Wiiリモコンのモーションセンサフル活用〜『COLOCORO』レビュー

好調な売れ行きを見せるWii。その画期的なコントローラはPCのトップガンな人たちの関心も集め、続々とPCでの応用が進められています。自分の日記でも、すでにいくつか取り上げています。
わぱのつれづれ日記 - Wiiリモコンを2本使ったジャグリングゲーム 「WiiSticks」レビュー
わぱのつれづれ日記 - トップガンが熱中するPCでのWiiリモコン応用
わぱのつれづれ日記 - Wiiリモコンを用いたPC操作 〜 WiinRemoteレビュー


そうした中、今度はいよいよオンラインソフト情報サイトの最大手『窓の杜』で、Wiiリモコンに対応したゲームが紹介されました。

窓の杜 - 【NEWS】Wiiリモコンを利用してボールをゴールまで導く2Dアクションゲーム「COLOCORO」

『COLOCORO』という名称は、明らかにLocoRocoをもじってますねw。ゲーム自体もWiiリモコンの機能のうちモーションセンサーをフル活用したものとなっており、シンプルではありますがPS3版ロコロコを先取りしたような内容とも言えます。Wiiで言えば「コロリンパ」に近い印象ですね。

以下が作者inakaさんのHPにおける配布サイトとなります。
COLOCORO

詳細なレビューは窓の杜ですでに行われていますので、以下に自分が実際にプレイしてみた感想を記します。(なお、レビューしたバージョンはv1.1.0となります。

4種類のゲームモード

まず、ゲームを始める前にWiiリモコンをPCに認識させておきます。このあたりの手順は上記にのせているWiinRemoteレビューのエントリを参考にしてください。なお、ポインティングは使わないのでセンサーバーは必要ありません。


ゲームを起動すると、マウスで操作するNORMAL MODEとWII MODEを選択することができます。今回は特にWiiリモコンで遊ぶことが主目的でしたので、WII MODEを選択しました。


WII MODEを選ぶとまずWiiリモコンのAボタンを押すことを要請されます。タイトルメニューでもすでにWiiリモコン横持ちで操作できたのですが、ここではWiiリモコンの操作を強要されます。マウスでは選択できないので、ここでマウス操作を一度はねている感じですね。


Aボタンを押すと、Wiiゲームモードの画面。モードとしては、操作法の異なる以下の4つが用意されてます。

  • KICKER COURCE
  • ROTATION COURCE
  • COLOCORO COURCE
  • ROLLING COURCE

以下、自分が実際にプレイした順番に紹介してみたいと思います。

細かく俊敏な操作が求められる『ROTATION』


まず挑戦したのが、窓の杜の記事でも動画で紹介されていた『ROTATION』です。Wiiリモコン十字面を自分の方向に向けて持つ形ですね。この状態でWiiリモコンがぐるぐる回転させることで、ボールを目的の位置まで運ぶ形になります。

ステージとしては全20面。序盤からかなり骨のあるステージが続くのですが、後半になると超絶難易度のステージが出てきます。特に、円が2重になっている面では大ハマリしましたね。1時間以上やっていたのではないでしょうか?外側の円から内側の円に穴を通じて撮す際、瞬時にWiiリモコンを180度、連続で往復させる必要があり、その微妙なタイミングに四苦八苦しました。早すぎると赤い壁に触れてミスになってしまうので。


このステージの操作をしていて気づいたのが、Wiiリモコンを回転させるときの挙動の違いです。Wiiリモコン十字キー側をほぼ固定した状態で端子部分の方を回転させた場合と、端子側を固定して十字キー側を持って回転させた場合だと、若干その回転の仕方が異なったのです。

これは、おそらくモーションセンサーがリモコンの中心ではなく幾分十字キー側に寄っていることが原因と推測します。

【Wii分解4】リモコンも分解してみた - デジタル家電 - Tech-On!

このROTATIONの動きは、リモコンの十字キー左右方向をX軸、上下方向をY軸とすると、X軸、Y軸方向にかかる重力を用いて、絶対的な位置を決めている感じです。ただ、実際に操作すると重力だけでなく加速度や遠心力も生じるわけで、このあたりの影響が回転のさせ方によって変わってくると言うことでしょう。感覚的には、モーションセンサーに近い十字キー側を支点に回転させた方がなめらかに回転した印象がします。


