Jasper&256MBデータ用メモリ内臓のXbox360アーケードが国内でも販売?

ゲーム機では、ある程度のサイクルでチップの製造プロセスの精細化が進み、コストダウンや低消費電力化が測られていきます。そんな中、Xbox360はとくに当初から発熱による故障が後を絶たず、RRoDではMSが大規模な追加保証を打ち出したり、それでも不十分と集団訴訟を起こされたりしていて、こうした基盤変更につながる出来事は高い関心がもたれています。

これまで市場で主流として流通していたのは通称Falconと呼ばれる基盤でCPUが65nm、GPUが90nmプロセスのものでした。これに対して、GPUも65nmになった通称Jasperと呼ばれる基盤が、北米ではすでに明らかになっていました。

北米でXbox360新基盤「Jasper」存在確認〜低消費電力化&256MBフラッシュ内蔵 - わぱのつれづれ日記

このJasperではプロセスが変わることにより低消費電力化が測られた関係もあり、電源アダプタがより低電力のものに変更。さらに基盤もRRoDへ対策が追加になったり、アーケードについてはフラッシュメモリが内蔵型になるなどの変更も加わっているようです。

Jasper自体はすでに国内でも一部流通が始まっているようで、一応本体のACの数値が「12.1A」となっているものはJasperの模様。ただ、まだ市場は混在ムードのようで、バリューなどで現状では外箱の段階で確認するにはロット番号などであたりをつけるしかない状態のようでした。

これに対して、アーケードはメモリ内蔵型となればJasperはほぼ確定。その情報が、GEOのサイトで明らかになった模様です。

XNEWS::Jasper基板のXbox 360 アーケードが12月30日に出荷?

具体的には以下のサイトで販売されています。

Xbox360 アーケード (メモリ内蔵型)|ゲオEショップ

見出しに「メモリ内蔵」とはっきり書かれており、発売も12/30からとなっているので、新しいモデルっぽいですよね。一方、既存のゲーム店舗のようにも、アーケードに貼るためのシールが配布されてきているようです。

XBOX360 アーケードの新型の見分け方はこれで解決|ゲーム屋さんのお店だより

上記タイトルではシールで見分けがつくようにかかれていますが、シールの記述を見る限りですと、シールで「メモリ内蔵の場合とメモリユニット別のものがありうる」という断りを入れるもののようです。こうした表記のシールを用意しているところを見ると、アーケードは両者混在のまま売っていくつもりなんでしょうかね?ただでさえ、昔もHDMIの有り無しがまざってわかりにくいことをしていたMSですが、今回も同じことを繰り返すつもりなんですかね。

たしかに、MS的には特に基盤変更などでのモデルチェンジを公表しておらず、こうした混在商法はそれはそれでひとつの方法でしょう。店側も急基盤のハードを売りさばかないといけないですしね。ただ、こだわりを持つユーザーは少しでも改善された基盤を手に入れたいと思っているところもあります。こうした場合、どこかではっきりとJasperと分かるようにならないと、なかなか本体購入に踏み出せず、結果的に新規ユーザー獲得を逃してしまう可能性もあるんですよね。消費者側の立場としては、消費電力などの消費者がわにメリットのある改善はちゃんと判るようにして提供してほしいな、と思います。(あと、はっきりした段階にならないと、PC Watchとかでも分解や消費電力測定とかしてくれなさそうですし。)


P.S.
Amazonでも、「12/29発売」と書かれた新たなアーケードが売りに出されていますね。

Xbox 360 アーケード (HDMI端子搭載) 【メーカー生産終了】

Xbox 360 アーケード (HDMI端子搭載) 【メーカー生産終了】

こちらも、GEOのものと同じくメモリ内蔵型の可能性はありますね。保証はできませんけれど。