Wiiリモコンの詳細仕様と消費電力

ゲーマーホリックさんのところで、Wiiリモコンの詳細について海外ニュースサイトIGNが入手した公式仕様書に基づいて報じている内容を紹介されています。

[Wii] 「Wiiリモコン」の詳細。単3乾電池2本で30〜60時間の動作 - ゲーマーホリック

既知の情報も含まれていますが、いろいろと初出の情報も入っていますね。
Wiiリモコンの電池の持ち時間はポインタ使用の有無で変わるらしく、ポインタ使用時は30時間、ポインタ未使用時は60時間とのこと(アルカリ乾電池2本使用)。

以前に、「ウェーブバードよりは短くなる」というコメントが出ていましたが、以下にウェーブバード(GC用ワイヤレスコントローラ)のページを示します。
周辺機器/ウェーブバード詳細情報
こちらの情報によれば、ウェーブバードではマンガン電池で50時間、アルカリ電池で100時間とのことなので、Wiiリモコンの方が約1.7倍(ポインタ使用時は3.3倍)多く電力を消費する感じですね。
ウェーブバードが消費電力最大60mWとあります。アルカリ電池1本の電力は約3000mW(1.5V×2000mAh)。2本で6000mW
ですので6000÷60=100と、ちょうど100時間になる計算ですね。このことから計算すれば、Wiiリモコンはポインタ無しで約100mW、ポインタ有りで約200mWということなんでしょう。

Xbox360PS3との比較

Xbxo360では、すでに標準でワイヤレスコントローラとなっています。こちらはいろいろとスペックも出ているので、参考に見ていきましょう。

Xbox 360 コントローラー

Xbox 360 コントローラー

Xbox.com | Xbox 360™ ワイヤレス コントローラー - 快適な操作性
標準のコントローラは4500円と多少高価ですね。単三2本で40時間持つとありますので、消費電力は約150mWということになります。Wiiリモコンのポインタ有りとポインタなしのちょうど中間、という感じでしょうか。専用の充電パック(1300円)も用意されおり、こちらは約25時間連続プレイ可能となっています。容量は3750mWということですね。

Xbox 360 リチャージブル バッテリーパック

Xbox 360 リチャージブル バッテリーパック

Xbox.com | Xbox 360™ リチャージブル バッテリー パック - 残量はテレビ画面で確認できます


また、Xbox360の場合、充電の方法としても、充電キットを利用したもの、本体との有線接続してプレイしながら充電するもの両方が用意されており、非常に柔軟な仕様となっています。

Xbox 360 クイックチャージキット

Xbox 360 クイックチャージキット

Xbox.com | ハードウエア - Xbox 360 クイック チャージ キット

Xbox 360 プレイ&チャージ キット

Xbox 360 プレイ&チャージ キット

Xbox.com | Xbox 360™ プレイ & チャージキット - プレイしながら充電可能に


Wiiの場合、有線のまま充電というのは、Wiiリモコンを振り回しながら遊ぶというプレイスタイルから、相当長い有線が必要となり、あまり現実的ではないでしょう。となると、専用充電パック+充電キットというのが一番現実的な解となります。
自分としては、その充電パックに工夫が施されていてほしいですね。充電パックと蓋が一体となった作りになっていて、背面にコネクタがあり、Wiiリモコンに充電パックをつけたまま、充電スタンドに設置することで充電可能、とかなっているとうれしいのですが。Wiiリモコンを寝かしてスタンドに置くような感じで。
もし、こうした充電スタンドを利用できないようだと、ちょくちょく充電パックの入れ替えが生じるため面倒ですよね。乾電池を使うのは手軽ですけどやはりもったいない感じがしますし、電池の廃棄も面倒ですし。面倒くさがり用のオプションも是非用意しておいてほしいものです。


一方、PS3の場合だと、標準で有線充電可能にはなっています。その代わり、電池は使えないので、Xbox360よりも柔軟性にはかける形です。Wiiリモコンと同様、モーションセンサーを多用したゲームをプレイする場合、有線で操作するのはあまり好ましくありません。PS3でモーションセンサーを駆使するゲームばかり遊んでいると、充電し忘れたときに緊急的に乾電池を使用することができない、というのはマイナス要素になるかもしれません。(まあ、この辺見ても、SCEはモーションセンサーを多用することは想定してないことが分かりますけど。)

○コントローラにかかるコスト

自分は以前、次世代ゲーム機の年間消費電力を算出したことがあります。
各種据置ゲーム機の年間電気代の違い

上記では、各種コントローラの電気代は加えていません。ただ、本体の消費電力に比べれば、コントローラの消費電力は1W以下と微々たるものですので、電気代としては大差ないでしょう。Wiiですべて乾電池を利用したとして、毎日2時間、ポインタを使うゲームをプレイしたとすると、1ヶ月で単3乾電池4本、年間で48本も必要になる計算です。
一応、以下のような安価なパックを購入すれば、年間約1800円程度ですみます。100円ショップを使うのもありでしょう。
富士通電池(FDK) アルカリ乾電池 単3形10本パック LR6F(10S)PH:ヨドバシ・ドット・コム
ただ、やはり長期的に使うことを考えれば、充電池を使う方がいいでしょうね。最近だとサンヨーのeneloopが、自然放電も少なく評判が高いようです。
サンヨー N-TG1S-Y [単3形エネループ4個付 充電器セット] eneloop (エネループ):ヨドバシ・ドット・コム
あとは、任天堂からどんな専用充電池が出るかですね。一応、ウェーブバードでもゲームボーイアドバンス用の充電パックが使えるようですので、Wiiリモコンでも使えるのかもしれませんね。(ウェーブバードで50時間とのことなので、3000mW。Xbox360より少ない感じ。GBA発売時のものだけに、Wiiでは新しくより高性能なものにして来そうな気はします。)
周辺機器

いずれにしろ、使い勝手、コストと消費者にとっては敏感となる要素ですでの、Wiiでもどんな対応を取ってくるのか注目ですね。