E3 任天堂プレスカンファレンス

昨日はMSのMGSライジングやNATALなどで沸いたE3。それを受けて、今日は任天堂の講演となります。以下、講演にあわせて更新していこうと思います。

日経リークのマリオとWiiFitPlusから

まずは、いきなりスーパーマリオから。Wiiでの2Dマリオで、DSで出たスーパーマリオのような感じですね。Co-op対応で、相手を頭の上にのせたりもできるようです。ヘリコプタースーツなんかもあり、純正の変化ですが、正直、目新しさはないですね。

続いてWiiFitが登場。いつものように売り上げ自慢が続きます。そして、WiiFitPlusの登場。ロッカールームというのがあって、パーソナルトレーナーが選べるようです。カロリーやスケジューリングなどが充実しているようです。ミニゲームも15個追加。ジャグリングなどのゲームも入っていますね。発売は2009年春。Wiiバランスボードと同梱だけでなく、WiiFitPlus単体での発売もあるようです。

Wiiモーションプラスのデモ

そして、NOA社長レジー登場。これまでのコントローラの進化を説明しながら、次のアプローチとしてWiiモーションプラスを紹介。よりリアルな入力ができるということで、デモ映像に移ります。卓球のカット打ち、バスケのスロー、居あい抜き、アーチェリー、ゴルフのスピンなどいろいろ紹介。ただ、すでにチラシなども配っていますし、それほど目新しさはないですね。

続いてデモの実演。前回E3はテイストだけだったので、今回は詳細も紹介、という感じのようです。まずはスカイダイビング。リモコンの動きがスカイダイバーの動きと連携しています。いきなりリモコン=Miiというのはどうなんだろう?と思うデモですね。体を動かしたほうがインパクトがあったと思うのですが。ただ、これはチュートリアル的意味合いもあるようです。

次のデモはアーチェリー。マリオ&ソニックでもあった操作と同一ですが、よりリアルに手の動きに追従するようです。ここまであまり会場が沸いていませんね。ここでレジーが戻ってきて、今度はバスケのフリースロー対決。手首の動きが、球筋に結構リアルに反映していますね。発売は6/26のようです。

その後、EAのタイガーウッズゴルフ、それからレッドスティール2をタイトルだけ紹介。レッドスティール2はWiiモーションプラス専用のようです。

通常ゲームの紹介

今度は、通常ゲームとして、FFCCクリスタルベアラーの映像。音声は英語ですね。その後、DS版のキングダムハーツ。つづいてマリオ&ルイージDS、そして黄金の太陽DSと続きます。

次のタイトルはWoman's Murder Club。DSのADVですね。その次にUBIの作品として紹介されたCOFというソフトは、DSながらカーアクションにTPS。なかなかがんばっている感じです。

その次は、英語版のわがままファッション ガールズモード。これをそのまま海外にもってくるとは思いませんでしたね。

DSiの紹介

この後はDSiの紹介へ。街頭インタビューの映像の後、また売り上げ自慢。その後はユーザークリエイティブなゲームとして、まずうごメモの海外サービスの紹介。つづいてマリオVSドンキーコングのDS版でのエディット紹介をしていました。6/8からDSiウェアとして配信のようです。その次はメイドイン俺の海外版。このあたりも、日本人にはちょっと退屈な発表ですね。

その後、Facebookが自動的に夏からアップロードされるサービス、みたいな紹介がされていました。どういった画像がアップロードされるのかはちょっとよくわかりませんでしたが。そして、DS版ゼルダを映像なしで紹介。E3会場で実際に遊べるようです。

岩田社長の登場〜WiiVitalitySensorも

ここまできて、いよいよ岩田社長の登場。ゲーム人口の増加に向けた展望を語ります。そして、人が増えてきてスキルがあがっていくとだんだん素人が離れていくものだが、ベテランでも素人でも両方が楽しめる取り込みをしていく、という感じの趣旨のことを話していました。

そして、家族でプレイする人をさらに増やす取り組みとして新しく紹介されたのが、Wii Vitality Sensor。指の脈か何かを読み取るセンサーのようで、Wiiリモコンに接続。感情を読み取る、ような位置づけのセンサーのようですね。ただ、具体的ソフトやデモがないので、いまいちピンとこないところもありました。

スーパーマリオギャラクシー2登場

岩田社長が退場してから、今度は3Dマリオの新作。マリオギャラクシーの続編的つくりですね。マリオギャラクシーをやっていない自分からすると、前作から何が変わっているのかよくわかりません。マリオ本編でこういった焼き直しを出してくるというのはちょっと意外でしたね。ファミコン時代はともかく、ここのところあんまり素直なマリオ続編はなかった気がしたので。ただ、会場は結構沸いていましたが。

サード製タイトル紹介〜TeamNijaとコラボのメトロイド

続いては、サード製のタイトル紹介。まずはセガのCONDUCTというゲーム。WiiFPSのようですね。その跡に、バイオDCの映像。そしてEAのDEAD SPACE EXTRACTIONの映像と続きます。

そして、その後にくるのはTeamNijaと任天堂のコラボタイトル。メトロイドの3DアクションゲームMETROID OTHER M。板垣氏など主力の抜けた形のTeamNijaですが、映像のテイストはたしかにNINJA GAIDENっぽさはありました。会場も結構沸いていましたね。

感想〜焼き直しと続編の目立つ発表

以上が今回の講演だったわけですが、全般的に目新しさの欠ける退屈な講演でしたね。日本ですでに発売済みのタイトルも多かったですし、WiiMotionPlusもWiiFitPlusもあくまでPlus的なもので斬新さに欠けました。それ以外の任天堂新規タイトルも、スーパーマリオWiiマリギャラ2と、これまた続編、焼き直し。本当のサプライズ要素としてはラストのメトロイドぐらいでしょうか?それでも、従来ゲームの枠組みですし、そこまでのインパクトは感じませんでした。VitalitySensorも、ただセンサーを見せられただけでは評価しようがないですね。

なに分、先日のMSの発表が高クオリティのHDゲーム、ライトにも通じるNATALとインパクトのある内容だっただけに、今日の任天堂の講演はどっかで見たようなものばかりでサプライズ要素が乏しかった印象が強いです。すでに多数の販売を達成しているだけに、その路線の続編を続けるだけでも安定した売れ行きは望めるでしょうが、それは個人的には好まない展開です。PS陣営で続編が繰り返していたのと、ジャンルが変わっただけでやっていることが変わらないんですよね。自分が任天堂に求めているのは、斬新な驚きであり、似たものの再生産ではないんですが…。

とはいえ、WiiでWiiSportsやWiiFitマリギャラなどに期待して購入した層にとっては、素直に続編でもう少し楽しみを延長するというのもありといえばありでしょう。今の地位に安心することなく、今後もいろいろ面白い提案を続けていってほしいものです。