進むニンテンドー3DSのリストラ〜「いつの間にテレビ」来月終了、アクアブルーも近日生産終了に

ここのところまた円高や欧州不安で荒れている日本経済。今日は特にソニーが32年ぶりの安値をつけたのに加えて、任天堂も600円安で年初来安値更新と、激しい値下がりを見せていました。

ソニー株32年ぶり安値、今期純利益予測は市場予想の半分−東京市場 - Bloomberg
日経平均3カ月ぶり9000円割れ、米銀や中国警戒−ソニー急落 - Bloomberg

各社構造改革リストラクチャリング)を進めている中なのですが、そんな中で3DSがらみで任天堂に動きがありました。「いつの間にTV」と本体色アクアブルーの近日生産終了です。

任天堂、3DS「いつの間にテレビ」終了 開始から1年で - ITmedia ニュース
ニンテンドー3DS『いつの間にテレビ』は6月20日で終了。『ニンテンドービデオ』は継続。 - Engadget Japanese

いつの間にテレビ」がいつの間にか終了

いつの間にテレビは昨年6/21開始で、ちょうど一年の6/20で終了の模様。日本のテレビ局と組んで裸眼立体視普及も意図して始められたサービスなのですが、あっという間に終わってしまった感じですね。自分も最初に少し試してみましたが、さほど面白くもない低予算で作られた番組も多く、画質も圧縮劣化が目立っていまいち。CM強制とかもうざくて、CMが出たところで視聴終了、という感じでした。さらにいつのまに通信でどんどんデータが来るのですがSDカードを占有するようも多く、まさに「入れているだけで迷惑」な感じのソフトでしたね。途中からはいつのまに通信も切って単にソフトだけいれてる状態でした。

もう一方のニンテンドービデオの方は継続する模様。そもそも2種類の動画配信サービスが別アプリで提供されている時点で意味不明でしたよね。ニンテンドービデオの方がまだ3DSに絡んでパルテナの鏡のアニメ配信とかあって自分好みな感じでした。もとからダブっていたソフトだけに、サービス終了で思い残すことなくソフトを消せそうです。

3DSの代表カラー「アクアブルー」が近日生産終了

一方、もう一つのリストラクチャリングがアクアブルーの近日生産終了。

ニンテンドー3DS アクアブルー【メーカー生産終了】

ニンテンドー3DS アクアブルー【メーカー生産終了】

これはちょっと驚きましたね。というか、自分が持っているカラーでもあるので。発売前から3DSの代表色として取り扱われており、3DSといえばまず思い浮かべるのがこの色でした。自分もアクアブルーとブラックを迷った結果、「ロンチで買うなら一目で3DSと分かる色がいいか」とアクアブルーを選択した覚えがあります。ブラックだとDSと区別付かなそうな気がしたので。自分の知り合いでもそういう人が多いですね。

ただ、現状のAmazonのランキングを見ても人気は白、黒の順でアクアブルーは3番手あたり。

Amazon.co.jp ベストセラー: 3DS本体 の中で最も人気のある商品です

最近コバルトブルーが出てブルーと名のつくものが2つあり紛らわしかったところもありますし、海外では同じ青系統でもあるパープルが出ることもありますので、たしかに色整理があってもおかしくはなかったですね。DSでも過去にいくつかディスコンした色はありますし、アクアブルーの製造費が高いなどの理由ももしかしたらあったのかもしれません。

「逆ざや改善で黒字化」への積極的リストラ

これまで、任天堂3DS拡大への商売は値下げやたくさんのソフトを充実させるなど、ある意味拡大方向への戦略が目立ちました。今回は逆に、事業展開を見直し、縮小する方向への戦略。3DSの大幅値下げによる逆ざや、その割に欧米での伸び悩んでいることによる業績悪化は、岩田社長もはっきりと危機感を示すように軽視できない状況にあるということでしょう。

もっとも、6月頭にはE3があります。ここでWiiU関連でもいろいろなサービス展開が見られるでしょうし、3DS自体でもまた別のサービスが始まる可能性もあります。いつの間にテレビといいアクアブルーといい、たしかにダブっていたところだったので、こうしたリストラも必然性はあることかと思います。自分の持っているカラーが無くなるということで寂しい気持ちもある一方、今後アンバサダーのアクアブルーの稀少価値がますます高くなるとも言えます。ともかく、単に縮小だけではつまりませんので、新たなより面白いサービス、カラーの展開などを見せてもらえることに期待したいと思います。