「リズムゲーム」を前面に押し出した『燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2』
知育やライト向けゲームがあふれるDSですが、そんな中でもゲーマーから根強い人気を誇っているソフトに「押忍!闘え!応援団」。その続編が5/17に発売となります。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: Video Game
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発売日も近づき、公式サイトがオープン、併せてTouch-DS!でもCMおよびプレイ体験動画の公開が開始されました。
Touch-DS.jp - 燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2
上記サイトについて、前作を振り返りながらコメントして見たいと思います。
マーケティングに失敗した名作「押忍!闘え!応援団」
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: Video Game
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見た目が激しく濃いソフトですが、ユーザー参加型レビューサイト「NintendoDS mk2」では非常に高い評価を受けて2004−2005年のランク1を獲得しています。
しかしこのソフト、その高い評価にもかかわらず、販売本数は約5万本程度と、商業的にはあまり成功しませんでした(データで見るDSとPSP参考)。これは、濃い見た目と高い難易度という要因もあるでしょうが、そもそも「見ただけじゃリズムゲームだと分からない」ということが大きな問題点としてあったと思います。CMもリズムゲーム部分ではなく寸劇の方を実写にしただけでしたし、単なるイロモノゲームにしか見えないんですよね。
自分も、そもそも音ゲーをやっていなかったこともあり、最初はあまり関心がありませんでした。しかし、2chなどで公開されていた高難易度の超絶プレイ動画などを見て、そのノリの良さに惹かれて購入。そしてやればやるほどのめり込み、DSを買って最大のはまった作品となった次第です。
わぱのつれづれ日記 - Touch-DS.jp - 押忍!闘え!応援団
YouTubeやニコニコ動画などでも多数の超絶動画が上がっていますが、その1つを以下に紹介しておきます。
個人的にはこうしたハイレベルでのマーカー連打をするのがアドレナリン出まくりで非常に好きですね。
操作性が改善されて発売された海外版「Elite Beat Agents」
これですっかり応援団の虜になった自分は、その後海外で発売された応援団「Elite Beat Agents」も輸入版を購入。
わぱのつれづれ日記 - 海外版「押忍!闘え!応援団」、“Elite Beat Agents”曲目リスト&参考PV
わぱのつれづれ日記 - 海外版『応援団』“Elite Beat Agents”レビュー
洋楽と英語ばかりながらも、前作で問題となっていた長い前奏部分のスキップ機能や、リプレイのセーブ、そして失敗時のレビュープレイなどで大いに楽しませてもらいました。
「リズムゲーム」部分のアピールに注力した広報展開
そして今度はいよいよ、日本で続編「燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2」が来週発売となります。
『燃えろ!熱血リズム魂』の公式サイトがオープン! - Nintendo iNSIDE
ゲーム自体の根本部分は大きく変わっておらず、前作にEBAで加わった改善点をプラスし、曲を一新してキャラを追加した、という感じの作りですね。そう言う意味ではゲーム的な大きな進化というのはなさそうです。
しかし、全般に感じられるのが広報活動の転換。前作の失敗要因であった「リズムゲームであることが分からず、一般層から敬遠された」という点に、かなり気を配っているように思います。
まず大きいのがタイトル。単なる「応援団2」ではなく、「燃えろ!熱血リズム魂」がメインタイトルとなっており、リズムゲームであることをアピールしています。「リズム天国」で一般層へのリズムゲーム売り込みに成功しただけに、それを連想させるような感じにしたんでしょうね。(ちなみに、近所のゲームショップで予約した際、「応援団2」では通じず、「燃えろ!熱血リズム魂」と言わないと通じなかったのは軽くショックを受けましたw。)
そして、今回新たに公開されたHPでも、リズムゲームとしてのアピールが多くなされています。まずCMですが、前回の変な実写版ではなく、女性が手軽にリズムゲームを楽しむという、いわゆるTouch GenerationフォーマットのCMとなっています。マーカーをリズムよく押す感じが伝わっていて、前回よりは全然いいCMですね。
TV/CM −燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2 篇− - Touch-DS.jp - Media Gallery
また、体験映像もちゃんとプレイしたシーンを中心に公開。うまいプレイにはわざわざ「X回目のプレイです」という注釈までつけてリアリティを高めてます。(もっとも、複数回目なのに、初めてプレイするかのようにコメント入れながらプレイしているのは非常にわざとらしいですけどねw。)ちなみに以下の動画はチアで完璧プレイと、ちょっとうますぎな感じも(前作極めている人なら話は別ですけど)。
Touch-DS.jp - 燃えろ!熱血リズム魂 押忍!闘え!応援団2 - 「全力少年」
この他にも、5/10から店頭のDSステーションで体験版の配信が開始されています。内容も単なるチュートリアルではなく、本編の短縮版となっています。自分はまだ落としていませんが、ニコニコ動画に動画が上がっていたので紹介しておきます。
曲目も、比較的最近の曲をそろえてある感じですね。自分も詳しくは知らないものの、聞いてみればどこかで聞いたことがある、いい曲がそろっている感じです。とはいえ、この手の選曲はどうしても年代によって好みが変わってしまうので、賛否両論は相変わらずありそうだとは思いますが。個人的には、前作でカラオケのレパートリーが広がったので、今回もその効果を期待していますw。
前作をプレイしたことがない人もぜひ
以上、前作の紹介や今作での広報戦略について触れてきましたが、いかがだったでしょうか。前作にくらべだいぶ一般層へのアピールは重視している感がありありとわかるのですが、正直自分の感じだとまだまだアピール不足な感じはあります。やはり、「やってみると非常におもしろい」タイプのソフトだけに、まず多くの人にプレイして頂いて、その面白さを感じて頂きたいというところですね。
ゲーム性の進化はほとんどないので、前作、EBAなどをプレイしていると前作ほどのインパクトは無いかもしれませんが、それでも面白いことには変わりないでしょう。それに、今作では煩わしかった前奏のカットなどの補助機能も搭載してプレイしやすくなっているだけに、これまで応援団に触れたことのない人は、是非この「リズム魂」から手を取ってプレイして欲しいところですね。DSの普及台数が増え、広報戦略を変更した成果がどうなるか、その結果に期待したいところです。なんとか10万本ぐらい行ってくれるといいですね。