Wiiの分解画像&動画 in Tech-On

北米で発売が開始されたばかりのWii。その分解画像&動画が早速日経のTech-Onで公開されています。
Wii報道特設サイト - Tech-On!

分解記事を見ての感想

コンパクトな外観だけに、中身も非常にすっきりとした印象ですね。ネジ数がかなり多いですが、組み立て時には熟練者が電動工具などを使ってやるでしょうから、組み立て手間自体はそれほどかかっていないでしょう。シールドが結構多層にわたっているのも印象的ですね。Bluetooth無線LANを搭載しているので、この関連なのかもしれません。基盤も実にすっきりとしていますが、まとめ記事のでは以下のような分析もされています。

Wiiはこうした受動部品の配置が的確で無駄がない。一方で,単に低コストだけを狙ったわけではなく,手を掛けるべき部分には思い切って,通常では考えられないほどコストを掛け,贅沢な対策を施しているそうです。専門の技術者によると,かなり時間を掛けて丁寧に設計しないとこのようなメリハリの効いた設計はできないと言います。これだけ設計の完成度が高ければ,製品の信頼性は相当,高そうです。

単に全体的に低性能だからシンプル、というのではなく、メリハリのきいたよくできた構成とのこと。まあ、任天堂の場合毎回そうですけどね。


リモコンとヌンチャクの分解記事もあり、加速度センサーなどの位置も書かれています。以前N-StyleさんのところでTVリモコンの詳細な分解記事があったので、それと見比べてみるのも面白そうですね。
[NS] Wiiリモコン徹底分解

リモコンの加速度センサーはAボタンの横の基盤に設置されている模様。記事でも「Wiiリモコン全体の重心より先端よりの場所にある。リモコンの中心軸から位置をずらしているのも意図的だろうか。」とコメントされていますが、これはおそらく以下の自分が聞いたSTマイクロの方の「中心からずらして加速度センサーを置くことで、ハンドル操作のような横方向水平回転の動きも検出可能にする」ということを実現するためじゃないかと思います。
わぱのつれづれ日記 - PS3とWiiのモーションセンサーの違い

なお、WiiではSTマイクロとAnalog Devicesの2社のモーションセンサーが採用されることがプレス発表されてましたが、STマイクロはヌンチャク側で、リモコン側はAnalog Devicesだった模様です。


この後、またPCWatchやITmediaなどでも分解記事が出てくるのでしょう。Tech-Onでもさらに詳細な分析を進めるということですので、Wiiにどういった工夫、秘密などが秘められているのか、報道が楽しみですね。