新Xbox360 内蔵4GBメモリモデルが$199で8月、Kinnect付き$299で11月発売〜Kinnect単体は$149
HDゲーム機として市場をリードしているXbox360。一方で、小型化などではPS3に遅れを取り、値段でもHDD付きモデルではPS3と比較して優位性はなくなってきています。そんな中、Xbox360が新たにライト層を中心ターゲットとして狙っているのが非接触モーションコントロールのKinnect。また、価格的優位性を出せるHDD無しモデルに付いても関心を集めていましたが、その双方が発表となったようです。
新Xbox 360 (4GB)は199ドルで8月、Kinectは$149&本体セット$299で11月発売
米MSの発表によれば、これまでのHDD無しアーケードモデルは、内蔵256MBのメモリが大幅に増えて4GBとなり、新型筐体で11n無線LAN内蔵で値段据え置き$199。一方、Kinnectについては以前オンライン販売でリークがあったものと同じで$149、4GBモデルと同梱で$299ということになったようです。120GBモデルとKinnectの同梱は特に無し。
買い替え&ハードゲーマーには微妙な4GB内蔵モデル
これは、結構微妙な形ですね。Xbox360でXboxLiveにて楽しむのであれば、4GBに増えたとしてもちょっと不足気味。当然、ディスクインストールでのプレイも難しいでしょう。4GBだけで満足するのはライト層でしょうか。HDDに旧型と互換があるのであれば、4GBモデルで小型&静音が計れてよかったのですが、残念ながらHDD互換は無し。すでに120GBのHDDを旧Xbox360で買っている自分などは辛いところですね。旧Xbox360はHDDのみでも背面ファンが結構うるさいので。また、アイマス2でXbox360に惹かれている人も、HDDは当然必須。この4GB内蔵モデルでは足りません。一方で、Xbox360のRPGやギャルゲー、シューティングとかだけに興味があるユーザーであれば、このモデルでもいいかもしれません。最近は外付けUSBメモリで容量拡張もできますしね。
割高感のあるKinnect
Kinnectに関しては、やはり$149という価格は高いように思います。奥行きの取れるカメラという新デバイスではあるものの、通常のカメラが$40程度で売られていることを考えると高いです。そもそも、ゲーム用周辺機器で$100を超える時点で、あまり一般的では無いように思いますね。PS Moveがカメラ+コントローラ1本付きで$100以下を宣言している以上、$100以下を死守すべきだったとも思うのですが。
一応、新型Xbox360 4GBとのバンドルであれば、$299と$100換算とはなります。ただ、これでは既存の360ユーザーへの訴求力はありません。250GBモデルとのバンドルが無いことを見ても、あくまで新規ライト層の拡大が主目的ということでしょうか。
その他、プレスリリースを見ていると、Kinnectに関していくつか細かい要求条件も載っています。
- 175MBのメモリ容量が必要
- 1年のメーカー保証付き
- Video Kinnectにはゴールド会員権が必要
- ロンチ時にソフトをダウンロードできるトークンが同梱(ダウンロードには80MBのメモリ容量必要)
Kinnectだけでもそれなりの容量は食うようです。ゲームがHDだけに、XboxLiveのゲームでも4GBでどの程度の本数をダウンロードできますか。
日本での市場影響力は軽微か
現状、日本のゲーム市場はかなり停滞状態に入ってしまっている印象です。ユーザー層もWiiとPS3、360でだいぶ棲み分けがされており、比率に大きな変化も感じられません。ゲーム市場の中心はDSとPSP、その他PS2時代の延長の和ゲームがPS3という感じでしょうか。Wiiは相変わらず任天堂ファン・ライト向けには強く、360はギャルゲ、シューティングで独自性があり、洋ゲーや大作和ゲーは基本マルチとなっています。一機種で何でもかんでもゲームが集まる時代でもなく、欲しいゲームが出るハードを購入する時代で、HDゲーム機は現状、どちらを選んでもそれほど大きな違いはありません。BDやテレビ、メジャー性を求めるならPS3、ギャルゲやマルチのクオリティなどを求めるなら360という形でしょうか?
そうした中で、今回のモデルの発表は、Kinnectがどの程度日本で受けるかどうか次第、というところ。ただ、Wiiが一通り普及した中で、さらに日本で3万円もだして今更Xbox360を購入しようとするライト層がどれだけいるか。MSにはAppleほどのブランドの魅力もないですしね。現状のKinnectのゲームもWiiライク&洋物臭が強いですし、日本で大ヒットする要因はあまり見当たらないようにも思います。
上記でも書きましたが、現状ではこの4GBモデルはギャルゲ、シューティグ、オフラインゲーム中心の人向け。あとはKinnectが欲しい人向けですかね。アイマス2や他のゲームをガッツリ遊びたいのであれば250GBモデルのほうがおすすめです。
- 出版社/メーカー: 日本マイクロソフト
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: Video Game
- 購入: 17人 クリック: 540回
- この商品を含むブログ (65件) を見る
あとは、日本MSがどの程度の広報、販促ができるか。新規向けで果たして、これまで以上に有効な手段があるのか、あまり思いつかないところはありますが、何らかの付加価値は必要になってきそうな気はしますね。