Xbox360「E74」エラーについても3年保証へ

値下げや昨年からの和ゲー発売で、昨年比では大きく伸ばしているXbox360。ただ、絶対数としては他のライバルからは大きく劣り、今年度のラインナップとしてもキラー的なタイトルが見あたらず、厳しい展開が予想されています。

一方、そんなXbox360の苦境の原因の一つと言われているのが高い故障率。PS1、PS2時代も壊れやすいとよく言われていましたが、Xbox360の場合は桁違いのレベルで、RRoDと呼ばれる現象ついては、ついには保証期間を3年に延長とする対応を取るまでの事態になりました。当時、自分も大変あきれたものです。

Xbox360に史上最大規模の不具合 〜 問われるMSの品質軽視 - わぱのつれづれ日記

一応、上記の不具合はその後の改良でFalconと呼ばれる機種ではかなりの改善が見られましたが、完全に廃絶とはいかなかった模様。そして、ようやく最近発売されている256MBフラッシュ内蔵型のJasperから、抜本的な改善がされていると言われています。

さて、そんなXbox360なのですが、上記のRRoDとは別のエラーとして「E74」というエラーコードを出す不具合が多数報告されていました。

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この件に関して、これまではRRoDでは無いため3年保証の対象外だったわけですが、今回このE74についても3年保証の対象となったようです。

Xbox.com | 「E74」エラーに関する保証内容変更のお知らせ

理由としては、一応「RRoDと同じ原因によるもの」という形でRRoDにまとめてしまった感じですね。本当に原因が同様のところに起因するのであれば、一応今のJasperは大丈夫、ということでしょうか。ただ、MS自身のアナウンスがどの程度信用できるか、というところはありますが

終息しない不具合問題

個人的な印象としては、相変わらずハードの品質面ではグダグダしているなぁ、という印象。本当だったらリコールものだと思うんですけどね。3年保証という期間は、その間に対象の機器の寿命が達するということなのかもしれませんが、使う気の人は別に5年でも6年でも使うと思うんですよね。その段階で、MS側に非がある不具合なのに有償での修理となってしまうのは、納得しづらいものがあります。自分も、現状はまだ壊れてないのですが、買って4年目とかにRRoDやE74エラーが出て故障したら、無償修理して欲しいと思いますしね。

本来は、該当する製造番号などが分かっているのであればリコールすべきだと思います。そうでないとしても、3年保証でなく10年保証ぐらいの十分な期間をとってほしいですね。いずれにせよ、コンシューマー用デジタルプロダクトとしては非常にお粗末な品質なわけで、今回新たにE74についても不具合に関する非をMSが認めたわけで、印象はあまりいいものではないでしょう。

Xbox360自体はアーキテクチャとしてはいいハードですし、世界的にもPS3に大きくリードしており、サード売上でもWiiと並び立っているなど、今後のソフトウェア展開も十分期待できるハードです。E3に向けて魅力的なソフトタイトルの発表に期待したいところもありますが、まずは過去に大量に出した不具合品に対する対処を、世界最大級の企業として責任ある態度でケアして欲しいところですね。