オリックス金子9回ノーヒットノーランも、巨人が延長12回亀井HRで制す

自分は巨人ファンで2年ほど前より結構ディープにプロ野球視聴を再開しているのですが、今日のセ・パ交流戦オリックス巨人戦は非常に見応えのある試合でした。投手は巨人が菅野、オリックスが金子というエース対決。順位的にもオリックスは首位、巨人は2年連続優勝で今シーズンも2位というポジションという見応えのある対決です。

試合としては、3回に巨人が1死23塁の大チャンス。ここで中井が3-1までいったのにボール球2球振って空振り三振、結局得点が取れませんでした。そしてノーヒットのまま巨人は次々と回重ねていく中、菅野は苦しみながらもなんとか0で抑える展開。そのまま6回も敬遠で2死満塁金子勝負できわどいショートゴロで抑え、なんとか0のまま後ろにつなぎました。

一方の金子の投球は冴えを見せます。審判が「MLBかよ」というほどかなり外側あまい設定の試合でしたが、後半は「こりゃ打てんわ」という圧巻の投球。結局、9回表までノーヒットノーランで投げ切ってしまいました。ただ、すでに投球が140球を超えており、9回裏にサヨナラしないとノーノーは厳しそうな場面。その中でチャンスとなってとうとう代打となりました。これは投球数的にしかたないでしょう。9回、投手は交代してるのにサヨナラでノーノー達成となると非常に面白い展開だったのですが、2死満塁まで行って結局最後はヘルマンが外野フライ。金子のノーノーは残念ながら達成とはなりませんでした。

オリ金子、ノーヒットは「最後まで意識してなかった」 (スポーツナビ) - Yahoo!ニュース

そのまま回は進み延長11回。巨人が1死23塁のチャンスを掴むも坂本が空振りでチャンスを逸します。一方、その裏のオリックスも1死満塁のチャンスを作りますが久保が登板しここをなんとかしのぎます。そしてその裏12回。阿部、村田と「東京ドームなら入ってたんじゃね?」的な大飛球ながら及ばず2アウト。しかし、ここで今季初出場の亀井がやってくれました。今季初ヒットが、まさかの値千金先制ソロHR。これは非常にしびれましたね。しかもこれ巨人の2安打目でしたからね。片岡が11回にヒット打つまでノーヒットでしたし。そしてその裏久保が続投で、3人でピシャリ。辛くも勝利をあげることができました。

巨人・亀井 延長12回2死V弾 復帰即先発で大仕事 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース

今日の試合は、プロ野球の面白さが実に感じられた試合だったと思います。巨人は9回までノーヒット。最終的にも3安打。一方の西武は11安打、15残塁。得点は12回で1-0。ノーノー食らっても、ヒット数で大幅に下回っていても勝ってしまう、これが野球ですよね。金子のサヨナラノーノーは正直巨人ファンながら見てみたいと思っていたのですが、延長からはやはり巨人びいきで。最後の亀井のHRといい、実におもしろい試合だったと思います。今後もこうした面白い試合をどんどん見せて欲しいですね。

Goolge Chromecast日本販売開始、購入レビュー〜シンプルな再生機能・活用はアプリの対応次第

海外では昨年7月に発売され人気となっていたものの、日本ではすっかり音沙汰がなかったGoogleのTV接続スティック型端末「Chromecast」。それが先日、急遽日本で発売されることが発表となりました。

Google、Chromecast を5月28日国内販売。税別4200円、dビデオやauビデオパス対応(更新) - Engadget Japanese

発売も5/28と非常に突然。ただ値段が税抜4200円とお手頃なところもあったので、興味本位のおもちゃとして衝動買いもありだな、という製品。早速発売日の今日購入してきたので簡単に紹介してみたいと思います。

パッケージ内容〜ごくシンプルな説明と同梱物

自分は量販店で購入。ポイント還元は無し。こういうときはたまっているポイントを使うに限りますね。店頭でも次々に展示品とかに人が集まっていました。店頭にぶら下がっているカードを持っていくとレジ裏に積まれたパッケージを手渡されます。パッケージは非常にシンプルな小さな箱でした。

