DS用セーブデータリーダー・ライダー「セーブデータやりくり上手」発売

今や国民的ゲーム機となったニンテンドーDS。ソフトも小型カードタイプで多数のソフトを持ち運べて便利なのですが、セーブデータがカードに内蔵、かつ容量の関係かセーブデータが1つしかないゲームも多く、知り合いにゲームを気軽に貸しづらいとか、クリア時に強制的にセーブデータが上書きされるゲームでクリア前のデータを残しておきたいとか、そうしたことがやりづらいところが一つのネックでした。

そんなニンテンドーDSに、待望のセーブデータリーダー&ライターが発売されるようです。

ゲームテック、DS用ゲームのセーブデータをPC上で管理できる「セーブデータやりくり上手」を8月31日に発売

DS Lite/DS用『セーブデータやりくり上手』

DS Lite/DS用『セーブデータやりくり上手』

PCにUSB接続で手軽にセーブデータをバックアップ

ゲームテックのプレスリリースと公式ページは以下の通り。

GAMETECH - 株式会社ゲームテック : DS用ゲームのセーブデータを上手にやりくり!みんなで使える!DS用ゲームカード専用『セーブデータやりくり上手』2007年8月31日に発売

形状としては、シンプルなUSBタイプ。DSカードを差し込んで付属のソフトを使うことで、手軽にセーブデータの保存・書き込みができるようです。

セーブデータのサイズなどは、ゲームごとに違うと思うのですが、公式ページの転送ソフト画面を見ると、そのあたりは自動的に認識してくれそうですね。おそらく、保存ボタンを押すとダイアログボックスが開き、任意の場所に任意のファイル名で保存できるような作りになっているのでしょう。

データ破損の危険性は?改造は?

しかし、こうしてPCでセーブデータを吸い出せるとなると、チート行為がし放題になる可能性はありますね。RPGなどでお金を増やしたりステータスをいじったりするなどが出来るかもしれません。セーブデータ関連はメーカー側ともめる可能性もあるので、この製品ももしかするとクレームが付くかもしれませんね。(もっとも、GBA用にも似たような製品を出していましたけどね。任天堂のライセンス製品でもないですし。)

あとは、データを読み出すのはともかく、書き込むときに果たして100%正しくデータを書き込めるか、ということもちょっと不安がありますね。そもそも、セーブデータ読み出しに失敗していて、それを書き戻したらDSカード上のセーブデータが丸々破壊されてしまった、とかになると目も当てられません。どうぶつの森のように長期間プレイしているソフトでセーブデータが壊れたら、と考えると、ちょっと気軽にはセーブデータ書き込みはしづらいですね。違うゲームのセーブデータを書き込んでしまい、ゲームが起動不可能になるとかの危険も、ないとは限りませんし。このあたりのQ&AをHP上でしっかり用意しておいてほしいところですね。

セーブデータやりくりしたい人にお勧めか

まあ、上記のような危険性は考えられますが、元々非ライセンス商品で、アレゲな内容の製品であることはたしかでしょう。PARとかと似たような性質はありますよね。自己責任での利用が推奨される製品でしょう。
利用法としては大切なデータの保存ということはありますが、アレゲな利用としてはセーブデータだけ保存しておいて友人に貸す、中古に売ってしまうというのもあり得るでしょう。友人のクリアデータをもらっておまけ要素を楽しむ、というのもあるかもしれませんね。どれも、据置ゲーム機だと普通に出来ることではありますが。
値段は3400円。まあ、高いと言えば高いですが、買えない価格でもありませんね。自分が持っているDSソフトもセーブが一カ所しかないゲームが多いですし、バックアップ用に買ってみてもいいかな、という感じはします。あとは、データ破損などの危険性などがどの程度かだけ、気になるところですね。