2007年度 No.1売上ソフトは「WiiFit」〜上位は任天堂ハード独占

GBAでは検討しながら、64・GCの敗北で一時は業界3番手に甘んじていた任天堂。その任天堂が岩田社長の「ゲーム人口の拡大」というスローガンの元発売した「ニンテンドーDS」と「Wii」という2つのゲーム機が今や全世界を席巻。これまでのゲーム機の枠を越えて大きなムーブメントをおこしています。

最近はMHP2Gなどで従来のゲームでの盛り上がりも見せてきていますが、昨年度に関してはやはりDSとWiiの独壇場だったようです。昨年度のゲーム市場についてエンターブレインがレポートを出しており、各種メディアが取り上げていますね。

Wii Fit首位…07年ゲームソフト販売 : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
asahi.com:ゲーム市場、過去最高規模 任天堂がソフト上位独占 - ビジネス
国内家庭用ゲーム:販売、過去最高 ソフト含め07年度6769億円 1位は任天堂 - 毎日jp(毎日新聞)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

Wiiフィット (「バランスWiiボード」同梱)

売上No.1ソフトはWiiFit。これは、自分も未だに毎日プレイしているだけに、納得の結果ですね。WiiFitで体重を記録していく行為そのものが楽しく、「自分の体重を意識する」ということを強く持つことが出来、ダイエットへのモチベーションにつながります。自分は毎日「ヨガ1+筋トレ1(おすすめのもの)+ながらジョギング20分」という構成でプレイ。初めて4ヶ月ほどで体重も右肩下がり、1割以上減らすことができています。そうしたグラフを見るのが楽しいんですよね。

任天堂のソフト売上増=ゲーム市場全体の拡大分

一方、ゲーム市場の売り上げも拡大していますが、その売り上げソフトTOP10は任天堂ハードが独占。さらにその中でも8位にDSドラクエIVがあるぐらいで、あとは5位にポケダンがありますがほとんど任天堂製ソフトでしめられている状態です。

市場の拡大=任天堂ソフトと言う感じで、このあたりが「任天堂ゲーム以外」をプレイしていた人にとってはピンと来ない要素なのかもしれません。

はてなブックマーク - 2007年度のゲーム市場は6769億5000万円、前年度比103.8パーセンの伸びを記録 - ファミ通.com

あとは、今後どのようにゲーム市場が動いていくか、ですね。任天堂自身も、Wiiの発売後は従来の任天堂ゲームをそろそろ本格的に広めていきたい感じも見られます。また、携帯機市場はモンハンがキラー化して盛り上がっており、これまでの新規層・回帰層ばかりというのとは若干異なる流れを見せています。

今年度の展開は?

世界的に見ればまだまだWiiやDSは伸び代があるので、今年度も全体的な傾向は変わらないと思います。ただ、岩田社長が繰り返し言っている「誰もが最初は初心者」という言葉と同様、「初心者の中からゲーマーが生まれる」ということもあり得るわけです。こうした、任天堂が拡大したゲーム人口を次につなげることが出来るのはどこなのか。またまた任天堂なのか、それとも他の陣営が奪うことができるのかで、この先の展開が変わってきそうです。

PSPはDSユーザーからいくらか次のステップとして流れを作ることが出来ている感じがするので、あとは据置がどうなるか。PS3はとりあえずMGS4がありますが、新規層の次のステップとしてはちょっと飛躍しすぎな感もあります。任天堂もセカンドと組んだりして従来ゲームをいろいろと積極的に出すようになっているだけに、DS・Wiiで取り込んだ新規層を狙う次のステップでの争いは、なかなか見所がありそうです。