中身も非常にシンプルで、開けると上段にChromecast本体が、その内側にACアダプタとUSBケーブル、そしてHDMIの延長コネクタが入っているだけ。薄い説明書すらなく裏蓋的なところの簡単な説明だけとなっています。

初回セットアップ〜アプリで選択、WiFiアクセスの設定するだけで後は全自動

セットアップについても非常にシンプル。TVのHDMIにChromecastを接続。さらに電源を取るためにTVのUSB端子からChromecastにmicroUSBケーブルで繋ぎます。付属のUSBケーブルはACアダプタとつないで使うこと前提なのかかなり長いので、別途自分のもっていた短めのmicroUSBケーブルで接続しました。すると、TVがHDMI連動設定になっていたため自動的に入力が切り替わってChromecastの画面がTVに。そこには「セットアップが必要です」の文字。ここからスマホタブレットのアプリを使ったセットアップ手続きが必要となります。

自分はiPhone5sとNexus7 2012で挑戦してみました。各々AppStoreとGooglePlayから「Chromecast」のアプリをダウンロード。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Chromecast
Chromecast - Google Play の Android アプリ

このアプリがChromecastの初期化などの手続きを行うアプリとなっています。それ以外の機能は特にない模様。

iOSの方では、最初にChromecastにWiFiで接続する必要があり、これはWiFiの設定から手動となります。Androidの方ではこれはアプリの中で完結しており、単純に検出されたChromecastXXXX(数字)のところを選択すると先に進みます。実際にTVに接続したChromecastの設定となっているかどうか、アプリとTVに4文字のアルファベットが表示。これが等しいことを確認すると、次のステップへ。次のステップでは今度はChromecastがネット接続するために、他のWiFiアクセスポイントの設定を行います。家であれば無線LANルーターSSIDを指定してパスワード入力する形ですね。

これが終わってChromecastが単体でネット接続できるようになったら後は全自動。Chromecastが自分でネットから最新ファームをダウンロード、その後再起動してセットアップ終了となります。自分の環境ではダウンロードに6分ぐらいかかりましたが、アプリで初期化を開始してから10分弱ぐらいでは完了していました。設定が終わると美しい自然の写真が表示されます。この自然写真は自動で次々切り替わっていって、これだけ表示していてもちょっとした和みになりますね。

YouTubeは快適〜FullHD動画も滑らかに再生

さて、ここからは実際の利用です。AirPlayやMiracastと違い、Chromecastではクライアント側のアプリでの対応が必要となります。まずはiPhone5sYouTubeで体験。これについては良く出来てますね。動画を選択し、動画上部に出てくるChromecast用のアイコンをタッチするとChromecast選択後そちらで動画が再生されるようになります。動画のダウンロードと再生はChromecast側がやってくれるのでスマホにも負荷がかからずいい感じです。

また、TV側には複数の動画リクエストをためておくことも出来ます。アプリを別のアプリに切り替えていたら、たまっているキューのリストがYouTubeから消えてしまいましたが、Chromecast側はちゃんと連続再生してくれていました。解像度が低い動画だと粗が目立つので、FullHDの動画とかがお勧めですね。どちらにせよ、ブロックノイズが目立つので、フィルタリングなどは全然かかってないようですが。Nexus7の方のYouTubeでもほぼ同様の機能を使うことができました。

ローカルコンテンツ再生はアプリ不足気味も一応可能

一方で、それ以外にローカルのコンテンツを再生したい、とかになるとまだまだアプリが不足気味ですね。特にiOSでは無料でローカルの動画や写真を自由に表示できるアプリもあまりない状態。一応少し調べてみて見つけた以下のアプリは、自分で撮影したローカルの写真や動画をChromecast経由で表示でき結構使えそうです。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Photo Cast for Chromecast

