小学館著作権騒動についてゲッサン編集部がコメント

昨晩のエントリでコメントした小学館著作権関連の騒動。
突如再燃した小学館の著作権騒動 - わぱのつれづれ日記

これについて小学館ゲッサン編集部の方がTwitterでコメントされています。

なんか、昨日あたりからツイッター上で小学館の二次創作に関する意味不明なデマが流れているようですが、あれはまったくのデマです。小学館で働いている僕らがむしろビックリしています。ゲッサンファンの皆様におかれましてはご安心を。(市)
晒されている小学館ホームページの文章は10年近く前からある文章で、悪質な著作権侵害から作家さんの著作権を守るために、どこの出版社でも明記されているはずです。つい最近、小学館が新しい方針を定めたかのように言われているようですが、それはデマです。(市)
なので、著作権者である作家さんが喜んでくれるようなことや、作家さんとファンとの交流を阻害するものであるはずがありません。作家さんが怒りを覚えるような「極めて悪質な」事案のためのものだからです。どうか良識あるファンの皆様はご心配なく。(市)
キング・カズかっこ良すぎましたね。漫画もサッカーに負けないように日本を元気にしたいものです。というわけでもう一度。小学館に関する二次創作・ネットでのコミックス画像・アイコンなどの規制に関するデマが出回っているようですが、あれは小学館で働く僕らもビックリのデマです。(市)
しかし、こんなに国民みんなが大変な時にこんなデマを流して、善意の漫画ファンを不安にさせて誰か得をする人がいるんですかねー?あ、一人だけ思い当たります得する人(笑)。それはともかく、これからも漫画が元気でいるためにゲッサンも頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!(市)
http://twitter.com/#!/gessanofficial/status/52673601081585664
http://twitter.com/#!/gessanofficial/status/52675504813248512
http://twitter.com/#!/gessanofficial/status/52681160505032704
http://twitter.com/#!/gessanofficial/status/52716048490835968
http://twitter.com/#!/gessanofficial/status/52718895630520320

特に急に締め付けがきつくなるわけではないからご心配なく、という趣旨の内容なのですが、ちょっと角が立つ様な言い方になっていますね。「意味不明なデマ」「こんな大変なときにデマを流すなんて」と切って捨てていますが、そこまで出版社側が言ってしまえるものなのかな、と。

たしかに、Twitterなどのネットの声を故意に切り取って「小学館が二次創作撲滅を始めた!」かのように煽ったりするのは、デマ助長という形で批判されても仕方ないところもあるかもしれません。ただ、一方で今回騒ぎになった文言はたしかに明文化されて存在するもの。過去から物議を醸し出していた内容なわけで、知らない人が見て勘違いして危機感を抱くことも、ある意味仕方ないところもあります。それを、出版社側が「お約束ごと」とぶっちゃけて切って捨ててしまうのも、それはそれでいかがなものかと。

この件については、権利侵害の面もあれば、ファンの盛り上がりの面もあり、権利と利益、非常に複雑な問題で議論のつきない話題でしょう。トータルで著作権側・消費者側が幸せになれるような距離感で、お互い付き合っていければいいな、と思います。