PS4、2週目の販売数発表〜ファミ通・メディクリとも総数約37.5万台、2週目下落率はここ10年間で最悪

昨日全世界で600万台達成のニュースが流れたPS4。その際、「3/2までの日本の販売台数が37万台」ということで、2週目が5,6万台しか売れていないんじゃないか、すごい落ち込み方だなという感想を持っていました。

PS4、世界売上600万台達成〜日本は2週で37万台、前週比8割以上の下落 - わぱのつれづれ日記

ただ、ソニーの発表では1週目の数字は出ていなかったので今日のファミ通とメディクリの発表を待っていたところ、先ほど具体的な数字が出てきました。

ファミ通.com - 最新販売本数ランキング TOP30
「牧場物語 つながる新天地」13万本,「カセキホリダー ムゲンギア」5万8000本などが登場の「ゲームソフト週間販売ランキング+」 - 4Gamer.net

PS4の2週目についてファミ通は52697台、メディクリは65685台となっています。ファミ通の2週合計は374780台、メディクリは374839台。先週の発表は12929台以上差があったのに、2週分の発表だと僅か差が59台。2調査機関の数値の違いが実に99.54%も縮まったことになります。ソニーが37万台という数字を出してしまったため、四捨五入考えても37.5万は越えられないのでそのギリギリのラインで調整してきた感じですかね。どちらもある一定数の店舗のサンプルから独自の係数を用いて推計しているだけなので、こういう数字が出されると調整しちゃう感じですかね。以前にも何度かこの手の調整は見た感じもします。(逆にどちらの数字をソニーに渡していて、それにもう一方が合わせた、みたいな可能性もありますけど。

2週目販売数下落率83.6%〜ここ10年で発売されたハードで一番の下落率

ファミ通の具体的数字もでましたので、ここ10年間で発売されたハードの翌週売上の表を埋めてみましょう。

発売日 初週 2週目 下落率(%) クリスマス週
DS 2004/12/02 441,485 181,231 58.9 252,919
PSP 2004/12/12 166,074 81,355 51.0 92,515
Wii 2006/12/02 371,936 109,068 70.7 284,648
PS3 2006/11/11 88,443 43,378 51.0 92,122
360 2005/12/10 62,135 12,320 80.2 7,315
3DS 2011/02/26 371,326 206,087 44.5 510,629
Vita 2011/12/17 321,407 81,387 74.7 81,387
WiiU 2012/12/08 308,570 130,653 57.7 119,159
PS4 2014/2/22 322,083 52,697 83.6 -

上記の通り、32.2万から5.3万への落ち込みで、2週目の下落率は実に83.6%。ここ10年間で発売されたハードではWiiの70.7%、Vitaの74.7%、そして360の80.2%がひどい落ち込みトップ3だったわけですが、それより更に悪化した数字ですね。年末商戦ではありませんが、同時期に発売した3DSは下落率44.5%。これと比較してもひどい数値となります。ある意味歴史を作ったハードといえるかもしれません。(なお、一部「発売日に買うマニアが30万ぐらいいる」という声も出ていますが、WiiUとか3DSはマニアでないファミリー層で買っている人もロンチで多く見かけましたし、ちょっと大雑把すぎるまとめ方に感じます。)

昨年中の前金販売&ソフト不足が要因?〜MGSV GZで挽回なるか?

このPS4の2週目の落ち込みについて、大きな要因としてあるのは「昨年中に全額前金で予約を取っていたところが多かった」ということ、そして「発売延期した割にはソフトが増えていないこと」ではないかと思います。昨年予約した人は、Amazonなどの前金制でないところ以外は買わざるを得ません。というかお金払ってるので受け取るだけ。店的には受け取られなくても売上扱いになってることでしょう。一方、初週で買わなかった人は、単純にソフト不足な状況で年末商戦でもなく、焦って買う必要もないということでこの数字という感じがします。

PS4が巻き返しを図れるかどうかは、MGSVのプロローグ版にかかっている形でしょうか。所詮プロローグ版でさらに他機種マルチではあるのですが、ソフトが充実してない中で数少ない次世代を感じられそうな和ゲーですからね。店頭の映像でも何人かMGSV GZの映像を見ている人とかもいましたし。ここで売上伸ばせないようだと、夏ぐらいまで厳しい戦いになるかもしれません。

WiiUが世界で不振、国内でも不調。XboxOneは海外で好調も日本では期待感が低くさらに発売日すら決まっていない状態。その中で有利と思われた「無難な次世代機」PS4も2週目で大きな落ち込みを見せています。コンシューマゲーム嫌いでスマホ上げなアナリストやマスコミがまた騒ぎ出しそうな展開ですが、果たしてソニーはどうやって伸ばしてきますか。


P.S.
電撃の数字も出ましたね。こっちは初週31.6万、2週目5.3万となっています。また、この記事で触れていた「2週目下落率」と同様の指標として「減少率」というものを出しています。ファミ通の結果を使った数字とはちょくちょく違うのも面白いですね。

 先週発売されたPS4は、今週は5.3万台を販売。累計販売数を36.9万台まで伸ばしたが、1週目から2週目にかけての減少率が83.4%と他の据置ハードに比べて大きいのはやや気になるところだ。(参考:主な据置ハードの1週目から2週目にかけての減少率:PS3……60.3%、PS2……74.1%、PS……68.8%、Wii……69.0%、Wii U……59.5%、X360……75.8%、Xbox……76.6%)
電撃 - 【週間ソフト販売ランキング TOP50】3DS『牧場物語 つながる新天地』が推定11.6万本を販売し1位を獲得(2月24日〜3月2日)