任天堂「スマブラX」で店頭試遊台を設置

先日据置ゲーム機歴代最速で500万台を達成したWii。ただ、これまで店頭での試遊台がほとんど用意されておらず、Wiiに触れていない人に先入観だけで拒絶される、ということも少なからずあったように思います。そんなWiiに、いよいよ店頭試遊台が提供される模様です。

Wii試遊機、30店舗に設置──任天堂 | 日経ネット関西版

こちらのニュースによれば、ソフトはスマブラXに限定し、まずは30店舗で実施する模様。試遊台はWiiステーションという名前になるようですね。

スマブラXに限定することで危険性回避

もともと、Wiiの試遊台が展開されなかったのは「Wiiリモコンがワイヤレスなため無人管理が面倒なこと」「リモコンを振るゲームで人を傷つけてしまう危険があること」の2点が大きな要因でした。これは任天堂の決算説明会でも語られていましたね。

Q15 今、触ってもらえるという話があったが、現状、ショップではWiiを実体験できるようなところが少ない。そのあたりはどのように解決しようと考えているのか。
A15 ワイヤレスのコントローラというものと店頭試遊というのは、(コントローラの管理面で)ちょっとハードルがあります。それから、『Wii Sports』が主力の商品ですと、『Wii Sports』をするためにはまわりにしっかりと場所をとりませんと、万が一周りで見てらっしゃる方とぶつかってしまうということがあるといけませんから。そういうこともあって、今は店頭試遊はしていないんですが、当然ソフトの種類が変わってきて、線の付いたコントローラでも楽しめる状況になり、そしてまた、周囲の方に特別な注意をしていただかなくても問題なく遊んでいただけるという状況がくれば、そういうことを積極的にやっていけばいいかなと思っております。

株主・投資家向け情報:2007年3月期 決算説明会 質疑応答(3)

上記の質疑応答でも、線付きコントローラで遊べるゲームなら試遊台も可能とコメントしていますので、もともとスマブラXでの試遊台展開を想定していたんでしょうね。

モーション操作ありの試遊台は?

今でも、リモコンにがっちりとワイヤーをつけて店頭試遊台を設けているショップは知っていますが、とりあえずスマブラであればクラコンでの展開が出来る分楽ですよね。ただ、ある意味スマブラXWiiの中では特殊なタイトル。クラコンだけで遊べるゲームはそれほどなく、また試遊によってアピールしたいのはむしろモーションセンサーやポインティングを使ったゲームだと思います。

広報戦略にお金をかけるなら、大型量販店などで専用の監視要員を任天堂側で派遣し、いつでも体験プレイできるところを増やしたらどうなんでしょうかね。操作が奇抜すぎて体験しないと面白さが分からないというものも存在すると思います。そうした作品を引き上げられるような工夫ができると、より幅が広がっていいと思うんですけどね。

とりあえず、スマブラXの試遊台がどんなものになるかチェックしてみたいと思います。