アップル、ビートルの楽曲配信開始

昨日、ティザー広告を打って世間の注目を集めたアップル。数々の予測を産みましたが、その内容がいよいよ発表となりました。

Beatles For Sale──iTunesでビートルズ配信スタート - ITmedia News
アップル - iTunesでビートルズを。

結局、WSJがリーク報道した、ビートルの楽曲配信だったようです。アップルの商標をめぐり、長らく係争が続いていましたが2007年に解決、曲に関してもはじめてデジタルでの大々的配信になった、というかんじのようですね。以下、プレスリリース。

The Beatles Now on iTunes

日本では1曲200円、BOXが23000円ですが、米では1曲$1.29、BOXで$149。今の為替レート1ドル84円だと、まるっきり倍違う計算ですね。元々音楽や映画コンテンツの相場は海外の方が安い傾向にありますが、これもその一環なのでしょうか?同じものなのにこれだけ異なると、なんか奇妙な感じですね。

しかし、今回の発表、長らく係争を続けて来たアップル自身や、それを見ていた古いアップルファン、そしてビートルズファンにとっては非常に大きな発表なのかもしれませんが、ビートルズファンでない人や最近iPhoneとかから入ったファンにはさっぱりな内容な気も。というか、ビートルズファンならすでにCD持っていて、自分で取り込んで聞いている気もしますし。自分も昔赤盤、青盤のCDを友人に借りて繰り返し聴いた口ですが、いまさらネット配信になったからといって、特に感慨も無し。これだけのための発表で、ティザーを打つ必要があったんですかね?しかも前日にWSJにネタばれされてしまってサプライズも何もなく、ガッカリ感だけ先行していたのに。iPhone4も事前に実機が流出してサプライズ感ゼロの発表でしたが、今回の発表もそれに続いて黒歴史レベルな発表になった気がします。

ゲーム会社がティザーを打つときはたいていガッカリな感じのものが多かったですが、アップルですらその図式は崩せなかったというところでしょう。結局、一旦秘密を匂わせた時点でいろいろかぎまわされ、事前にリーク情報が出てしまうんですよね。サプライズを演出したいなら、ウェブで一発目でいきなりサプライズとかにしないとだめなんでしょう。

株価もこの発表を受けてがくんと下がっていますね。やはり過剰な期待を煽った分、その失望が影響しているということでしょう。

AAPL- Apple Inc.

ちなみに、HPで公開されているライブ映像は40分ぐらいある結構充実したムービーとなっています。
アップル - ビートルズ - 1964年、ワシントン・コロシアムでのライブ演奏
ガッカリ発表の気分をひとまずおいておいて、歴史的映像を楽しむのをいいかもしれません。