Androidの方ではもう少し無料アプリのバリエーションあり。以下の「LocalCast」というアプリでは、ローカルの任意の画像や動画を選択肢てChromecastに飛ばすことができました。

LocalCast (Media 2 Chromecast) - Google Play の Android アプリ

ですので、Android端末がありそちらに人に見せたい写真とかを入れておけば、Chromecast経由での写真動画表示は可能ですね。もっとも、タブレットならタブレット単体でもいい感じはしますが。

PCのChromeタブの転送〜動画形式でブロックノイズも

あと、PCやMacの場合はChromeブラウザに拡張で「Google Cast」という拡張を入れてやると表示しているタブをChromecastに飛ばすことができます。

Chrome ウェブストア - Google Cast

ただ、これについては「表示している領域をエンコードして動画としてChromecastに飛ばす」という感じで、スクロールとかするとブロックノイズが見えます。また、マウスカーソルも見れないので、操作は結局PCの方で見ながらする必要もあります。感じとしてはPCがサーバー代わりになり、Chromecastがリモートデスクトップのクライアントになっているような感じです。ニコニコ動画をTVに写しても、コメントが流れるところでブロックノイズが出てしまうような感じ。画質は我慢してでもノートPCとかからTVの大画面で見たいとき用ってかんじですかね。

スマホテザリングタブレット, Chromecastの持ち運びで、どこでも再生環境が整う

なお、自分がChromecastに期待していた大きな要素としては、「任意のTVやディスプレイにChromecastをつなぐことで、スマホタブレット内の画像・動画を気軽に再生する」というものがありました。

これについては、iPhone5sテザリング機能を使いNexus7とChromecastをiPhoneに接続して利用することで、固定ネット回線無しでもChromecastを可能でした。これにより、iPhone,タブレット, Chromecast(&給電ケーブル)を持ち運ぶことでHDMIのついたディスプレイならなんでもフォト・動画ビューワーにできるのがAppleTVなんかに比べた利点のように思います。
テザリングだけで常用、という形は月7GBの転送容量制限にすぐ引っかかってしまうと思いますが。)

まとめ〜シンプルだが今後のアプリの対応次第

以上、ざっとさわってみた感想をレビューしてみました。現状の評価としてはぼちぼちといったところですかね。ある程度わかっていたことではありますけど、予想以上にアプリの対応数の少なさが気になりました。

現状ではYouTube専用で使うならありかなぁ、という感じ。自分の場合だと特にデスクトップPCからHDMIで直接TVにつないでマルチディスプレイ環境として利用しているため、あまり家での活用はできなそうです。一方で、Chromecastを持ち運んでパーティなどでTVに写真を映したりする用法は現状でも一応可能。今後はよりメジャーどころ、使い勝手のよいローカルの写真・動画をお手軽に表示できるアプリの対応が望まれます。

ということで、値段は安く話題性もあるChromecastですが、結構使う人の条件を選ぶと思います。ご自身の要望に併せて購入検討された方がよいでしょう。もちろん、ガジェット好きならお遊びと今後の可能性を期待して購入するというのもありとは思いますが。

Microsoft、Surface Pro 3発表〜MacBookAir/iPadキラー?12型薄型タブレット

Apple的なアプローチとしてハードとソフトの一体型戦略をすすめているMicrosoft。その代表例であるSurfaceシリーズについて、最新モデルの発表が行われました。

速報:マイクロソフト Surface Pro 3 発表。12インチ2160x1440画面、Core i7で800g - Engadget Japanese

発表されたのは、予想されていた8型のSurfaceMiniでなく、逆に大型化されたSurface Pro 3。12インチ、3:2のアスペクト比Retina的高精細ディスプレイ搭載というのがなかなか斬新です。またより薄くなり、重さも800g切り。薄型軽量という昨今のトレンドを満たしていますね。まあ、それでもタブレットとしては500gを超えると片手で持つには重いんですけど。

