伊集院光 × 糸井重里 『MOTHER』トーク生中継

昨日予告が出されていたMOTHER3についての糸井重里伊集院光の座談会。19時から1時間程度、と言う予定だったようですが、終わってみたら21時半ぐらい。大幅に時間延長されていましたね。自分は最初うまくつながらなかったため、20時前ぐらいから聞き始めたのですが、だいたいそこからがMOTHER3に関するトークだったようでw。いったいそれまで何を話していたのやら。
MOTHER3に関しては、「悪ふざけ」が大きなテーマだ、というなことを糸井氏が話してましたね。普通→悪ふざけ→不良→犯罪、という段階で、悪ふざけのレベルが非常におもしろい、芸術的なのだと。いろいろなところに悪ふざけが入っているだけでなく、登場キャラにもそれがあるようですね。また、序盤に結構ガツンとくる展開があったのですが、それについてもふれられていました。表現がきついと、批判もあるみたいですね。それに対して糸井氏は「あえて露骨に書いた方がいい場合もある」というコメントがありました。過剰なまでに表現することで、逆に許されるみたいな。その辺の微妙なバランス感覚はなかなかまねできるものではありませんね。
対談した伊集院光は相変わらずおもしろかったです。「ギャグの究極はおならと爆発」とか「父が説得して迫力あっても、なぜかパンツから『なに』がはみ出してる」とか、その手の話の盛り上げ方が見事でした。あと、ゲームへのリスペクトも強く感じますね。以前ラジオでFF12について批判していて、「自分の愛したRPGは終わってしまった。あとはそれが好きな人で勝手にやってください」と感じたが、MOTHER3は非常に自分にマッチした、といったコメントもありました。2D、ボイスなしについても、「マンガを読んでいるイメージ」と表現し、マンガがアニメ化されて違和感を感じるのと、フルボイス3DRPGはにている、というコメントもしており、なるほど、と思わされました。
あと、最後に作家の川上さんという方がいらっしゃって加わっていました。「すでに10回ぐらいMOTHER2をクリアした」というだけあって、ディープな感じが非常にしましたw。個人的には、この人が言った「MOTHER2で怖いところ」というのに共感を覚えましたね。それは、単にギターを弾いているキャラたちであり、普通は怖くはないのですけど、7回ぐらい繰り返しやると、常に同じところで同じようにギターを弾いている様が怖くなってくると。つまり、誰も注目しないようなところで、常に同じことをしている、ということが何かぞっとする、と言うわけです。前に一度日記で書きましたが、自分も子供の頃によく似た体験がありまして、雑誌の裏の広告の隅に書いてある、「製品のイメージと異なる場合があります」といった非常に小さい書き込みが怖かった覚えがあります。これもつまり、普通気づかない、注目されないようなものなのに、常にそこにこそっといる、そのことにふと気づくとぞっとする、という感じな訳です。ホラー映画で、たまに全く何も意味のない日常のシーンで、ふと窓ガラスのところに女性の顔がこそっとのぞいているとぞっとしたりしますよね?そうした感覚は、結構いろいろあるのだと思います。

この対談の内容は、後日ファミ通にものるらしいので、今回見られなかった方はそちらをご覧ください。個人的には、生中継の映像をそのままいつでも見れるよう公開してほしいところなんですけどね。まあ2時間半もあるので、いくら94kbpsの映像であっても難しいとは思いますが。