ニンテンドーDSi「DSiサウンド」について
昨日の「DSiカメラ」に続いて、もうひとつニンテンドーDSiの特徴的機能である「DSiサウンド」について取り上げてみたいと思います。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: Video Game
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まず、話の経緯が面白いですね。本当はDSiウェアとして後から配信するつもりだったものを、最初から入れておこうということに宮本茂氏の意見でなったと。このあたりは、WiiMusicをWiiの看板タイトルとして開発していた影響もあるのかもしれませんね。
「音を加工して楽しむ」
DSiサウンドは、DSiカメラと同じく単に「聞く」というプレイヤーの機能よりも、「音を加工して遊ぶ」ということに主眼が置かれているように見えます。この手のサウンド加工技術は古くからある技術であり、PCなどではあまり珍しい機能でもないですが、感覚で楽しむ昨日だけにDSでタッチ操作によりきびきびと音声加工できるのは+アルファの価値があるように思えますね。
特に、このインタビューで触れられている、マイクでとった音声をその場で加工して再生できるというのは、パーティ機能的に面白そうです。時期的に没になったようですが、起動音として加工した音声が使えるようになっていれば、さらに目新しい機能になった気がします。
継続的楽しみへの広がりに期待
もっとも、これら機能もDSiカメラと同様で「すぐに飽きそう」というところをどう払拭するか。パーティ機能だとしても、まわりまで短期間で飽きてしまっては飲み会や旅行なのでの一発ネタで終わってしまうかもしれませんし、DSiサウンド以外にも新しい遊びを定期的に提案していってほしいですね。
あとは、ファイルフォーマットがAACにしか対応していないこともネックではあるでしょう。iTunesを使って自分でCDからライブラリを構築している自分のような場合ですと、AACで音楽ファイルがそろっているのであまり困りませんが、古くからPCで音楽を扱っていてMP3でライブラリ構築している人は変換が面倒そうです。また、USB接続でマスストレージとしてPCから直接メモリカードの中身を参照できるPSPと違い、DSiの場合はそうした手段がありません。このため、PCから音楽データを転送するには、いちいちSDカードを経由する必要があります。このあたりも面倒くさいところですね。ライトであるほど、こうしたちょっとした手間で引いてしまったり、場合によってはそもそもその手順が理解できない可能性もあります。
以上のように、録音した音声を加工する、という遊びにおいてはいろいろ面白そうだとは思うのですが、音楽プレーヤとしてはライトに使わせるにはいろいろハードルは高そうです。もっとも、任天堂的にも、すでにiPodなどが圧倒的に普及している中、わざわざDSiを主要音楽プレーヤにするというところまでは思っていないように思います。上でも述べたように、マイクを使った遊び、UIというのを独自の切り口でいろいろ見せてくれる、その足がかりと考えているのではないでしょうか?今後の任天堂のセンス、サービスに期待したいところです。