性能もCore i3からi5,i7まで選べ、メモリも8GBを選べるのでかなりハイスペック。しきりにMacBookAirとの比較をしていましたが、WindowsでMacBookAir対抗の製品としてはトップクラスな感じがします。TouchCoverも2箇所で磁石止することで傾斜をつけるというのがユニーク。キックスタンドの無断階化、Surfaceペン、そして3:2のディスプレイ等、いろいろ尖った要素が綺麗にまとまっているいい製品だと感じました。

ラインナップ的には下はCore i3 4Gb 128GBで$799からですが、バランスがいいのはCore i5, 8GB, 256GBの$1299ですかね。CPUパワーが高くなるとその分熱が多くなりますし、ファンレスではないのでCore i7だと高負荷時のファンの騒音がちょっと気がかりです。ドラクエXをやる程度なら一番下のスペックでも大丈夫なんでしょうけど、メインのノートPC的なイメージならばこの辺のクラスがいいかなと。

個人的にはMacBook Airの2010をずっとつかっており、RetinaのMacBookAirが出たら買い替えを検討するかなぁ、というところだったんですが、この製品はかなり魅力的ですね。最も、WindowsWindowsでデスクトップPCもあるので、本当にSurface Pro 3が必要か、と言われると困るところはありますが、物欲センサーは非常に刺激されますw。日本での発売は8月までに、とのことですが店頭で触れるのがちょっと楽しみです。

MS、Kinect無しXboxOne販売へ〜6/9より。価格はPS4と同じ$399へ

世界的にはPS4とXboxOneが熾烈な争いを繰り広げている据え置きゲーム機。もうすぐE3という状況ですが、突如大きなニュースが飛び込んできました。XboxOne Kinect無しモデルを$399で発売するというものです。

Delivering More Choices for Fans
Microsoft lowers Xbox One price to $400 without Kinect

Kinect無しモデルの販売は6/9から。値段は米国で$399。これまでは$499でしたので$100の値下げですね。PS4のカメラ無しが$399ですので同価格となる形です。

現状、性能的にはPS4と似たようなものながらわずかにPS4が上のような状態。ソフトラインナップもファースト以外はマルチばかりな状態でTitanfallというキラーソフトはありながらも本体価格がPS4より$100も高いことがネックになっていました。Kinectが標準搭載されていることでそれを活かしたゲームや操作が期待されたりもするのですが、そのメリットをMS自体が打ち出せていなかったのはWiiUのGamePadと似た構図ですね。そんな中、MSはKinectの魅力を押し出すことよりもさっさと無くしたバージョンを出すことを選んだ形です。

現状の勝負を見ると、まあある程度しょうがないのかなぁ、とも思いながら、よりXboxOneの魅力は低下した感じです。E3で中古対策を発表直後に反発食らって無しにしちゃった時と同じような。オンラインアクティベーションも、ディスク販売でありながらディスクレスアクセスなどが可能などメリットがある新しい取り組みだったのに、結局元に戻っただけですからね。今回も、このKinect無しモデルの発売によりXboxOneで「Kinect標準搭載前提」のゲームが普及する目は潰えた形です。結局「PCベースのローエンド普及機」がPS4といいXboxOneの姿になったというか。金のある人はいいPC買っとけ、という感じもします。

とはいえ、日本ではより家もせまくKinectの重要性は低かったので、現状のXboxの国内状況でなおあえてXboxOneを購入しようと思っていた人には安価に買える分朗報といえるのかもしれません。Xbox360の時の実績やフレンドを引き継ぎたいとか、そうしたニーズぐらいな気もしますが。

WiiUはE3ではGamePadを活かしたゲームを出してくるそうなので、ある意味こっちの方がイノベーティブな面では期待が持てるかもしれませんね。PS4とXboxOneは洋ゲーをお手軽に楽しむマシン、という位置づけでしょうか。いずれにせよ、日本ではもう一歩PS4もXboxOneもアプローチを考えないと伸びていかない感じはします。ともあれ世界的な争いとしてはなかなかおもしろいことにはなってきそうですね。

