Playstation.comでのショッピングサービス 年内で終了

ゲーム業界で熾烈な競争を繰り広げている任天堂・MS・SCE。その中で、SCEだけが自社のサイト「Playstation.com」でオンラインパッケージ販売を行っていました。PS2の販売のときなどは、店で買うより確実に手にはいると、大量の注文が入っていましたよね。

そんなPS.comでのパッケージ販売が、とうとう年内で終了されるようです。

PlayStation.com(Japan)におけるショッピングサービス 終了のお知らせ
- PlayStation.com|ショッピング|インフォメーション

PlayStation.com(Japan)、ショッピングサービス終了。ポイントはPLAYSTATION Networkかソニースタイルへ移行

基本的にはPS.comは広報のみとし、パッケージ販売は撤退、オンラインゲーム販売・一部周辺機器はすでにある別のサービスに統合するという感じですね。要するに、リストラというやつです。

PS2販売では大きな存在感

PS.comといえば、『プレイステーション2、3日間で98万台販売』という発表があったとき、そのうち40万台はPS.comでの販売(未発送含む)という馬鹿げた内容だったのは、今でも語りぐさになっていますね。(最近じゃMSが『「Halo 3」の先行予約、「ゲーム史上最速」で100万本を突破』とかいう、これに負けないぐらい馬鹿馬鹿しい発表してたりしますけどね。)

あとは、SCEお得意の「生産出荷数」の根拠になっていたのも、この自社でのオンライン販売PS.comの存在でしたよね。単に小売りに出荷した数だけだと、PS.comの値が含まれず不利という意味もあってか、生産数とほぼ等価な生産出荷数というのを使っていたわけです。ただ、SCEも先日の決算報告でようやくこの分かりづらい指標の提示をやめましたので、そう言った意味でもPS.comの存在意義は薄れていたのかも知れませんね。

自分も、一応PS.comのアカウントは持っており、何を買ったのかとメールを検索してみたところ、「ポポロクロイスミュージアムII」でした。

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初代ミュージアムがプレミアものだったので、確実に手に入れようとPS.comで注文したような覚えがあります。(ポポロみたいな世界観、キャラは好きなんですよね。一時期かなりはまってましたので。)

しかし、最近ではオンライン販売でもAmazon楽天、そしてヨドバシやビックカメラなどの大手が幅をきかせており、PS.comも以前ほどの存在感を見せられない状態でした。せっかくの見せ場だったPS3の販売でも、ロンチは供給が間に合わずオンライン販売出来なかったのも、PS2をロンチでPS.comから買った人には残念だったかも知れませんね。

一時代の終焉も、集中と選択で反転攻勢なるか

PS.comという、いわばPSの顔とも言うべき場所でのオンライン販売中止。これは、一つの時代の終わりとも言えるのかもしれまsんが、この辺のリストラ・集中と選択の仕方は、逆に新社長の平井氏の舵取りがうまく行っているようにも感じられます。逆ざやも激しい現在の状況では、とにかく無駄は切り捨て、強みを生かして攻めることが必要でしょうからね。

今回のPS.comでの販売中止を、PS3PSPの巻き返しにうまくつなげることができるか。新型PSPが好調なだけに、平井氏の手腕に注目が試されるところですね。