Goolge Chromecast日本販売開始、購入レビュー〜シンプルな再生機能・活用はアプリの対応次第

海外では昨年7月に発売され人気となっていたものの、日本ではすっかり音沙汰がなかったGoogleのTV接続スティック型端末「Chromecast」。それが先日、急遽日本で発売されることが発表となりました。

Google、Chromecast を5月28日国内販売。税別4200円、dビデオやauビデオパス対応(更新) - Engadget Japanese

発売も5/28と非常に突然。ただ値段が税抜4200円とお手頃なところもあったので、興味本位のおもちゃとして衝動買いもありだな、という製品。早速発売日の今日購入してきたので簡単に紹介してみたいと思います。

パッケージ内容〜ごくシンプルな説明と同梱物

自分は量販店で購入。ポイント還元は無し。こういうときはたまっているポイントを使うに限りますね。店頭でも次々に展示品とかに人が集まっていました。店頭にぶら下がっているカードを持っていくとレジ裏に積まれたパッケージを手渡されます。パッケージは非常にシンプルな小さな箱でした。

中身も非常にシンプルで、開けると上段にChromecast本体が、その内側にACアダプタとUSBケーブル、そしてHDMIの延長コネクタが入っているだけ。薄い説明書すらなく裏蓋的なところの簡単な説明だけとなっています。

初回セットアップ〜アプリで選択、WiFiアクセスの設定するだけで後は全自動

セットアップについても非常にシンプル。TVのHDMIにChromecastを接続。さらに電源を取るためにTVのUSB端子からChromecastにmicroUSBケーブルで繋ぎます。付属のUSBケーブルはACアダプタとつないで使うこと前提なのかかなり長いので、別途自分のもっていた短めのmicroUSBケーブルで接続しました。すると、TVがHDMI連動設定になっていたため自動的に入力が切り替わってChromecastの画面がTVに。そこには「セットアップが必要です」の文字。ここからスマホタブレットのアプリを使ったセットアップ手続きが必要となります。

自分はiPhone5sとNexus7 2012で挑戦してみました。各々AppStoreとGooglePlayから「Chromecast」のアプリをダウンロード。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Chromecast
Chromecast - Google Play の Android アプリ

このアプリがChromecastの初期化などの手続きを行うアプリとなっています。それ以外の機能は特にない模様。

iOSの方では、最初にChromecastにWiFiで接続する必要があり、これはWiFiの設定から手動となります。Androidの方ではこれはアプリの中で完結しており、単純に検出されたChromecastXXXX(数字)のところを選択すると先に進みます。実際にTVに接続したChromecastの設定となっているかどうか、アプリとTVに4文字のアルファベットが表示。これが等しいことを確認すると、次のステップへ。次のステップでは今度はChromecastがネット接続するために、他のWiFiアクセスポイントの設定を行います。家であれば無線LANルーターSSIDを指定してパスワード入力する形ですね。

これが終わってChromecastが単体でネット接続できるようになったら後は全自動。Chromecastが自分でネットから最新ファームをダウンロード、その後再起動してセットアップ終了となります。自分の環境ではダウンロードに6分ぐらいかかりましたが、アプリで初期化を開始してから10分弱ぐらいでは完了していました。設定が終わると美しい自然の写真が表示されます。この自然写真は自動で次々切り替わっていって、これだけ表示していてもちょっとした和みになりますね。

YouTubeは快適〜FullHD動画も滑らかに再生

さて、ここからは実際の利用です。AirPlayやMiracastと違い、Chromecastではクライアント側のアプリでの対応が必要となります。まずはiPhone5sYouTubeで体験。これについては良く出来てますね。動画を選択し、動画上部に出てくるChromecast用のアイコンをタッチするとChromecast選択後そちらで動画が再生されるようになります。動画のダウンロードと再生はChromecast側がやってくれるのでスマホにも負荷がかからずいい感じです。