任天堂の新社屋を見てきた〜本社社屋と似た綺麗な白い建物

昨年のGWに京都に行った際に見てきた任天堂の本社社屋と建設中の新社屋。

任天堂本社&新社屋(建設中)を見てきた - わぱのつれづれ日記

今年のGWも京都に行ってきたので、建設中だった新社屋がどんな感じになっているか見てきました。

最寄りの駅は昨年紹介したのと同様、近鉄十条駅。駅のホームから早速新社屋と本社社屋が並んで見ることができます。

改札を出て歩けばすぐど〜んと新社屋が目の前に見えてきます。

昨年の状況と比べるとこんなかんじです。


パッと見た感じは本社屋とそっくりな感じですね。色は見比べてみると若干新社屋の方がクリーム色っぽいです。

入り口は駅の方ではなく南の方に。任天堂のロゴもどーんと存在していますね。「本社開発棟」という札が掲げられています。


ちなみに以下は今回もついでに撮ってきた本社社屋。ロゴが丸で囲まれているかどうかなどの違いがあります。

本日決算発表があり、赤字幅拡大などもあって不調が続いている任天堂。この新社屋で不調を覆せるようなイノベーティブなソフトが開発されているのでしょうか。E3で発表されるという「GamePadを活かしたソフト」などに注目したいと思います。

ファミ通、ニコニコ、4gamerの3メディアが合同新会社「リインフォース」設立

コンシューマーゲームが下火になってきている中、業界再編も進んでいる日本のゲーム業界。その中でも動きが活発なのがコンテンツ事業の雄、角川です。任天堂と「零」関連で連携したかと思えば先日はフロム・ソフトウェアを買収。そして今度は複数のゲームメディア間での合同会社の発表です。

(CNET Japan) ニコ動とファミ通など大手ゲーム3誌が強力タッグ--新会社を設立 - CNET Japanニュース - テック&サイエンス:朝日新聞デジタル

合同会社を設立するのは4gamerを運営するHUG、ファミ通・電撃を運営する角川、そしてニコ動を運営するドワンゴ。社長は4gamer副編集長の人がなるようで、形としては4gamerが主体となって設立したような形ですね。

4Gamer.net ― 日本最大級の総合ゲーム情報サイト。最新ゲームのニュース,レビューはここで!
ファミ通.com / ゲーム・エンタメ最新情報
電撃オンライン - ゲーム・アプリ・漫画・アニメ情報サイト
niconico

ただ、4gamerと角川が組むというのがちょっと意外でしたね。角川関連はもともとゲームのメディアとして広告媒体として意味合いが非常に強く、ゲームの評価や紹介とかでも広告費を払う「お客様」であるゲームメーカーの機嫌ばかり伺うような記事が多く見られました。一方、4gamerはページ内の広告の量とかはむしろファミ通とかより多いぐらいで、MMO関連とか露骨に広告的な記事ばかりだったりしますが、レビューやインタビューとかでは結構ズバズバ切り込んだ記事があったり、松PPのアイマス記事のようにプレイヤー目線で書く記事があったりといろいろ面白いところもありました。自分もTwitterやブログでニュースを紹介するときは4gamerを多めに取り扱っていたところがあります。

そんな状況で、4gamerが角川だけでなくニコニコとも組むというのがなんとも。ニュースや報道とかでは会社ごとにバイアスが違うため、GoogleニュースなりYahooなりで複数報道を照らしあわせて見ることがバイアスに流されないための一つの手法ではあるのですが、こうやって複数媒体が合同になってしまうとやっかいですね。日本でのゲーム関連の報道ではかなり一方的なバイアスにさらされることになりそうです。角川のメディア支配が進んでいるというか。角川の意向に沿うものがヒットするように、流れが作られていくんだろうな、という印象です。任天堂が角川やニコニコとの連携を強めたのも、この辺の流れを受けてのものだったりするのかもしれません。

