MSがコントローラ振動特許ライセンスがらみでImmersionを提訴

苦戦の続くPS3、今日行われたソニー株主総会でもかなりの話題になったみたいですね。なにやら「ソニー戦士」なる新たな名言が生まれたりしているようですが。
第90回:「ソニー戦士ストリンガー」の巻 - Engadget Japanese

PS3の苦戦の第一要因と言われるソフト不足についても、今日の株主総会で年度内に大量リリース予定であるとコメントされてます(ただしソースはソニー、ですけど)。

Game*Spark - : PS3用ゲームソフトは、3月までに380本が登場!Kaz Hirai氏が宣言 by Miu

振動機能と特許闘争について

それ以外の要素としては、「振動機能なし」なんかがあるかと思います。ファミ通などは、Xbox360とのマルチゲームレビューでも不思議なほど話題に出さないですけどね。

これについては、当初は「モーションセンサーと干渉したから外した」とアナウンスしていましたが、Immersionと争っていた特許問題が原因だと言うことは外からは明確でした。そして、先日SCEとImmersionとでPS2についてのライセンスについては和解が成立、その流れでPS3SIXAXISについても振動復活が噂されていたりしますね。

Game*Spark - : 振動対応のPS3コントローラーは今年中にも!?海外PSM誌の噂コーナー by Miu


マイクロソフトが提訴〜取り分が問題?!

ところが、このSCEがImmesionと結んだ振動特許のライセンスがらみで、なぜかマイクロソフトがImmersionを提訴する事態になっているようです。

米Microsoft社,振動コントローラに関わる特許ライセンス契約違反で米Immersion社を提訴 - 産業動向オブザーバ - Tech-On!

この問題、なんか背景がよく見えないかんじですね。マイクロソフトも過去にImmersion社に訴えられ、ライセンス締結をしています。このときに2500万ドルもの多額のライセンス料を払っていたようですが、どうやらこのライセンス契約に、不思議な要項が入っていたという言い分のようです。なんでも、SCEがImmersionに払ったライセンス料に対して、その1割ぐらいをマイクロソフトに納めるようにしろ、と言うことの模様。このように、MSが取り分を主張するということは、もしかしたらこのライセンス契約は権利を共有するような内容のものだったのかもしれませんね。

しかし、このMSが提示している「SCEが納めた額」という範囲もなかなかのものですね。1億ドル前後を基準に話しているわけで、MSが支払った2500万ドルに比べれば4倍以上。まあ、PS2XBOXでは売れている量が違いすぎるから当たり前かもしれませんが。

Immersionはどうでる?

このマイクロソフトの訴えに対して、Immersionは「契約にそんな義務はない」と突っぱねているようですが、訴訟まで持って行かれている以上、裁判という公式な場で争うしかないでしょう。もしかしたら、この裁判の場でSCEのライセンスがらみの真実も見えてくるのかもしれませんね。
それにしても、この手の特許訴訟がらみはいつ見てもドロドロしたかんじになってしまいますねぇ。最近ではソニーもBDがらみで訴えられていましたし、任天堂もLSIがらみで訴えられていました。やはり、でかい会社、知名度の高い会社はどうしてもこの手の知財闘争は避けて通れない道なのかもしれません。

今回は、ある意味逆にマイクロソフトがImmersionにたかりに行っているかのような構図。果たしてどんな結果になるか、続報を待ちたいと思います。