また、TV側には複数の動画リクエストをためておくことも出来ます。アプリを別のアプリに切り替えていたら、たまっているキューのリストがYouTubeから消えてしまいましたが、Chromecast側はちゃんと連続再生してくれていました。解像度が低い動画だと粗が目立つので、FullHDの動画とかがお勧めですね。どちらにせよ、ブロックノイズが目立つので、フィルタリングなどは全然かかってないようですが。Nexus7の方のYouTubeでもほぼ同様の機能を使うことができました。

ローカルコンテンツ再生はアプリ不足気味も一応可能

一方で、それ以外にローカルのコンテンツを再生したい、とかになるとまだまだアプリが不足気味ですね。特にiOSでは無料でローカルの動画や写真を自由に表示できるアプリもあまりない状態。一応少し調べてみて見つけた以下のアプリは、自分で撮影したローカルの写真や動画をChromecast経由で表示でき結構使えそうです。

iTunes の App Store で配信中の iPhone、iPod touch、iPad 用 Photo Cast for Chromecast

Androidの方ではもう少し無料アプリのバリエーションあり。以下の「LocalCast」というアプリでは、ローカルの任意の画像や動画を選択肢てChromecastに飛ばすことができました。

LocalCast (Media 2 Chromecast) - Google Play の Android アプリ

ですので、Android端末がありそちらに人に見せたい写真とかを入れておけば、Chromecast経由での写真動画表示は可能ですね。もっとも、タブレットならタブレット単体でもいい感じはしますが。

PCのChromeタブの転送〜動画形式でブロックノイズも

あと、PCやMacの場合はChromeブラウザに拡張で「Google Cast」という拡張を入れてやると表示しているタブをChromecastに飛ばすことができます。

Chrome ウェブストア - Google Cast

ただ、これについては「表示している領域をエンコードして動画としてChromecastに飛ばす」という感じで、スクロールとかするとブロックノイズが見えます。また、マウスカーソルも見れないので、操作は結局PCの方で見ながらする必要もあります。感じとしてはPCがサーバー代わりになり、Chromecastがリモートデスクトップのクライアントになっているような感じです。ニコニコ動画をTVに写しても、コメントが流れるところでブロックノイズが出てしまうような感じ。画質は我慢してでもノートPCとかからTVの大画面で見たいとき用ってかんじですかね。

スマホテザリングタブレット, Chromecastの持ち運びで、どこでも再生環境が整う

なお、自分がChromecastに期待していた大きな要素としては、「任意のTVやディスプレイにChromecastをつなぐことで、スマホタブレット内の画像・動画を気軽に再生する」というものがありました。

これについては、iPhone5sテザリング機能を使いNexus7とChromecastをiPhoneに接続して利用することで、固定ネット回線無しでもChromecastを可能でした。これにより、iPhone,タブレット, Chromecast(&給電ケーブル)を持ち運ぶことでHDMIのついたディスプレイならなんでもフォト・動画ビューワーにできるのがAppleTVなんかに比べた利点のように思います。
テザリングだけで常用、という形は月7GBの転送容量制限にすぐ引っかかってしまうと思いますが。)

まとめ〜シンプルだが今後のアプリの対応次第

以上、ざっとさわってみた感想をレビューしてみました。現状の評価としてはぼちぼちといったところですかね。ある程度わかっていたことではありますけど、予想以上にアプリの対応数の少なさが気になりました。

現状ではYouTube専用で使うならありかなぁ、という感じ。自分の場合だと特にデスクトップPCからHDMIで直接TVにつないでマルチディスプレイ環境として利用しているため、あまり家での活用はできなそうです。一方で、Chromecastを持ち運んでパーティなどでTVに写真を映したりする用法は現状でも一応可能。今後はよりメジャーどころ、使い勝手のよいローカルの写真・動画をお手軽に表示できるアプリの対応が望まれます。

ということで、値段は安く話題性もあるChromecastですが、結構使う人の条件を選ぶと思います。ご自身の要望に併せて購入検討された方がよいでしょう。もちろん、ガジェット好きならお遊びと今後の可能性を期待して購入するというのもありとは思いますが。