ソニー、2/20にPSのイベント開催〜PS4発表か?

WiiUが失速して混沌としてきている次世代据置ゲーム機戦争。MSやソニーも、据え置きゲーム機自体が高コストな割に市場拡大が乏しく「おいしくない」市場になって来ている中、新ハードへの移行は非常に障害が多いと思われています。

そんな中、ソニーが次世代PSを示唆するようなイベントを2/20 18時(現地時間)に開催するというアナウンスを行い、非常に大きな注目を集めています。

ソニー、PS3後継機を2月20日のイベントで公開へ=関係筋 - WSJ.com

日本だと2/21 8AMごろになりますかね。ティザームービーも公開して仰々しい感じがいかにもソニーっぽいです。

現状、WiiUの不調が世界的に認知されているタイミングだけに、このタイミングでの発表はWiiUの上昇ムードをより頭から抑えこむには有効な戦略なように思えますね。たとえハッタリであっても効果的でしょう。WiiUより性能が高く、価格も3万から4万あたり、PS3を支えたタイトルとしてテイルズやメタルギアなどを普通に並べておけば、「WiiUよりは上」という印象を与えられるかもしれません。

とはいえ、実際のインストールベースで上回るのはなかなか厳しい商売になると思いますけどね。単純な性能アップだけの据置だと。日本の和ゲーメーカーは、本当に定番どころしか据置に投入できず、それらすら派生タイトル繰り返して何度も出さないと資金回収出来ないレベル。一方の洋ゲーもEAの経営悪化やTHQ破綻、それ以外でも新規タイトルは少なく定番タイトルをただハリウッド的に綺麗にした続編つくるだけと、昔日本が陥ったような行き詰まり感を見せています。携帯機の性能も上がり、持ち歩きやお手軽さというところではスマホタブレットが一枚上手。そのなかで据置の存在感を見せていくのは、相当革新的なビジネスモデルを築かないとだめでしょう。

今のところのうわさでは、PS3の性能自体はWiiUより上ながらWiiPS3ほどの差があるものではなく、その分値段も手頃、アーキテクチャ的にPS3との互換は厳しく、クラウドなどを介して互換性を保証するのでは?と予測されています。クラウドについてはNVIDIAのGRIDみたいな分散コンピューティングの技術で本体ハードの能力以上のグラフィックを実現、とか次世代的アプローチを見せてくる可能性もありますね。もっとも、開発が付いてこれるか、という問題もありますが。

それ以外では、WSJ記事だとソーシャル面をさらに押し出したような話も出ています。PSMobileをさらに発展させ、PSを完全にプラットホームに昇華、ハードは性能も含めていろいろバリエーションを持てるような仕組みにしてくる可能性もあります。

いずれにせよ、勝負はもう任天堂、MS、ソニーの陣取り争いだけでは済まない状況になっています。消費者の余暇、そして余剰金をいかにして獲得し、利益につなげていくのか。ビジネスモデルを含めた3社のアプローチがどうなるのか、ソニーのアプローチに注目したいと思います。