ソニー、PSP+Vitaの売上見込を大幅下方修正〜期初1600万台→700万台と56%減に

今日は電機メーカーの12月までの決算発表集中日。その中でPS4の話題で注目のソニーも発表を行いました。

UPDATE4: ソニー、通期予想を据え置き デジタル製品不振も円安や資産売却が支え | マネーニュース | Reuters

この中で注目はゲーム関連でしょうか。特にPSPとVitaの不振が目立つ形です。

ソニー、携帯ゲーム機販売見通しを3度目の下方修正 700万台に - ITmedia ニュース

期初予測から半分以下になったPSP+Vitaの販売予測

PlayStation Vita (プレイステーション ヴィータ) Wi‐Fiモデル クリスタル・ホワイト (PCH-1000 ZA02)【メーカー生産終了】 PSP「プレイステーション・ポータブル」 バリュー・パック スカイブルー/マリンブルー (PSPJ-30027)【メーカー生産終了】

期初ではPSPとVitaで1600万台と非常に強気な数字を出していたのですが、8月、11月とがくんと下方修正。11月の時点で1000万台まで下方修正していたのですが、今回さらに下方修正して700万台へ。期初の予測と比べるととうとう半分以下の56%減にまでなってしまいました。

質問などについても、これまで散々「好調」「想定通り」などを繰り返し、下方修正のときにPSPとVitaとどっちがどれだけ落ちたのか聞かれても逆ギレで答えないなどかたくなな態度、先日はVitaについて「予想の下限」なる名言も生み出していましたが、今回とうとう「思うほど成績を挙げていない」とコメントしています。相変わらずPSPとVitaを合算して分かりづらくしているのが意味不明ですが。

結局のところ、PSPは元々海外で壊滅的で日本のモンハンでの特需に支えられていたのが後退、Vitaはソフト的な互換はあってもUMD非対応で買い直しのためうまく客を移行させられず、結局モンハンをはじめサードソフトも充実してる3DSに日本では軒並み客を奪われた形、ということでしょうか。Vitaは性能的に洋ゲーにも耐えうるとして海外での復権も狙ったのでしょうがPSP同様うまくいかず。結果的にVitaによりPSPを時代遅れとして自滅してしまったような感じですね。

PS4で二の舞にならないか?〜ソフト充実が課題

今後2/20の発表でPS4の発表も予想されています。

PlayStation 3 250GB チャコール・ブラック (CECH-4000B) PlayStation 3 250GB クラシック・ホワイト (CECH-4000B LW)

複数メディアが”プレイステーション4”年内発売決定の報道 - ファミ通.com

海外のWSJ、日経、朝日あたりの飛ばし記事が踊っており、ファミ通は蚊帳の外状態のようです。PS3がCellという特殊アーキテクチャなため、安価で完全な互換性はかなり厳しいと予測されているだけに、果たしてPS4PS3からの移行がうまくいきますか。サードも、ある程度ハードが普及しないと日和見してくるのはWiiUでも見えてるところですしね。いくらマルチが簡単とはいっても、なんだかんだでテスト工程などのコストは掛かるわけですし。PS3自体も10−12月期が苦戦しているとされ、ゲームを主軸におく平井CEO的にもPS4は「出さざるをえない状態」に追い込まれている感じはしますが、果たしてうまくいきますか。WiiUが苦戦しているのと同様、もしくはファーストのソフトブランドを考えるとさらに厳しい戦いが待っている可能性もあります。有力サードに開発協力や販売強力を通じてソフトをかき集めることも、この苦しい経営状況でどこまで出来ていますか。

いずれにせよ、円安基調であり利益的には日本のメーカーに有利な経済状況はしばらくは続くでしょう。とはいえ、実態を伴わなければ継続的な利益にはつながりません。任天堂WiiUでの失態を目の前で見ている中、そしてVitaでの失敗を自らずっしり受けている中、果たしてPS4がどういったハードになっていて、どういった販売戦略、ソフト展開をしていくのか。2/20の発表に注目したいと思います。