「ファイアーエムブレム覚醒スペシャルパック」販売狂想曲〜4月14日の聖戦
ソフトの充実してきたニンテンドー3DS、その中でも4/19はここ最近では一番興味深いソフトが集中する日でもあります。
根強い人気を誇るシリーズ最新作「ファイアーエムブレム覚醒」、ガーディアンヒーローズスタッフの新作「コードオブプリンセス」、裸眼立体視を活用した一風変わった図鑑ソフト「アースペディア」、そして海外で発売済みで美麗グラフィックなどで評価されたシューティング「ナノアサルト」と、どれも新規タイトルながら内容にも興味のいくタイトルとなっていますね。ただやはりファイアーエムブレムが注目度ダントツ。のこり3本はおそらくその煽りを受けてしまいそうな気もします。自分は上記のうちFEとコープリをAmazonで予約済み。konozamaにならないか心配はありますが、来週の発売日を楽しみに待っているところです。
さて一番の注目作ファイアーエムブレム覚醒ですが、このソフトを同梱したオリジナルデザインの3DSも4/19に発売されます。
新色のコバルトブルーに格好いいデザインが施された本体、ソフトと共に、これまたオリジナルデザインの1000円分のプリペイドカードが付いて値段が19800円ということで、まだ3DSを持っておらずFEのために買うという人にとっては垂涎の品物となっています。
4/14からオンライン限定で販売開始〜アクセス過多で混沌とした状況に
その発売ですがニンテンドーオンラインショップ限定で、発売開始がなんと発売直前の今日4/14となっていました。自分はすでに3DSを持っており、ソフトも通常版を予約済みだったので参戦はしなかったのですが、Twitterやネットでその販売状況や盛り上がりを拝見していました。特にTwitterでは「#FEクラスタ4月14日の聖戦」というタグが登録され、ファンの人達の熱い戦いの実況を繰り広げていました。
(24) Twitter / 検索 - #FEクラスタ4月14日の聖戦
ただ、その販売については非常にカオスなことになっていたようです。まず、4/14開始というアナウンスはあったものの具体的な販売開始時間の指定は無し。このため、4/14 0時の段階から熱心な人がWebサイトに貼りつくような状態。しかし販売はなかなか開始されずサーバーはアクセス過多で激重の状態に。朝には商品ページなどができてきたようですが、まず「アクセス過多」のお詫びページの表示すら難しい状況になっていたようです。昼頃にかけてカートの表示や購入手続きに移れる人が出てきて、正午ごろにとうとう購入者の報告が。しかし、その後も購入情報は散発的なもので、夕方16時頃にはとうとう「在庫切れ」の表示となってしまったようです。
ファイアーエムブレム 覚醒 スペシャルパック | 任天堂オンライン販売
上記が販売ページ。一応次回出荷もあるようですが、受付は4/19の発売日当日ということで発売日からプレイしたいという需要には応えられない形になってしまっていますね。
欲しいユーザーに長時間苦労させる形に〜
自分も、ニンテンドー3DSの本体を昨年購入する際、こうした騒動に巻き込まれました。店頭予約では比較的楽に変えたのですが、当時私的都合により店頭予約が難しかったためオンライン購入しかできなかったんですよね。
ニンテンドー3DS予約開始〜ネットでは瞬殺状態・店頭は若干余裕も - わぱのつれづれ日記
上記が当時の自分の様子ですが、Amazonがシステムバグるほどの集中、ヨドバシ・Joshinもダメでしたがビッグカメラでかろうじて購入予約でき、非常に疲れたことを覚えています。その後震災の影響やソフト不足もあって売上が落ち込み、店頭で安く3DSが溢れているのを見たときには、残念な気分にもなったものです。
ネット販売で人気商品ですと、どうしても日本中から一気にアクセスが集中しますし、転売屋も実際の店舗購入より商品確保しやすいということもあって群がってくるんですよね。ですので、どうしてもこうした争奪戦が繰り広げられてしまいます。上記の予約の時も、自分は数時間の間ネットでの購入リトライの繰り返し、情報収集して別のサイトへ、といったことを繰り返しましたし。
今回のFE同梱版も、人によっては昨日の深夜からずっとネットに張り付いていたわけです。発売開始の時間の告知とかも無かったですからね。そして早い者勝ちなわけですから、みんな必死になって購入にトライ。これで買えていればまだいいのですが、結果購入できなかった人としては長時間ネットに張り付いていたという苦労が残るだけ。時間も大量に消費して徒労だけが残るという最悪の形なわけです。
抽選・受注販売などの検討も必要では？
コンサートチケットなども人気が集中しますが、代わりに熱心なファン向けにファンクラブ先行とかそういった施策も用意されています。先行抽選予約券商法なんてのもありますよね。特定の関連商品を買うと先行予約の抽選会に参加できるという。ただ、これは自分もPS3アイマス2でやりましたが外れたときのショックがかなりでかいです。でも7thライブの方は当たりましたし、転売屋が参加しづらいということも考えると賛否分かれるところではあるかと思います。AKB商法みたいに過剰になると、否の意見も多くなると思いますが。ファンに確率高めるため複数買いを強いるということになると、今問題のガチャとかと似た構造になってしまいますね。
あとは転売屋はスクリプトなどを使って大量アクセスをしてくるので、まず販売初期は抽選販売にするということもよく有りますよね。たとえば「クラブニンテンドーで過去にポイント登録したことがある人限定の先行抽選販売」とかなら、転売屋対策には結構なりそうな気がしますし、モニタの前での張り付きという事態は避けられそうな気はします。もうちょっと踏み込むなら「ファイアーエムブレム関連タイトルのポイント登録済みの人限定」とか。
他にも、受注を受けた分を販売するという受注販売という手段もあります。まあ、これも結局はその受注の受付の段階で激しい競争になってしまうんですけど。待っていれば手に入る、というのは転売対策にはなる気はします。
次の販売は発売日の4/19〜任天堂の善処に期待
次の販売は4/19。もうソフト発売日なので、今回の販売で買えなかった人の中にはオリジナルデザインの本体は諦めて通常の3DS＆ソフトを購入する人も出てくるでしょう。値段的にも1000円のプリカだけですので、店頭価格とかで比べると大差ないですし。ただ、ファンに取ってはコレクターズアイテムというところもあるので、4/19の販売でもまたアクセスは集中することになる気はします。
とりあえず、任天堂はサーバーの性能を十分確保すること、そしてファンを長時間拘束しないよう、販売開始時間ぐらいはせめて告知すべきではないでしょうか？そして今回の販売では難しいのかもしれませんが、今後同様の限定版を販売するのであれば、抽選方式にする、受注生産方式にする、店舗予約も受け付けるなど、もっと販売方法を工夫して、消費者が徒労だけに終わるようなことが無いよう善処すべきかと思います。
ともあれ、あらためてファイアーエムブレムの持つ人気、熱を感じさせた今回の狂想曲。その分、ファンに萎えさせないような任天堂の努力を希望したいところです。また発売後、ソフト内容でもファンが熱狂できるといいなと思います。発売日が楽しみです。
