ドラゴンクエストIX、発売2日間で234万本販売、出荷も300万本突破

先週土曜日に発売された国民的RPG、ドラゴンクエストIX。

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

PS2からDSというハードウェアスペックの劣る方向へのハード変更ということでいろいろ論争を呼んだ本作ですが、発売した土日の販売数が発表されました。

『ドラクエIX』発売2日間で、販売本数234万3440本−−エンターブレイン調べ - ファミ通.com

販売本数は234万本。PS2のドラクエ8の初週223万本を上回る販売だったようです。どちらも土日2日間の集計なので、条件は公平。ただ、ソフトの価格はIXの方が安く、セーブが1つのみで1家庭で複数本買いなどの例もあるので、そのあたりは完全にイーブンでは無いのですが、それでもやはりよく売れているな、という感じです。中小のゲームでは初週1万行くかどうか、それなりにファンがいるタイトルでも10万前後で騒いでいるゲーム業界で、まさしく桁違いの売れ行きですよね。週末を過ぎても、ゲーム屋に行くとドラクエIXを手に持った人がレジに並んでいるのを見て、さすがはドラクエという感じがしました。出荷についても、すでに300万本を突破したようです。

『ドラクエIX』国内出荷300万本突破！ - ファミ通.com

自分は、ドラクエ自体はファミコン時代はワクワクしてぷれいしたものの、スーファミを現役時代に持っていないこともあり今はあまり思い入れをもっていません。PSで出たVIIは結構おもしろかったですけどね。やたらめっぽう長くて、ラストのベタな展開には少し萎えましたが、途中の哀愁漂うストーリーは好きでした。一方で、PS2で出たVIIIは8頭身キャラに違和感があってスルー。後に友人から借りて少しプレイしましたが、最初の街の広さやテンポの悪さにモチベーションが上がらず、序盤でなげてしまった経緯があります。

そんな流れもあって、今回のIXも特にモチベーションが上がらず購入していません。ちびキャラ路線は個人的には歓迎ではあるのですけどね。ドラクエは、個人的には「偉大なるマンネリ」であり、堀井節を楽しむ雰囲気ゲーム、という印象を持っていますので、DSという選択は特に間違っていなかったとは個人的には思います。もっとも、ドラクエIXの開発の段階で、本体普及台数的に出すとしたらPS2かWiiぐらいしか選択肢無かった訳ですけどね。PS2は既に終息モード、PS3は十分普及しておらず、Wiiさえこれほどまで伸びるとは予想できなかったでしょう。ファミコン世代の支持が大きいドラクエですので、PSPも若干ユーザー層がずれている感じもしますしね。

もっとも、世間の評判出来には賛否両論、と行った感じのようです。ただ現在のネットの情報は、過剰に持ち上げるものと過剰に陥れるものが多くてあまり参考にならない感じです。このあたりは、自分はプレイしていないのでなんとも言えないところがあります。

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とりあえず、国民的ゲーム機DSで低価格での発売と言うこともあり、スクエニの目標的にはかなり高いところに置いているでしょう。ドラクエVIIIの累計361万越えがまず第1目標として、やはり夢の500万本を狙うというところですかね。年末商戦までコンスタントに売れ続ければその可能性も無くはないですけど、心配なところは世間の評判と中古のだぶつきなどでしょうか。このあたり、2週目、3週目の伸びがどうなるか気になるところです。

スクエニ的には、PS3でFF13などを売っていく上でも、まずはこのドラクエIXが成功することが重要ですからね。ここでこけると、他の大型プロジェクトでこけることが許されなくなりますから。和田社長主導の元、JRPG専業的な体制からの脱却を図るスクエニですが、ドラクエとFFの本編がこけると真面目に会社傾きそうですからね。今後のスクエニの戦略を占う上でも、まずはこのドラクエIXがどこまで伸ばせるか、注目です。