ニンテンドーDS Lite分析

昨日電撃的に発表された、新型DS、ニンテンドーDS Lite。自分はどちらかというとネガティブな点を強調しましたが、その後ネットの評判を見ていると、結構好意的に受け取っている人も多い模様。でも、やはりこの年末年始に買ったユーザでは不満というか愚痴もあり、賛否両論のようです。でも、今回の件はそういうこと何じゃないですかね。消費者の立場毎で異なる解釈があって当然なものだと思います。手放しで喜ぶ人ばかりではないということでしょう。
一方、DS Liteの価格についてですが、意外と気にしている人は少なかったですね。どちらかというと、「1800円違いならDSLiteの方が良かった」という声が大きいように思います。とはいえ、既に買っている人から見れば、純粋に買い足しには16800円かかるわけで、高くなった印象はあるんですけどね。実際、DSLiteのように小型化するためには、その分部品配置や、外装の強度向上など、いろいろコストがかかる要因があります。また、外装の質感向上、液晶の改善なども加わっていますから、現行機よりもコストはあがっています。でも、そうしたコスト要因=1800円の値段上積みでは無いと思いますけどね。あくまで、年末年始200万売った状態で現行機の値下げはできない、しかし余り値段が高すぎると売れない、という観点からつけられた値段じゃ無いかと思います。現行機の生産縮小にともない、長期的にはDSLiteを15000円以下に、DSをさらに安く、としていくのは間違いないでしょう。

全体的に見て、DSLiteゲームボーイミクロに似ているところが非常に多いですよね。ミクロ自体、レボリューションを意識してデザインをあわせてきた感じはあります。全製品で統一感を持たせることでブランドイメージを確立しようとする任天堂の戦略なのでしょう。ソニーのPS路線と同じ、とも言えますが、どちらかというとアップルのマネ、という意味合いが強いのでは無いですかね。デザインといい、相当にアップルを意識しているようですから。
そんなDSLiteですが、デザインだけでなく、各種パーツなどもミクロに似ているように思います。IGNに、DSLiteのかなり大きな画像が公開されています。これを見ると、まだしっかり発表されていない側面部分も多少読み取ることが出来ます。
IGN: Redesigned Nintendo DS Revealed 1385495
これらを、ミクロの構造と比較してみましょう。
ゲームボーイミクロ -外観

DSLite画像において、欠けているのは電源ボタン、液晶の輝度調整、音量調整、LRボタン、タッチペン収納位置です。
電源ボタンについてですが、開いた方の画像の左下を見ると、わずかに突起部分が見て取れます。ミクロの構造と比べれば、ここがミクロ同様のON,OFFのスライドスイッチになっているのではないかと推測されます。
また、Aボタンの右側当たりにも出っ張りがあるのが分かります。これもミクロと照らし合わせると、輝度&音量調整ボタンと推測できます。ダイアル方式の方が微調整も一気の音量調整もできて便利ですが、もうちょっと出っ張りますからね。
LRボタンはこの画像でも本当にうっすらとしか見えないのでよく分からないですね。ただ、ミクロのLRは、その小ささからLRの付け根の部分にバネをしこむという特殊な形状なので、おそらくDSLiteではその方式はとってこないと推測します。あまり押しやすいものでも無かったですし。
タッチペンの収容場所も謎ですが、これは写真に映っているタッチペンの端の丸まった形状から推測できそうです。この丸みは、ちょうどヒンジ部分の丸みと一致している印象。とすると、やはりヒンジ部分に横から挿入する、という形になるのではないでしょうか。長さも横に挿入するのにちょうどいい長さですし。右利きが多いことを考えれば、ヒンジの右から挿入する形が有力か。

以上、明らかになっていないものの予想以外でも、面白い事項も分かります。それは、十字キーとボタンの位置関係です。ニンテンドーDSでは、十字キーと4ボタンは完全に左右対称に並んでいました。これは4ボタンを十字キー代わりにも使えるように、という配慮だったように思います。ところが、このDSLiteではよく見ると4ボタンが若干十字キーより上にあるんですよね。この十字キーとAボタンとの位置関係、実はゲームボーイミクロ十字キーとaボタンの位置関係とほぼ一緒なんです。さらに言えば、他のゲームボーイアドバンス、果ては初代ゲームボーイから忠実に守られている位置関係なんですよね。このあたりに、任天堂のポリシーが感じ取れますね。

また近い時期に、仕様なども公開されるでしょう。発売前には分解記事も載るんでしょうね。それらの情報を見るのが楽しみです。


P.S.
上記でミクロとDSLiteとの類似点を述べましたが、もう一つ、「色が全色発表されいない」ということです。ゲームボーイミクロでは、国内での最初の発表は黒、紫、銀、青の4色でした。
任天堂、「ゲームボーイ ミクロ」9月13日に12,000円で発売
しかし、そのあと、シークレットとして登場したのは、今やミクロの代名詞のファミコンカラー。
となれば、DSLiteの残り2色についても、サプライズが隠されているような気がしてなりません。ありそうな所は、その形状からしドンキーコングカラー?