ソニー、社長兼CEOに平井氏が就任

今のゲーム業界、三大プラットフォームメーカーといえば、任天堂ソニーマイクロソフトファミコン時代は任天堂が覇権、その後セガソニーが出てきて争いソニーがPSで覇権を奪うとPS2で磐石、しかしその後任天堂が再びDSとWiiで巻き返していました。最近は任天堂も急速に落ち込みが見られ、日本ではPS3PSPが好調。海外ではXbox360が大きなシェアをしめ、任天堂3DSWiiUで再度覇権を狙う、といった構図になっていますね。

さて、そのプラットホームメーカーの一つであるソニー。テレビなどの赤字が響き、会長ストリンガー氏もこれといった成果を上げられていなかった中、退陣の圧力が強まるにつれて後継としてプッシュされはじめたのがSCE率いる平井氏。ゲームファンにはE3でのリッジレーサーのしゃべりが面白くて「リッジ平井」とか言われていたりする人ですね。英語圏での生活が長く英語が流暢なのも特徴的な人です。

その平井氏、SCEからソニー本社の副社長と久夛良木氏と同じような変遷を経て、最近ではテレビ関係のハンドリングもするなど外部的なアピールも大きく行われていましたが、本日正式に平井氏がソニーの社長に昇格することが発表されました。

ソニー:社長に平井氏が昇格 ストリンガー氏は会長退任へ − 毎日jp(毎日新聞)
ソニー、ストリンガー時代の幕引きか - Japan Real Time - jp.WSJ.com

役職は社長だけでなくCEOも付いているので、権力も一緒に渡された形ですね。ただ、ストリンガー氏も一応取締役会議長という役職にはとどまるようです。この役職にどの程度の権力があるのかよく分かりませんが。

明日2/2には第3四半期の決算報告も行われます。15時には資料、17時50分からライブ放送も公開されるようです。
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すでに大きな赤字予測を前回していただけに、この報告会でもいろいろ厳しい数字が出てくるかもしれません。社長交代にあたり、質疑応答などもいろいろ厳しいところが出てくるかも。ちょうど週刊ダイアモンドでソニー特集があったので、それに関連する話が出てくる可能性もあります。

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http://dw.diamond.ne.jp/contents/2012/0204/mokuji.html

ゲーム好きとしては、全然知らない人が社長になるよりもおもしろい展開ではあるのですが、PS関連での平井氏の印象というと、どっちかというとコストカットで逆ざや解消、みたいなところばかりが思いおこされます。PS3からLinuxサポートを切ったり、PSNを押し出しながらセキュリティへの投資が不十分だったりと、結果的にPSNハッキング騒動につながったところも。PSP goやMoveなどの新機軸もいまいちぱっとしませんでしたし、Vitaがどうなるか、というところですが、果たしてどの程度の新しい展開をゲームで見せてくれるのか。本社のテレビとかで精一杯でゲームはおざなり、みたいな展開にならないよう、せっかくの平井氏が育ってきたPSをその権力でぐぐっと盛り上げて欲しいものです。