東京ゲームショウ2006レポート〜Wii編

TGS的にはメインはもちろんPS3なのですが、とりあえずは興味のあるWiiの方を先に紹介します。自分が見たWiiセガブースとコナミブース。以下に、Wii自体についての感想と、各ブースでの感想を記したいと思います。(※各画像はクリックすると若干大きい画像が表示されます。)

Wii本体について

Wii本体は、本当に小さく、目立たないですね。テレビの下にひっそりと展示されている形でした。

Wiiリモコン+ヌンチャクも、正直想像以上に小さい印象。コンパニオンの女性も指先で軽く握る感じでもたれており、非常に軽そうな印象を受けました。女性の手でこれですから、男性だとさらにコンパクトな印象になるんじゃないでしょうか?



注目のセンサーバーですが、これも本当に目立たない形。コナミブースはWiiPreviewと同じ筐体を使っており、液晶テレビの外に白い枠があってその隙間に設置されているため正直視認できませんでした。セガブースでは、液晶AQUOSの足の部分にちょこんと置いてある感じ。この手の脚で若干浮かせている液晶テレビであれば、同様の置き方ができそうです(もっとも両面テープをはがした跡らしきものが見えるので、もしかしたら液晶の下につけたかったのかもしれませんが)。前にヌンチャクとかが置かれている割には、ポインティング動作でも特におかしな動きはしていませんでした。かなり雑な置き方でも良さそうです。Wiiインタビューでは、「加速度センサーだけでは誤差がたまってしまい、ポインティングは困難」と言っていましたが、センサーバーもこの誤差部分を修正するための補助手段程度のなのかも知れません。少なくとも、リモコンでセンサーバーをとらえられれば、どこが始点だったかぐらいは分かりそうですしね。センサーバーの光をとらえるごとに、加速度で求めた相対位置とセンサーバーの絶対位置のズレから補正量を求める、ってなところでしょうか。

セガブース

セガブースでは以下の三つが展示され、コンパニオンの女性がプレイされていました。

グラフィック的にはソニック>>>ブリーチ>モンキーボールというところ。HDTVが使われていましたが、ソニックについてはきれいだなという印象でした。リングや水面の光沢は自然な感じ。ブリーチは、キャラの顔がアップになるとさすがに粗が目立つ感じ。そもそも画面が4:3表示なのも気になりましたね。モンキーボールは元々シンプルな絵柄なので、きれいとかそういうレベルではない感じ。ジャギが見えるのが気になる程度でしょうか。またSDなので3つとも全般的に解像感は低く、寝ぼけた感じがするのは確かかも。

プレイはコンパニオンがやっているのですが、さすがにずっと同じゲームの同じ箇所をプレイし続けるのは大変そうでしたw。ある程度楽しくプレイしている感を出しているのですが、ちょっとわざとらしい。でも、ずっと体験版を何時間もプレイし続けているのだから、仕方ないでしょう。


ちなみに、スペースがちょうどセガブースの中に入る通路の入り口あたりにあり、あんまり広くない割にはWiiみたさに人が集まっており、結構混雑してました。スタッフが「通路に立ち止まらないでください」とかアナウンスしていたけど、そもそも通路しかスペースないのにどうしろっちゅうねん、という感じはしましたね。展示するなら視聴スペースぐらい考えておけ、とは思いました。

ソニックと秘密のリング

ソニックは、操作法はシンプルで、基本は横持ちしたコントローラを左右に傾けるだけ。ジャンプはAボタンで、障害物をよけたりできます。敵への攻撃はジャンプしたあと、コントローラを前にブンっと振ると敵にアタックします。
後は、ちょっとしたギミックがあり、投石機のようなものに乗ったときはコントローラを手前にグッと引いて投石機を引きつけ、前に押し出すと飛んでいく、という感じ。この部分は、コンパニオンの方も何回かミスってました。手前に引くときはゆっくりでいいのだけど、前に押すときはある程度勢いがいる模様。そもそも引きつけが不十分だったのもあるかと。これは、最初に引きつけ始めた点が始点となり、そこからの相対的な差で引っ張った距離を決めているからだと思います。つまり最初からある程度手前にある状態で引きつけ動作に入ってしまうと、その後の引きつける距離が短くなり、結果として距離不十分になると。これを回避するためには、最初からある程度コントローラを前に出してから引きつけを開始しなければならないようです。このあたりは、本来はいちいち呼び動作で前に出す必要はないはずで、調整不足な感じはしましたね。もっとも、普段コントローラを体の前のどのくらいの位置に持ってプレイするかは個人差があります。ある程度はプレーヤ側がゲーム側の設定に合わせる必要が出てくる気もします。
もう一つのギミックは壺。これは壺に入った後、コントローラを上下に動かすと徐々に上に上がっていくというもの。正直、必然性がよく分かりませんでした。

全般的にスピード感はあり、印象は悪くないですね。ただ、コースは決まっている感じで、基本的にはメガドライブソニック2であったボーナスステージの高速豪華版という感じです。キャラを左右に微調整してリングを取っていくというところがよく似てますので。

スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合

モンキーボールは、ダーツ、ボウリング、ハードルなんかをプレイしていました。ダーツは、まずダーツが画面上に表されている状態で、真ん中に向かって合わせます。必ずしも画面上の真ん中である必要はなく、その後の投げる角度なども考慮して決めて言いようです。あとは、真ん中に飛ぶようにコントローラをまっすぐ押し出す感じ。おそらくAボタンを押しながら前に出し、Aを離した瞬間に投擲されると思ったのですが、詳細は別途冊子か記事でも参照ください。ちなみに、このダーツでは明らかに右のお姉さんの方がうまかったです。左はまっすぐ前に出すのが苦手らしく、ちょくちょく枠をはずしていました。

ボウリングは、まずはコントローラの傾きで立ち位置を決定。結構微調整に苦労しているように見えました。で、立ち位置が決まったところで、あとは下から上へスイング。いい感じに真ん中に転がってもストライクが出なかったりして、意外と辛いバランスになっている印象でした。

ハードルは、ヌンチャクスタイルでプレイ。左右のコントローラを上下に振って加速、ハードル手前で両方のコントローラを同時に上に振り上げてジャンプ。感じとしては、ハイパーオリンピックの空中版といったところでしょうか。ちなみに、コンパニオンの人たちはジャンプの瞬間自分たちも飛んでいたけど、おそらく意味はないかとw。

絵柄がシンプルすぎて豪華さは感じられないのですが、WiiSportsとかぶっている内容もいくつかあるようですし、ボリュームが結構あるのならお買い得なソフトなのかもしれません。

・ブリーチ Wii 白刃きらめく輪舞曲


ブリーチは、個人的に関心も薄かったのでよく見てません。左手ヌンチャクで移動、右手のリモコンで剣撃という感じ。あと、説明では、左のヌンチャクを上下に振ると卍解用のゲージがたまっていくとのこと。あとは画面が4:3だったこともあり、全般的にGCとの差があまり感じられませんでしたね。

コナミブース

コナミブースはElebits1本。しかし、こっちは常時説明員+プレイと2人体制で、実演と解説が行われていました。基本の動作はポインティング+ボタンだけなので、動きは非常に小さいですね。微妙に手首を動かしているだけでプレイできています。また、最新のバージョンでは、画面上に何をどうすべきなのかがいろいろ表示されるようになっており、かなりプレイしやすさが向上している感じがしました。エレビッツを集めていくたびに使える電気機器が増えたりするのですが、それの案内はちゃんと表示されます。そして、ちょっとしたパズル要素もあるようです。たとえば、以下のようなもの。

  • レンジにポップコーンを入れてスイッチを入れ、30秒待つとポップコーンと共にエレビッツが飛び出す
  • トースターにパンを入れると、焼き上がりと同時にパンとエレビッツが飛び出す

このあたりは、何をどこに入れるかのヒントはなく、プレイヤーの発想が必要ですね。「何か入れる」とか、スイッチの使い方などの指示はありますが。あとは、プレイ中にアイテムボックスみたいのがあって、相手をしびれさせられるものと、ホーミングが可能になるものがありました。特にホーミングレーザは見ていて気持ちよさそうでしたね。



操作のときに見ていて気になったのは、「戸棚を開ける動作」です。これはコンパニオンの人もちょっと苦戦していました。やはり、ソニックの時と同様、普段体に近いところにリモコンを置いてプレイしていると、後ろに引っ張る余地が少なくなります。上記写真はその例なのですが、始点の手の位置が手前だと、引っ張ったときに肘が出っ張り、ちょっと無理のある体勢になるんですよね。そのため引き具合が足りず、戸棚などを十分に開ききれないことも。
短い距離でも勢いをつければ開くのは確かなのですが、今度は勢いよく開きすぎて、反動で戻ってきてしまいます。このあたりはElebitsの特徴で、物理演算しているだけに非常にリアルな挙動ですよね。ですので、戸棚などを開けるときには、最初に手を前に出しておき、勢いをつけずゆっくり後ろに引く、と言う作業が必要そうです。このあたりのリアルさがおもしろいと感じるか、煩わしいとかんじるのか、実際にプレイして確認したいところです。

全般的に、よくできてる印象はします。エレビッツを集めていくとだんだん重いものを持ち上げられるようになるなど、全般的に「塊魂」っぽい感じがするのは否めませんが、サードがロンチで用意するソフトとしてはよくできている印象です。グラフィックも、スナップショットなどではジャギが気になったElebitsでしたが、特にジャギなどが気になることはありませんでした。HDTVでぼけている、というのも一因だとは思いますが。

○まとめ

結果的には国内で一般人には初披露となったWiiですが、なにぶん展示箇所もせまく、数も少ないので、非常に目立ちにくい感じでしたね。自分がプレイできないので、ただ見るだけですし。正直、PS3などのゲームに圧倒されている印象でした。任天堂には、11月なんて言わず、さっさと一般人参加のイベントを開催することを強く要求したいところです。今回プレイアブルにさせなかったのも、おそらく任天堂の指示でしょうし、正直損をしていると思うんですよね、いろいろと。より多くの一般人にアピールし、そのPR代も価格に上乗せしたのならば、先を見たPRではなく、まず最重要のロンチに向けてしっかりとPRをしてほしいものです。グラフィックなどで劣る分、早くユーザに体験させないとどんどん印象が悪くなる気もしますので。