任天堂、DSとWiiの「Wi−Fiコネクション」を終了〜DLCやネット対戦などが不可に

3DSで日本のゲーム市場では大きな存在感を見せながら、世界市場での伸び悩みとWiiUの大苦戦で赤字に苦しむ任天堂WiiUはファミリー向けに注力して黒字化を重視する一方、健康関係のノンウェララブルな新事業に進出するなど、ゲームファン的にはいまいちピンとこない展開を続けています。

任天堂、経営方針説明会開催〜スマホ活用、WiiUでDS、健康関連新事業発表など - わぱのつれづれ日記

そんな中、またひとつ大きな動きがありました。それは、DSとWiiのネットサービス「Wi-Fiコネクション」が5/20で終了になるというものです。

Wii本体 (シロ) (「Wiiリモコンジャケット」同梱) (RVL-S-WD) 【メーカー生産終了】 ニンテンドーDSi ホワイト【メーカー生産終了】

任天堂ホームページ:お客様へのお知らせ
ニンテンドーDSとWiiのネット通信サービス「Wi-Fiコネクション」終了 - ITmedia ニュース
「ご理解のほどを」--任天堂、「DS」「Wii」向けインターネットサービスを終了へ - インターネットコム

これまでの個々のサービスは終了したこと有りましたし、昨年6月末にMiiコンテストチャンネルが終了した時は秀逸なMii入手手段がひとつなくなったと悲しんだものです。

Wii、多くのネットサービスが本日6/28終了〜天気・ニュース・Miiコンテストチャンネルなど - わぱのつれづれ日記

ただ、今回は「オンライン対戦ができなくなる」「DLCが落とせなくなる」など、ゲームによっては根幹に関わるところだけにインパクトが大きいですね。特に任天堂ではマリオカートポケモンスマブラテトリスなど有名タイトルでネット機能前提のものがあるだけに、これが一気に価値が低下するというのはなんとも残念なところがあります。2013年度プラチナ特典として配布されたファミコンウォーズDSなんて、どれだけ短期間なんだよ、という感じというか。

ファミコンウォーズDS 失われた光

サービス開始からと言う意味では8年半という間無料でサービスしてきたわけでそれはそれですごいとは思うのですが、ロングタームで売れ続け性能に過度に依存せず陳腐化もしづらい任天堂のゲームで、こうした形で任天堂自らが引導を渡すというのが何か悲しい物があります。とくにWiiUに関してはWiiからの移行が全く出来てない状態で軌道に乗っているとは言いがたいのにWiiの方を終わらせてしまうというのはどうなのか、と。

マリオカート8 - Wii U マリオカート7 - 3DS マリオカートWii (「Wiiハンドル」×1同梱) マリオカートDS

サービス終了は5/20ですが、マリオカート8が出るのは5/28。あえて途切れる期間を設ける辺りは、移行を促してるっていうアピールですかね。スマブラに関しては全然受け皿もない状態なんですが。

赤字で苦しんでいるところはあるんでしょうが、ゲームユーザー的視点だと「健康関連新規事業にまわす金あるならこっち継続しろよ」という感じもします。まあ、WiiやDSのサービスを無料で継続したところで任天堂の利益には何もならないってことなんでしょうけどね。でも、任天堂は幅広く少数の人の満足度も高く保つ、優しい企業という印象もあったので今回のこの決定はある意味イメージを崩されたような感じはしますね。はてブとかTwitterの反応の多さでも驚きの声が多いわけですし。

アナリストとかが煽り過ぎてることの弊害かもしれませんが、現金を大量に保有している任天堂には目先の利益にとらわれない、長期的な顧客満足度の向上を今後も続けてほしいなとは思います。