ゲームボーイミクロ レビュー

ゲーム屋店員の戯言:ゲームボーイミクロ入荷でも書かれているように、近くのショップに入荷したので購入。買ったのは、結局予約そのままファミコンカラーです。店頭でモック見た感じだと、シルバー、ブルーがかなりよさげだったんだけどね。ブラックもフェイスプレートは微妙だが、本体は悪くなかったし。とはいえ、そもそも買うつもりの無かったゲームボーイミクロを買うきっかけになったのはファミコンカラーだし、初志貫徹で。

既にITmediaにレビューが出ているので、綺麗な写真をごらんになりたい方はそちらを参照。
ITmedia +D Games:ゲームボーイミクロが届きました (1/2)
さらに、どこより早い分解レビューも。ひねりに対応するため二つに分かれた基盤の情報など、見応え有り。(要登録、無料)
発売日前ですが「ゲームボーイ ミクロ」を開けてみました(前編) - デジタル家電 - Tech-On!

○パッケージ



まずパッケージについて。ぽてぃさんのところで注意書きがあったように、ちょっと変わったパッケージです。筒型の周りの紙から、箱に二カ所刺さって止めている感じです。空けるときにやぶってしまいそう、というのは確かに分かります。



中にはまず説明書兼保証書。その下にはクッパとの対決シーンを描いたケースに、ファミコンカラーのGBmが入っています。そして、この部分はまとめてはずすことができ、さらにその下にはアダプタやシリアルカードGBAソフトの宣伝などが入っています。それをどかすと底にはピーチ姫を助け出したシーン。凝ってますねぇ。

ゲームボーイミクロ本体

さて、続いてはゲームボーイミクロについて。まずは本体の質感から。

色は、パンフレットの印象と相当違います。フェイスプレートはより金色、ボディは赤と言うよりはワイン色です。かなり渋い色合いですね。金色+ワインレッドはかなりきつい配色なので、早めにこれに合う、赤系統のフェイスプレートが出て欲しいものです。



あと、ボディ部分はテカテカしています。他の色では、ボディは多少ざらざらしており、光り方も鈍いのですが、ファミコンカラーはよく光ります。あと、さわった感触もつるっとしており、プレイしていると汗でちょっとぬめります。しかもその後が指紋と汗として残る…。このあたりはちょっと残念ですね。素直に他の色と同じく多少エンボス加工しておいて欲しかった。おそらく、ファミコンコントローラのプラスチックを意識したんでしょうけど。



フェイスプレートは、上側の部分の側面がちょっと削れたような感じに。フェイスプレートは、左横の二つの穴を爪楊枝でも使って押せば簡単にはずせるので見てみたところ、どうもプレート上側はちょっと膨らんだ形となっており、本体の出っ張りと含めてプレートがずれないようになっている模様。削れた感じなのはこのためだろうが、ちょっと汚いかな。

○液晶


2インチと小さい液晶ですが、その大きさよりもまずコントラスト・輝度が高いことが驚かされます。輝度は5段階変えられるのですが、その3段階目でニンテンドーDSと同じぐらい。視野角は少し広めですが、さすがに横とか上から見ると白くなります。印象としては最近の携帯電話の液晶に近い印象です。小さくて液晶のドットも細かいだけに、実解像度が高く、より一層綺麗に見えます。とりあえず、過去のGBAGBASPでプレイしてきた人なら、間違いなく感動できるでしょう。PSPユーザの感動がちょっと分かった気もします。



ゲーム画面の拡大。大きさはたしかに小さいことは小さいですが、この液晶の性能のおかげで、小さくても読めます。まあ、さすがに迫力には欠けますけどね。ファミコンミニなんかは、逆にちまちま感がいいかも。



ちなみに、説明書ではドット抜けについてわざわざイラスト付きで不良でないと解説。ニンテンドーDSが、基本的に任天堂に抗議すれば別のに交換してもらえましたが、任天堂としてもそのコストがバカにならないんでしょうね。こうして主張しておけば、普通の人は抗議しづらいだろうし(まあ、それでもあえて抗議すれば交換してくれそうだけど)。
自分は幸い、ドット欠けはありませんでした。DSは最初中央に一つ、交換しても端に一つ、という感じだったので、良かったです。PCの液晶も最近連続でドット欠け引いていたので、心配していたんですけどね。

○ボタン

十字キー、A,Bボタンとも、操作感は良好。第一印象はかなり軽い感触に感じるけど、操作には問題なし。Aボタンが、たまに斜めに押すとこすれた感触があり、シュコシュコという感じになることがちょっときになるかも。さすがにロボタンみたいに引っかかることはありませんが。

一方で、LRボタンは端っこの方は反応せず、中央側のところを押し込む仕様。クリック感は悪くないのだが、LRを多用するゲームをすると、なにせミクロの横幅が小さいこともあり、手が疲れる。自然な態勢じゃない感じ。これはDSでも思ったけど、やっぱ今時長方形のコントローラは、手には合いませんな。

とはいえ、全体的にDSよりも断然プレイしやすい印象です。

○音

スピーカーはモノラルが一つついているが、これがちょっと音量不足。静かな室内でやるときに、最大音量でちょうどいいくらいだ。周りがうるさかったりすると、曲がききづらかったりするじゃなかろうか。
もっとも、イヤホンからの出力は音量中間ぐらいでちょうどいい感じなので、外でやるときはイヤホン必須か。ちなみに、音量はボリューム調整ボタンを押していくと最後にピピピと鳴って最大音量であることを確認できる仕様。

○ポーチ


本体には、専用ポーチがついてきます。素っ気ないデザインですが、表面はざらっとした感触でなかなかの質感です。とりあえず別途買わなくても手軽に持ち運べるのがいいですね。中にミクロ入れて、液晶部分の汚れをとったりもできそうです。

○まとめ

以上、細かいだめ出しをいくつか出していますが、全体としては好印象。GBAをやる上では液晶の輝度・ボタンとそろっており、ベストな機種と言えるでしょう。やっぱDSではGBAはごついですから。色は、ファミコンカラーに思い入れがあればそれを、単純に新しいGBAマシンとして実用性を重視するなら、普通の色を選んだ方がいいでしょうか。ファミコンカラーの方が話のネタにはなりそうですけど。ちょっとカバンに入れておくアイテムとしてはおすすめです。