ニンテンドーDS、強さのヒミツは? - 夕刊フジBLOG

夕刊フジのブログで、任天堂の岩田社長のインタビューが載っています。記事自体は新聞で1/16には出ていたもののようですね。内容としては、年末年始のニンテンドーDSの大ヒットを受けての「成功の秘訣は何か」といった内容です。
岩田社長の言葉は、含蓄があるというか、しゃれているというか。

 「私が3年前に社長に就任したとき、ゲーム業界は『作っても売れない』という『死に至る病』に侵されていた。これを何とかしなければと、(社長就任後の)半年間、朝から晩まで考えていました。その結果出てきたのがニンテンドーDSという“処方箋”です」

これ、夕刊フジが作ってないか?ってぐらいの台詞ですね。ちょっとこっぱずかしいかんじ。でも、確かにゲームのことを考えて「明確な意志」を持って作った商品、という感じはしますよね。(まあ、PSPも「明確な意志」は持っていましたが、ゲームの操作性を犠牲にするというろくでもない意志でしたが。)
また、レボリューションについてもコメントしていますが、こちらはかなり厳しい立場にあることを意識したコメントですね。

「DSのようにどこにでも持っていけるものではないので、消費者へのPRは難しくなるでしょう。レボリューションでも、自分の存在理由をかけて戦いたいと思います」

DSについての勝った要因として「口コミ」をあげ、それがレボリューションでは難しいと、自ら告白しているわけです。そして、言わずもがなGCが据え置き市場で惨敗している現実もあります。厳しいのはたしかでしょう。しかし、ここでわざわざその苦しさを口にする、ということは、何かアピールの仕方を既に考え、論理的に戦略を練っている現れではないでしょうか。ここまで、レボリューションに関する情報は相当管理されて出てきません。唯一出した情報が、東京ゲームショーのレボコン。ゲーム映像を見せていたPS3Xbox360をさしおいて話題をかっさらいました。その再現を、今後の展開でも狙っているのではないでしょうか?
とはいっても、一方のPS3もいっこうに情報が出てきません。こちらの場合、単に開発が遅れているだけ、といった印象がしてしまいますが、何らかのサプライズを隠している可能性はあります。ただ、PS3はどうしても廉価に大量に出るBDプレーヤとしての意味合いが強いため、ゲーム方面でどれほどのサプライズを生み出せるかは疑問な所はあります。王者PS2の後継という圧倒的優位な立場にいる据え置き市場、SCEはどの程度隙を見せず攻勢に出ることができるのか。それとも、任天堂がDSの余勢を駆ってレボリューションでも神がかった戦略をみせるのか。ますます目が離せないところです。