多角的な情報分析がしづらくなる和ゲー関連

一応海外メディアとかを見ていくというところもあるでしょうが、洋ゲーと日本のオタゲーはまた違いますからねぇ。かといって、まとめブログや素人情報とかでは個々人の感情に基づくよりつよいバイアスがかかってしまうところもありますし、口コミサイト関連も、サクラとかを疑うと鵜呑みにもしづらいです。国内だと後はdoope!とかでしょうか?比較的メーカーからのバイアス少なめな情報サイトというと。
doope! 国内外のゲーム情報総合サイト

全部買ってプレイして自分で判断が一番なんでしょうが、そんなお金も時間も普通の人にはないですしね。発売前のソフトなんてそれこそ無理な話ですし。情報の受け手側としては、多角的な判断がしづらい状況になってきたなぁ、という感じです。

ただでさえ下火傾向の和ゲー業界だけに、今後は角川などのレールに沿ったコンテンツだけが順繰りにヒットさせられていくサイクルになってしまうかもしれません。できれば、そういう予定調和的なものでない、斬新でイノベーティブなゲームがいろいろ出てきて楽しませてほしいところではあるんですけどね。この先どうなりますか。合同会社が具体的にどんなことをやっていくのかまだ不明なだけに、まずはそれが発表されてからですかね。

角川、フロム・ソフトウェアを完全子会社化

縮小著しい日本のゲーム業界。大人がFPSオープンワールドのゲームをガッツリプレイする海外と違い、日本ではオタク向けのゲームと家族向けゲームに偏っている印象があります。向こうでメジャーな洋ゲー大作は、日本じゃマニア向けですからね。そんな中、オタク向け関連ではメディアミックスなど「コンテンツ」としてのコアがあってその派生の一つにゲーム、といった流れがあり、バンナムなどはそれを軸に展開を進めている印象ですね。子供向けであっても、ポケモンや最近盛り上がってる妖怪ウォッチなんかも、マンガやアニメといったものとの相乗効果が重要な要素となっているように思います。

さて、そんなコンテンツ関連で日本で支配的立場にいる会社といえば角川。KADOKAWAという形で各種関連会社も統合し、最近では任天堂と零で大型コラボするなど、日本におけるコンテンツビジネスとしては切り離せない存在となっています。(その分、電通などと同様「ブームをゴリ押しで作り出す」みたいなことがあって煙たがれるところもありますが。)

その角川ですが、今回ちょっと以外な会社を子会社化することになりました。それは、フロム・ソフトウェアです。

【速報】KADOKAWAがフロム・ソフトウェアの株式を取得、子会社化することが判明 - ファミ通.com

フロム・ソフトウェアというと、アーマード・コアやダークソウルといった、一部熱狂的なファンを持つコアゲーを出している会社な印象。同じオタク・マニアというくくりでも美少女物などが多い角川とは、ちょっと毛色が違う感じがします。

フロム・ソフトウェアの神直利代表取締役社長のコメントだと以下のとおり。

・プラットフォームが単純なハードウェアから、ネットワーク・クラウドも含む幅広いものになっていくこと。
・地域制への対応(よりグローバルに、よりローカルに)が必要なこと
・さらなるコンテンツ間の融合

これを見る限り、特定のCS向けゲームだけにとらわれず、世界的にスマホとか他のコンテンツとかでもソフトを展開していきたい様に見えますね。印象としては、バンダイナムコを買った時のような印象ですかね。角川もエンターブレインではいくつかゲーム出していたりしますが、自前でしっかりとした実績のあるゲーム会社を持っておきたかったというところがあるのかもしれません。コアゲー部分を補う、という意図であれば任天堂モノリスを買ったのとも近いかもしれません。

どちらにせよ、コンテンツ要素無しにただ「ゲームとして面白い」だけでは商売が立ちゆかなくなっている日本のゲーム業界。業界再編やコラボなどもいろいろ行われていますが、この流れは止まらないでしょう。ゲーム市場が拡大しない中で各社どう生き残りをかけていくのか。次の大きな動きもまた近いかもしれませんね。