出足好調な「しゃべる!DSお料理ナビ」

昨日、新色ノーブルピンクと共に発売された「しゃべる!DSお料理ナビ」。ゲームではない、完全な実用ソフトである本ソフトですが、その売れ行きは好調なようです。
「しゃべる!DSお料理ナビ」異例の初週10万本ペース|忍之閻魔帳
お料理ナビが好調|ゲームの裏話

初回25万本出荷と言うことですが、まず初週だけで10万本以上さばけてしまいそうな勢い。すでに、場所によっては在庫が少なくなっているようなので、初回出荷25万本は軽くクリアしてきそうです。

実際に使っている声は、2chの該当スレッドなどでいろいろ見ることが出来るのですが、音声認識は思ったよりも誤認識が多いようですが、それ以上に純粋に料理を楽しんでいる声が多く見られます。何か、ゲーム板なのに自炊スレのような雰囲気にw。しかもこれだけ注目されている割にはあまり荒れず良スレになっているのが、何か不思議な感じがしますね。実際にユーザが初めて作ったはずの様々な料理が、細かいミスは有りながらもそれなりにおいしく作れている様子を見ると、自分でも作れるんじゃないか?という気になってきます。これは、口コミの効果もありそうですね。

また、ロボット声で注目された音声読み上げですが、その伝言機能でいろいろな音声を読み上げさせることができるらしく、こっちも意外とネタとして好評なようですね。以下に、2chで公開されていた面白い音声を転載しておきます。音声の設定でいろいろ選べるようで、それを順に変更した例です。

オタクノ コドモハ アズカッタ カエシテホシカッタラ イチオクエン ヨウイシロ
※順に「男性・女性・子供・老人・関西風・外国人・宇宙人・ギャル・ロボット・シェフ」

言葉自体も変なんですが、そのアクセントもすごい変w。特に、外国人バージョンはあまりにあり得ないアクセントで爆笑必至ですね。決して技術的に優れているわけでは無いのですが、逆に味があって面白いですね。このあたりの遊び心が任天堂、というところか。
こうした、音声合成の微妙な性能を使った遊び、というのはPCでもかなり昔にはやったモノですよね。有名なのは、以下の2ch吉野家コピペのゴルゴバージョンですよね。
よしのや
PCの時もそれなりにはやったのですが、今回はDSという、さらに裾野の広い、技術に詳しくない人でもさわれるモノだけに、ちょっとした話のネタとして遊べそうな感じもします。


しかし、忍さんの記事にあるように、DSは「信頼出来る異色のゲーム機」になってきた感じですね。共通プラットホームとしての歩みは順調かと。PCでもそれなりの市場は築いていた実用ソフトですが、そもそもターゲットがライトな層だっただけに、PCそのものが簡単じゃないというジレンマが発生して爆発的な伸びは見せていませんでした。そして、誰もが「実用ソフトなんてそんなもの」と、PCソフトでの市場を見て考えていたと思います。それが、インタフェースの革新と普及台数で、ここまで市場そのものが化けるとは、誰もが予想できなかったことでしょう。そのうち、PCソフトで安売りソフトを多数出しているソースネクストとかが参入してくるかもしれませんね。それぐらい、実用ソフトの市場としてはDSは十分に地位を確立した印象があります。
あとは、DSブラウザーワンセグチューナーなどのネット、メディア路線ですね。このあたりも成功するようならば、携帯電話に安易に市場を奪われるリスクもだいぶ軽減できるでしょう。ゲームがもっとも重要なことは確かですが、それ以外のところでもどれぐらいDSの異色さをいい意味で生かしてくれるのか、興味深いですね。