「どこでもいっしょ」シリーズ最新作が制作中〜カジュアル路線の拡充に期待

ここのところ、連続して据置週販1位を獲得しているPS3。今週はFFXIII体験版付きのFF7ACCも発売され、もう一伸びすることが期待されます。

PLAYSTATION 3(80GB) クリアブラック【メーカー生産終了】ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱) Blu-ray Disc

さて、そんなPS3ですが、個人的にPS3で一番気に入っているコンテンツは「まいにちいっしょ」です。

どこでもいっしょ.com|【PS3®】まいにちいっしょ

まいにちいっしょ トロクロおきらくBOOK

まいにちいっしょ トロクロおきらくBOOK

元々、自分はDSのどうぶつの森を毎日数分ずつプレイしたり、WiiFitを毎日プレイしたりと、「ゆるめのコンテンツを毎日繰り返す」ということが好きなのですが、この「まいにちいっしょ」もそうした自分のニーズに非常にマッチしていますね。「どこでもいっしょ」のトロ自体も、セガサターンユーザーだったころから好きなキャラでしたしね。

トロステーションも、配信された日に見ると専用ポイント「みゃいる」が2割増でもらえることも、毎日試聴するきっかけになっています。内容的に、豆情報や地方情報など雑学満載なのも一般受けしそうですし、逆にゲーム・アニメ関連だとクロが暴走しまくるところも楽しいです。難点としては、ちょっと広告臭が強すぎるところでしょうか。

上記のように、トロも活動の場が最近はすっかり「まいにちいっしょ」や携帯コンテンツでの活動が主。一時期めざましテレビでも出ていましたが、現在は降板。ちょうど今日、久しぶりに「トロと旅する」のDVDが発売されていたりします。

そんな中、久しぶりにゲーム本編である「どこでもいっしょ」の最新作が制作中であるという情報が入ってきました。

SCEJ、「どこでもいっしょ」。シリーズ最新作を鋭意制作中! - GAME Watch
どこでもいっしょ.com | プレイステーション® オフィシャルサイト

プラットホームがPSPなのかPS3なのかは分かりませんし、ゲーム内容がどうなるかも分かりませんが、トロ達の存在感が上がってきているのは嬉しいところですね。

PSでのカジュアル路線の盛り上がりに期待

個人的に、PS2時代にはあまりゲームに触れていなかったこともあり、PS時代の続編・派生タイトルを指してファミ通などがよく口にする「ゲームらしいゲーム」にはあまり関心を持っていません。FFXIIIについても、FF7を未プレイで野村氏のキャラに特に思い入れもないことから、それほど大きな関心は持っていないんですよね。ですので、PSハードの魅力はトロとかポポロクロイスとか、そうしたSCE独自のさわやかな、柔らかいイメージだと感じています。PS1の頃は、特にそうしたカジュアルな層にも受ける展開がうまく行っていたと思うんですよね。

WiiXbox360のソフトがそろわず、相対的にPS3の売上が最近週販トップになってはいますが、バイオハザード5龍が如く3という大作続編を持ってしても、本体の販売台数は結果的に週販で数万台しか牽引出来ていません。これを見ると、PS2時代に頻繁にゲームを購入していた層は、大体PS3を購入してしまっているようにも感じます(値下げ待ちのPS2PSPユーザーも残っているとは思いますが)。

ライトゲーマー向けのFFXIIIがもう一段のブーストになるとは思いますが、それ以上の増加となると、やはり別の層の取り込みが重要になってくると思います。続編では、ある程度安定した売上見込みは立てられても、新規をなかなか取り込むことが難しいと思います。特定のジャンル、年齢層のみを狙ったゲームばかりでなく、カジュアルなゲームも多数そろえ、幅広い客層を獲得してインストールベースを増やしていくことはPS3にとって重要でしょう。実際、ファーストであるSCEPSPPS3のDL販売などで、率先してそうしたソフトをいろいろ出していますし、SCE自身そうした認識を持っているはずです。

従来ゲーマー向けゲームだけでは、結局待っているのは減退を続けていたPS2のスモールセット版の市場にしかなりません。現状の300万台ハードでは、いくらユーザーの購買意欲があるとは言っても、市場規模的には限界があります。HDでゲーム開発コストが増えていてこれでは、メーカーにとって魅力満点の市場とは言えず、メーカー経営者が海外特化や携帯電話、その他ゲーム以外のジャンルでの商売などに目が移りやすくなってしまいます。そもそも、会社自体が継続できない、という自体も発生しかねません。いずれも、PS2時代に既に見られていたことですよね。

今後の健全なPS3ゲーム供給を担う上でも、PS3カジュアルゲームがどの程度市場にアピールできるか。他の陣営が目立った戦略を打ち出していない今はいい機会だと思います。SCEならではのセンス、広報を生かした戦略に注目したいと思います。