Wii版「モンスターハンターG」4/23発売〜MH3体験版付き

2007年10月に、衝撃を持って伝えられた「モンスターハンター3」のWiiでの発売。それからすでに2年以上経つわけですが、昨年の東京ゲームショウでの体験会での大盛況から実際の発売を繋ぐ意味で、Wii版の「モンスターハンターG」が発売されることが決定。その発売日などの情報が本日公表されました。

カプコン、Wii「モンスターハンターG」4月23日発売決定。「モンスターハンター3(トライ)」の体験版を同梱

モンスターハンターG スターターパック(「オリジナル仕様クラシックコントローラ」&「モンスターハンター3(トライ)体験版」同梱)(初回入荷分) - Wii

発売日は4/23。単品の価格は3990円と、さすがにPS2から同じSDで4年遅れでの移植だけに安めに設定されていますね。また、コントローラはMH3と違いクラシックコントローラのみに対応。Wiiのゲームとしては初になりますかね。そのため、モンハンデザインの特別仕様クラコン同梱版が5240円で用意されています。量販店とかでは5000円を切ってくるでしょうね。また、モンハン3の体験版が添付されることも決まっています。人によっては、こっちの体験版が主役でモンハンGの方がおまけ、という人もいるかもしれませんね。（このモンハン3に限らず、本当は体験版ぐらいは無料で配信or配布して欲しいところなんですけどね。ある意味、サンプル版を製品として売っているようなものな訳ですから。）

オンラインは有料〜Wiiポイントで支払い

その他特徴的な要素としては、オンラインが有料ということでしょうか。値段は明らかになっていませんが、Wiiポイントでの支払いとなる模様。これまでWiiではWiiWareを除いては全て無料でやってきただけに、これは大きなターニングポイントになりそうですね。

モンハン自体はPS2の時からオンライン機能は有料だったので、格別おかしい話ではないのですが、ソフト自体が4年前のものであること、PSPのMHPでモンスターハンターに入った層は中高生が多く、こうした固定費のかかるネットはやりづらそうなことを考えると、この有料という施策はどうだろうなぁ、という気もしなくはありません。

もっとも、オンライン機能は継続的なサポートが必要になる分、運営側はどうしても費用はかかるもの。このコストをソフト代に載せるのか、宣伝費と割り切るか、それとも別途費用を客から頂くか。これによって、実際に提供されるサービスの質にも影響は出てきますからね。

モンハン3への道筋となるか

Wiiの「無料」という言葉も当初から任天堂に限定することになっていましたし、今回カプコンがこのモンハンGで有料を持ってきたのは、来るモンハン3でのオンライン機能に対する一つのチャレンジなのかもしれませんね。このモンハンGのオンラインがどのように消費者に宇受け入れられるのか、その反応を見ようというところなのかもしれません。

PSPで爆発的なヒットとなったモンスターハンターですが、WiiとPSPでは客層もことなります。また、オンライン機能についても、中高生がどの程度お金を払えるのか、いろいろ未知数。さらに、Wiiでのクラシックコントローラの普及率もまだまだですし、いろいろとモンハン3を売るための土壌を築いていく必要があるんですよね。

とはいえ、HDゲーム機が伸び悩む中、据置ゲーム機としては貴重な市場であるWii。ここで手薄な中高生をWiiに持ってこれればサードとしてもビジネスの幅が広がります。4年前のソフトの移植という低コストな展開で、モンハン3という本番に向け果たしてどの程度の道筋を作ることができますか。