米Amazon「Best of 2008」発表〜ゲーム関連はWiiが独占

12月に入り、相変わらず好調な動きを続けているWii

日本でも十分好調なのですが、もっと好調なのが北米。その傾向を示すデータのひとつとして、先日米Amazonが2008に各分野でもっとも人気のあった商品のリスト「Best of 2008」を公開。その中のビデオゲーム部門で任天堂Wiiが圧倒的存在感を見せた模様です。

Nintendo dominates Amazon's 2008 game sales, wish lists - Joystiq

具体的なリストは以下のページ。ゲーム以外でもいろいろな分野の商品が載っていますので、日本と北米との傾向の違いとかを見ても面白いかもしれませんね。

Amazon.com Announces Best of 2008 Lists | Reuters

Wii Fit」と「マリオカートWii」がトップ獲得

さて、このリストの中で任天堂Wiiは各項目のビデオゲーム分野で以下のとおりトップを取っています。

やはり圧倒的存在感を見せているのはWii Fitですね。

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

自分も、Wii Fit購入をきっかけに大幅ダイエットに成功しただけに、思い入れ深いソフトでもあります。

「Wii Fitを通じたダイエット」成果レポート 〜 発売から半年で体重約15kg減を達成 - わぱのつれづれ日記

今はあまり運動はしておらず、間食も増えてきていますが、毎日一応Wii Fitは欠かしていません。そのおかげで、体重増加してくると心理的ブレーキとなるため、一応体重維持は続けられています。年末年始はおいしいものを食べがちで、体重も増えるじきだけに、それをネタにしたCMをやっているようですが、消費者の痛いところをついたビジネス的にはうまいCMですよね。

それ以外では、マリオカートWiiも入っています。

マリオカートWii (「Wiiハンドル」×1同梱)

マリオカートWii (「Wiiハンドル」×1同梱)

こちらも、家族や夫婦で対戦している友達とかいますし、日本でもよく売れたソフトですよね。パーティゲームや日常生活に結びついたゲームでは、今のところ任天堂が一日の長があるかんじです。

任天堂以外も巻き込んだゲーム業界の発展に期待

HDゲームもいろいろいいゲームは出ていますし、世界のGame of the yearなどではHDゲームが席巻していたりしています。自分もFallout3に非常にはまっており、個人的には今年度No.1ゲームですね。ただ現状、こうしたゲームとWiiのユーザー層とはちょっと剥離が印象もあり、PS2時代と違って市場がばらけて各社うまく売上を上げられない状態。このあたりを各社どうやって対応していくのかが鍵でしょうね。

自分の顧客がいるところのみピンポイントで絞ってゲームをつくり打っていくという戦略もあるでしょうが、その場合売上見込みは立てやすいものの市場が狭く、利益を考えると製作予算は限られてしまうでしょう。このため、ゲーマーから大作を期待されても、そんな金額はかけられないという事態にもなっているように思います。かといって、Wiiで新たに獲得したユーザーにはPS時代のブランドや看板タイトル名だけで釣るのは簡単ではないですし、でもこの層を取り込まないとジリ貧ということもあるので、難しいところですよね。

任天堂的にも、こうした状態は危惧しているでしょうから、サードとうまくコラボレーションしながら、ゲーム業界全体として成長していく方向を進めていってほしいところですね。もしくは、SCEやMSがWiiでゲームに触れた層をうまく取り込んでゲーム業界の「お得意様」に育てられるかどうか。こっちの努力も期待したいところです。