリュームコントロールはヘッドセット側で対応)。

iPhone OS 3.0リリース……だけどもAVRCPには? | Bluetooth ManiaX

Bluetoothという標準規格に、中途半端な対応という、ある意味標準規格の意義を無視したような対応に自分も長らく不満に思っていました。また、何時まで経っても対応しないことから、またジョブズの美学で「曲を変えるときはかならずiPhoneを取り出して見ながら操作しないといけない」といったものでもあるかと理解していたのですが、ようやくAVRCPへの対応を見せてくれたようです。

これにより、電車などで音楽をシャッフル再生していて、あまり好きじゃない曲が再生された時でも、ヘッドセットから手軽に曲のスキップができます。シャッフル再生派の自分としては非常にうれしいですね。曲そのものの早送りや巻き戻しはできませんが、スキップができるだけでも大幅に使い勝手があがりそうです。

本日iOS4.0.1がリリースされたばかりで、4.1がいつリリースされるのかはまだはっきりしていません。明日の記者会見で何らかの情報提示があるといいのですが。リリースされるのを楽しみにしたいと思います。