モンスターハンター3、初回出荷100万本
今年に入ってから、WiiSportsResortが出るまでファーストからもサードからもこれといったヒット作が無かったWii。先日の任天堂第1四半期決算でも、Wiiの落ち込みの影響が大きく見られていました。
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そんなWiiにおいて、サードの期待タイトルとして登場するのが、明日発売するモンスターハンター3です。
元々タイトル名だけはPS3で発表されており、結果的にWiiがPS3から奪って来た形になる本ソフト。PSPでブレイクしたタイトルだけに、いろいろ曰く付きのソフトではあるのですが、単純にモンハンというタイトルの新作と言うことで、注目度は集まっていました。任天堂も、PSユーザーを意識して真似っぽいクロを登場させるぐらいでしたからね。
そんなMH3が、どうやら初回出荷の段階で100万本を達成してしまったようです。
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この出荷本数が今後どういったペースで捌けていくのかが重要な訳ですが、とりあえずカプコンとしては出荷した段階で売上に計上出来るわけで、まずは第一段階クリアというところでしょうね。全世界で200万本の目標を立てていたわけですし。MGS4が70万本売れるPS3であれば、MH3もミリオンぐらい売れたかもしれませんが、HDだと開発期間ももっとかかるでしょうし、損益分岐点も上がってしまうでしょうからね。仲間同士PSPを持ち寄れば手軽に協力プレイできたMHPシリーズに比べれば、据置のMHはオンラインゲーム環境が必要ですし、ネット利用料も発生してしまいます。そうしたわけで、PSPの時ほどの売上は見込めない据置の展開で、まずは100万本出荷できたことは大きいですね。
とはいえ、これらの出荷本数が大量にだぶつき、ワゴンセールになってしまうようでは小売りはたまったものではありません。初日、および初週でどの程度の販売をあげられるか、見物ですね。また、Wiiにかけている中高生を一気に獲得するチャンスでもあるだけに、Wii本体の売れ行きも非常に重要になってきます。いろいろ背負う物の大きいMH3。任天堂およびカプコンの期待通りの成果を上げれますか。MH3の素材を利用したMH3Gの展開、もしくはMotionPlusへ対応したバージョンなど、この先のカプコンの戦略を左右しそうです。