海外PS3に160GBモデルと320GB＋Move同梱モデルが登場

年末商戦に向け、SCEおよびMS両陣営が満を持して投入するモーションコントローラ。先日、MSからはKinect同梱の4GBモデルが$299で発表、Elite版の発売もパッケージから予測されていますが、PS3の方でも本体との同梱版の発売が発表されたようです。

Available This Fall: New PS3 System Models Featuring 160GB & 320GB Hard Drives – PlayStation Blog

公式発表によれば、9月19日のロンチにあわせて用意される同梱版は320GBモデルのみ。Moveコントローラとカメラ、ソフトがついて$399。従来の通常版が120GBから160GBへ値段据え置き$299となります。Moveのセット自体が$99ですので、同梱版だと160GB分、HDDの容量が多く使えるという感じですね。

大容量の上位モデルにのみバンドル版

HDD無しモデルなどで、本体単価を下げることを取り組んでいるMSに対し、SCEは基本単価はあまり下げず、HDD容量やバンドルなどのおまけ要素でキャンペーンを売っている形で、これは以前からの傾向です。最近では160GBの白色モデルなども発売されましたね。

PlayStation 3 (160GB) クラシック・ホワイト (CECH-2500ALW)【メーカー生産終了】

また日本では、ちょうど160GB青色のGT5同梱版も発表されたところです。

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HDDの場合、有りと無しでは大きくコストは異なりますが、容量が変わってもそこまで大きなコストの差につながりません。PS3はHDD標準搭載であるため、こういった対応となるのでしょうね。

最も、カジュアル層向けのソフトが揃っている現状のMoveを、価格が高い方のモデルにだけ付加するという点に疑問を投げかけている人もいます。

Sony PS3 Motion Control Bundle Costs a Bundle - PCWorld

たしかに、モーション操作という点で、今のところWiiで開拓されたパーティゲーム需要が真っ先にフォーカスが当たっています。PS Move自体はWiiよりも精度が高く、Kinectよりも細かな操作が可能ということで、コアゲーマー向けにも訴求していきたい意向を示してはいますが、現時点のバンドルがカジュアル向けなので、ちょっとアンバランス感はありますね。逆に、320GBモデルが欲しいコアユーザーから、「Moveのバンドルをなくして安くしたモデルが欲しい」といったコメントもあるようです。

PlayStation Move スターターパック

10月12日に発売される日本では同梱モデルが用意されるかどうかも含めて未定となっています。

モーション操作合戦の展開やいかに

ともあれ、パーティ需要の高い海外ではじまる据え置きゲーム機のモーションコントローラ合戦。先行者として圧倒的シェアを誇るWiiに、コントローラフリーというインパクトで挑むKinect、そしてその中間的な位置づけのMove。果たして、ゲーム業界にどのような影響を与えるか。現状、サードの支持ではKinectが多いですが、Kinect単体が$149と高めなのは懸念点。Moveは現状あまりにWiiとの類似性が高く見えてしまっているので、その差別化要素をどうだしていけるかがポイントでしょう。ぜひ両陣営とも、Wiiでもみなかったような新しい体験、楽しさのあるゲームが出てきてほしいなと思います。あと、Wiiもすでにネタ切れ状態なのかもしれませんが、売れ行き鈍化は続いていますし、そろそろカンフル剤が必要だと思いますね。