これ以降のステージも、途中に休憩できるスペースのない面が多く、いったんスタートしたらゴールまで休むことなくリモコンを回転し続けなければならないステージがかなりあり、20面なんかは曲がりくねった道を長々と赤壁に当たらず通過しなければなりません。昔の、一発壁に当たると爆発する2Dレースゲームみたいな感じでしたね。絶えずリモコンを回転させたため、普段使い慣れていない左の肩が張ってしまいましたw。


ちなみに、このROTATEは全20面なんとか全部クリア。ステージセレクトがなくコンティニューのみなので、ついついクリアまでやってしまった感じですね。2時間以上ぶっ続けでやっていた感じです。結構な達成感がありましたね。



なお、最後20面の後にはなにやら特別ステージがあったようですが、これは操作法がよく分からずしっぱいしてしまいましたが、一応スタッフロールを見ることはできました。

モーションセンサーを使ったピンボール『KICKER』


KICKERは、最初Wiiリモコンでの操作の仕方がさっぱり分からなかったモードです。ボタンを押してもBボタンで揺れるぐらいで。結局は、Wiiリモコンを振ると、その加速度に応じてピンボールの発射台の強さが決まり、加速度に応じた速度でボールが打ち出されるというゲームのようです。打ち出してからはBボタンで台を揺らす程度しか操作法はないので、ほとんど最初の打ち出しの強さで決まります。これは、加速度のみでの認識なので、非常にタイミングがシビアですね。ROTATEよりはステージは優しい印象だったのですが、16ステージでは、連続して発射台で打ち出して空中を移動する必要があり、これを常に一定の力で打ち出すのが難しくて断念しています。
WiiSportsをしていても思ったのですが、結局加速度での認識では、大きく振っても大きな力にはなるとは限らず、小さく振っても素早く振ってしまうと大きな加速度が生じてしまいます。この辺の加減が難しいところですね。ゴルフのアプローチと同様に、「フォロースルーの大きさで振りの速度を調整する」という感じの方が、こうしたアナログな入力にはいいのかもしれません。

Wiiリモコンの傾きで重力を操る『ROLLING』


ROLLINGは、Wiiリモコン横持ちで、十字キーを上に向けて持ちます。そして、Wiiリモコンを前後左右に傾けると、ゲーム画面上にその方向へ重力が発生してボールが動く、という感じですね。操作法としては、明日発売のエキサイトトラックと同じ感じですね。

操作法としては比較的やりやすいのですが、途中で重力を左右するオブジェクトなどがステージが出てきて、結構難しくなる印象です。これは序盤のステージで止まっています。

傾き+ジャンプの『COLOCORO』


最後はゲームのタイトルと同じモード。こちらは、リモコンの左右の傾きでステージが一定の傾斜、それとさらに2ボタンを押すことでジャンプをします。これを組み合わせてゴールに向かう感じです。これも、傾きの量がかなり制限されている分、ジャンプ+傾き調整などの作業が発生して、結構な難易度ですね。こちらも、ROLLINGのクリアで疲れてしまってあまりプレイはしていません。

熱いランキング機能

以上ゲームモードを紹介してきたわけですが、このCOLOCORO、なんと各モードについてオンラインランキング機能があります。各モードを最初にプレイしたときに、ゲームオーバー時にランキングに登録するかどうか聞かれます。ここで名前、コメントを登録すると、それがオンラインランキングに反映される、という形になります。



マウスモードの方は結構それなりのランキングがすでに記録されていたのですが、WiiモードはまだまだBluetoothでPCにつないでいる人が少ないからか、ランキングはがらがら。ですので、この機を乗じて自分も二つほど「ROTATE」と「KICKER」でランキング1位を奪わせて頂きましたw。まあ、すぐに抜かれるでしょうけどね。

シンプルながら高い難易度でやりごたえあり

以上、紹介してきたわけですが、シンプルながら非常によくできているゲームだと感じました。Wiiリモコンもうまく使っていますね。難易度が非常に高い印象ですが、まあ同人ゲームだとこうしたことはよくありますしね。オンラインランキングもあるので、これぐらいの難易度の方が熱い戦いになるのかもしれません。
現状ではまだWiiモードでの参戦者が少ないようなので、是非ともみなさん、BluetoothでPCに接続してこのゲームを体験して欲しいですね。Bluetoothアダプタも、安いのであれば1000円程度であるわけですし。

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Wii本体がなかなか買えないという人で、Wiiリモコンの2本目を購入する予定のある人は、先にWiiリモコンだけ購入し、PCでこうした有志のソフトを体験してみるのもいいかもしれません。

Wiiでのゲームソフトは2月以降これと言ったソフトが出てこないだけに、PCで有志の間でいろいろと新しい応用法を見せて頂けることを期待しています。