Wii版トゥームレイダー&プリンスオブペルシャ プレイムービー

売れ行き好調ながらもゲーマー向けのゲームが少ないと言われているWii。日本ではゲーマー人口が減ってしまい、ビジネス的に見てある意味仕方ないところもあるとは思うのですが、海外ではまだまだコアゲーマーがたくさんいるため、Wiiでもゲーマー向けタイトルがいろいろと検討されているようです。

そんな中、アクションアドベンチャーとしてはすでに古典的な部類に入るトゥームレイダーWii版「Tomb Raider Anniversary」について、プレイムービーが公開されているようです。

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ポインティング&モーション認識を多用する「Tomb Raider Anniversary」

ゲーム内容は、従来のトゥームレイダー同様、遺跡の中を飛び回るアクションのようですが、Wiiの特徴であるポインティング、モーション認識を積極的に行っているようですね。ポインティングは、主に謎解きとシューティングに、モーション認識はオブジェクトに対するアクションという感じ。基本的に、どれもボタンで出来るものではありますが、ポインティングはカーソル+アナログスティックよりも直感的に行えることはWiiをプレイした人はよく分かっているでしょうし、レバーを下げるなどの動作も比較的しつこくないレベルで、実際の動きと連動したものになっている印象ですね。

グラフィックは、たしかに上記リンクで指摘されているように、まだもう少しブラッシュアップした方が良さそうですね。背景とかはとくに不満はないのですが、主人公がちょっと色合いがのぺっとしすぎている印象。元々そう言う色合いの服装だと言えばそうではあるのですが、できればリアル系はバイオハザードみたいにもうちょっと色合いを渋めにした方がリアリティが増すかと。原色系は特にSD解像度ではジャギが目立つので、その辺の考慮がほしいところですね。

Wiiプリンスオブペルシャの動画も

他にも、Wiiで発売が予定されている古典的アクションとして、プリンスオブペルシャがあります。もっとも、これは3D化されているので、最初の2D版とは大きくゲーム性も変わってしまっているようですけど。

Game*Spark - : Wii専用アクションゲーム『Prince of Persia: Rival Swords』初公開トレイラー by riot_兄

PSP版も海外では発売されているようですが、Wii版はいろいろとWiiリモコン&ヌンチャクを使ったアクションが取り入れられているようですね。グラフィックもすでにレッドスチールで実績のあるUbisoftだけに、かなりのクオリティですね。すでに海外では4月に発売されているようです。ゲーム自体は「二つの魂」のリメイクらしく、評価はまずまずというところのようです。

日本での発売は?

後は、こうしたゲームが日本で出るか、ということですね。PS3Xbox360もそうなのですが、最近こうしたコアゲーマー向けなゲームは、海外の方が充実している印象があります。日本では、すでにゲーマー層が縮小しており、コアゲーマー向けにお金をかけて作ってもペイできなくなってきているんでしょうね。DSやWiiで新たにライト層を大量に獲得し、そちら向けに商売した方が利益を生みやすいというというのもあるとは思います。

海外のゲームは、やはりストーリー性のあるものだと、そのままプレイするにはそれなりの英語力が必要になるでしょう。英語の映画を字幕なしで見るようなものですからね。何となく雰囲気や細かいアクションぐらいは大丈夫でも、ストーリーの細かいところまで理解するのは、大変そうです。

ただでさえ少なくなっている日本のゲーマーに、さらに洋ゲーはどうしても「濃い」「難しそう」というイメージもあるため、たとえローカライズしてもそれほど大きなセールスは見込めない気はします。こうした状況では、今後も洋ゲーが日本で広まる可能性はなかなか出てこない感じはしますよね。

日本のゲーマーも柔軟さが必要?

とはいえ、日本国内メーカーでさえも海外市場を重視し、カプコンのように海外先行で洋ゲーを意識したゲームを作っているような状態ですし、日本メーカーにも見放されるようだと、日本のゲーマーは完全に難民化してしまう可能性もありますよね。

よく「DSやWiiのせいでゲーマー向けゲームが減った」という声もありますが、すでにPS2も最後の方はパチスロ&ギャルゲーだらけという状態でしたし、Wii&DSがなかったらもっと早くゲーム業界が衰退しただけ、という印象があります。(もちろん、安易にWii&DSにメーカーが『逃げ』を打ちやすくなったところもありますけどね。)

日本のゲーマーも、保守的にただ自分好みのゲームが出るのを待っているだけでなく、英語を勉強してローカライズされる前に輸入版をプレイする、ローカライズされた洋ゲーも食わず嫌いせず手にとって日本でも市場を広げるようにするなど、ゲーマー側で市場の変化に合わせてゲーム選びを変える必要も出てくるかもしれませんね(面倒ですけど)。