PS Vita、3Gモデルのラインナップ縮小〜3色が生産終了、黒モデルのみ販売継続

世界的にどん底の売上ながら、先月の値下げでついに一度は3DSを週販で上回っていたPS Vita。

PlayStation Vita (プレイステーション ヴィータ) Wi‐Fiモデル クリスタル・ホワイト (PCH-1000 ZA02)【メーカー生産終了】

その後もなんとか4万前後と、以前の4倍以上の週販は維持している感じです。

一方で、Vitaの特徴として3G/WiFiモデルとWiFiモデルの2種類が存在することがあります。ただ、先日の値下げの時点で3GモデルとWiFiモデルは同額の19980円となっていました。

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これについては、「3Gをたくさん売りたいからか?」「モデルチェンジ?」「在庫処分?」などいろいろ当時から憶測を呼んでいました。当時から新色シルバーにWiFiモデルしかなかったことである程度予期されていたところはあるのですが、今日3Gモデルのラインナップ縮小が明らかになりました。

PS Vita(3G/Wi-Fiモデル)クリスタル・ホワイト、コズミック・レッド、サファイア・ブルーが出荷完了に - ファミ通.com

白、赤、青の3Gモデルの出荷が完了。3Gモデルは黒のみとなるようです。3Gモデルは、未だ在庫が残っているという意味なのか、最低限1つは3Gモデルを売っておかないと互換性などの点で問題があるということなのか。

計画通りに売れなかった3Gモデル〜今後の展開は?

しかし、元々Vitaは当初は「50万台の初回限定モデルをいかに早く売り切るか」とされていた商品。ところが、値段の高さや通信関連の微妙さもあってか大量に売れ残り、1年経っても売ってる始末。さらに、通信に関しても発売した12月こそドコモに久方ぶりのソフトバンク越えをもたらしましたが、その半年後の利用期限切れで豪快なマイナス契約に陥るという悲惨な状況を生んでしまった、罪づくりなハードでもあります。

今後、Vitaはどういった戦略を取るのか。このまま「形だけ」3Gモデルを残していくのか、それとも噂されている4Gモデルを投入しまたプッシュしていくのか。ただ、4Gを出したとしても今の128kbpsの時間限定の仕組みでは宝の持ち腐れ。Kindle的に利用シーン限定で4G無料にする、もしくは新たな料金モデルをひねり出す、などの対策が必要かと思いますね。ドコモのプリペイド契約の推移を見てもほとんど再契約しているようには見えないしですね。

個人的には、3Gが標準で付いているゲーム機、というのには新しい遊びを期待していました。GPS機能の有無を見ても3Gモデルを選んだことに悔いはとくにありません。ただ、ソニーが3Gを生かしたキラーアプリ、ソフトを提供出来ていないのは残念ですね。スマホもどきからなかなか抜け出せていないのが今のVita。ゲーム部分でもオタクゲームに極度に偏っており、さらに4月以降はこれといったソフトもないなど、まだまだ苦戦は予想されます。ソフト、およびサービスで、果たしてこれからどんな魅力的な提案ができるのか。ソニーの手腕が問われるところです。