江頭2:50、救援物資運搬についてのエピソード語る

原発関連で未だごたごたが収まらない震災関連。震災直後の悲劇的な状況が落ち着いてきた分、計画停電や雑多ないらいらが東電やら政府やらへの不満となって、ヘイトがそこら中に溢れているのが悲しい状況でもあります。

さて、そんな中震災関連で好印象だったのが江頭2:50氏がいわき市に救援物資を届けに行ったエピソード。

江頭2:50、いわき避難所に物資届ける - 芸能 - SANSPO.COM

この件について、江頭氏が自身のネット番組でエピソードを語っています。

動画で語っている内容は、以下の記事で書き出されて解説されています。

江頭2:50が物資支援の真相激白「お金ないからさ。体で払ってきただけ」。 | Narinari.com

まず、物資を届ける準備段階とかがリアルで興味深いですね。物資購入する資金はアコムから。レンタカーはどこもガソリン不足で貸してくれなかったが、知り合い通じて運送会社の人を紹介してくれ、その人が2tトラックとガソリン給油用カードを提供。さらに、物資を買おうとしてもお一人様いくつまでという買い占め対策で買えない問題に直面。これについて、コストコならという助言を受けて直接上の人と交渉。借りた金で水やおむつなどありったけ購入。さらに、道路交通についても、一般車進入禁止のため苦悩していたところで、事務所の松田氏がちゃんと緊急車両用のパスを申請し入手。このおかげで道路だけでなく、途中の給油でも率先して給油してスムーズに行けたといっています。よく、素人がむやみに行動すると逆にじゃまになったりする、という警鐘が鳴らされていますが、江頭氏の場合、物資購入にしても通行許可にしても、ちゃんと手順を踏み、それが認められた形で行えています。有志として何かしたいが、迷惑も掛けたくないと行動に移せなかった人にとっては、ひとつの良いサンプルとなっているように思えます。

避難所についてからも、江頭氏は帽子、サングラスなどで身を隠し、放射能対策としてのカッパは被災地の人に失礼かと思って脱いで参上。ところが出てきた看護婦はカッパ着ていたというのをネタにされています。おそらく、念のためカッパは江頭氏もつけていたんでしょうね。放射能関連で自宅待機の指示が出ていたわけですから。現地の人もカッパを着ていた、というのは生々しい、しかし実情の報告になっていると思います。

結局、水やペーパータオルなど必要とされた物資をそこで渡した際、最後に江頭氏とばれてしまった模様。放射能を恐れて荷物を下ろすときも外に出てこなかった人も、江頭氏と判明したらばっと出てきたというのが、これまたリアルな市民反応というか。最後は江頭氏も変装を解き、ネタを披露してハイタッチとかしていたようなので、当初出ていたプロレスラー大谷氏との勘違いというのは、現地では特に無かったようです。帰りに、一見だけ赤ちょうちんが開いていた、とか言うエピソードもなんかぐっと来ますね。

江頭氏の話を聞いていて、下心が感じられないのはかっこいいところ。そして、イメージが上がってしまったことに対して下ネタかましてわざわざ「汚名挽回」しようとする姿に、「嫌われ芸人」としてのプロ根性を感じました。江頭氏は、ぷっすまでちょくちょく出ていたのを見て、そのいじられっぷりと滲み出る人の良さが好きなところですが、あらためて好きになった形ですね。

彼は昨年度まで、日経エンタテインメント!の9年連続「嫌いな芸人」ランキングでダントツ1位をとっていましたが、ある意味今回の件でこの不動の一位座が奪われてしまうことがないか、それが心配なところでもありますw。