モンスターハンター4に更新データ配信〜改造ギルドクエストへ対応

日本のゲームを引っ張る3DS、その3DSの両巨頭となっているのがモンスターハンター4とポケモンXYです。

どちらもすでにDLカードを含めればトリプルミリオンを突破。それでいてなおランキングのトップ5以内にいるなど、ロングランソフトして好調を維持しています。

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一方で、この両タイトルを襲ったのがセーブデータ関連の騒動。

ポケモンでは特定箇所でのセーブで復帰できなくなるという致命的なもの。こちらは10/12に問題の公表、10/25には修正パッチの配信と迅速な対応がなされていました。

モンハン4の改造データ問題〜後手後手となったカプコンの対応

一方で、モンスターハンター4で問題になっていたのは、セーブデータ改造ツールを用いた外因である改造ギルドクエストの問題。ポケモンより早い9/14の発売で、ソフト発売時点ですでに存在していた改造ツールを使って改造され、それがすれちがい通信で蔓延してしまうという事態が生じていました。カプコンの対応はポケモンほどすばやくはいかず、10/8にようやく問題となるセーブデータへの注意喚起、その次「目で見て避けろ」というむちゃぶりな注意でした。

「モンスターハンター4」改造データに関するご注意 | 株式会社カプコン : サポート
「モンスターハンター4」において現在確認されている不正改造データについて | 株式会社カプコン : サポート

「そこまでおかしなデータわかってるなら、ユーザーまかせにせず、パッチで自動的にはねるようにしてよ」と思っていたものですが、前回の発表から1ヶ月近くたってようやく更新データの配信となりました。

「モンスターハンター4」更新データの配信について | 株式会社カプコン : サポート
更新データのダウンロード手順を知りたい (モンスターハンター4) | 株式会社カプコン : サポート

この更新データを当てることで、改造ギルドクエストなどはすれちがい通信で受け取れなくなったようです。また、オンラインでの通信プレイもバージョンアップしたソフト同士でしか行えなくなる模様。パッチを当てなければオフラインでは依然改造データが利用できてしまうようですが、その状態ではオンラインに参加できなくなる形ですね。マリオカート7のときと似たようなケースと言えるでしょうか。オンライン要素があるゲームのパッチでは標準的な対応ですね。

今回のケースは、個人的な印象としてはカプコンの対応は後手後手だったなぁ、と感じます。セーブデータ改造ツール自体、MH4の発売日には世の中に存在していたわけで、セーブデータを改造されるリスクを全く想像していなかった、となるとカプコンに甘さを感じます。一度MH4は延期しており、その間の5月末に改造データが登場していました。ゲームの仕様的に、改造データが出る前には固まっていて対応しきれなかった、というのはあるかもしれません。ただ、発売後にすぐ改造がされていながら、状況把握に時間を要していたところなど、明らかに泥縄な対応になってしまっていた感はあります。

「セーブデータ改造ツールが存在する世界」を想定した仕様検討＆対策が必要

セーブデータの改造ができてしまう、というのは一つの3DSの構造的問題もあるのかもしれませんが、世の中にそうしたツールが大手量販店などで堂々と売られていた以上、そうしたツールが使われることは仕様のレベルで検討しておく必要はあるでしょう。楽天の優勝セールの不当表示のように、「チェックが甘かった」「性善説に基づいていた」だけですべて許される世界でもないのですから。

ともかく、少なくともオンラインに関しては対策がなされましたので、今後被害が広がっていくことはないのかとは思うのですが、とくにこうしたミリオン級ソフトではしっかりとした不正対策を行っておいていただきたいものです。できればそもそもデータ改造されない仕組みを取り入れておくこと、さらに改造されたとしても通信機能で他への影響が大きくならないことなどは、どのメーカーも真剣に吟味すべき内容かと思います。あと、3DSのシステム自体も、更新データはいちいちユーザーがeShopから落としてくるのではなく、ソフト起動時に自動でチェック・インストールするような仕組みを取り入れるべきとも思いますね。WiiUとかでは出来ているわけですから、3DSでも進化の足をとめず頑張っていただきたいものです。