Xbox360「怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA」でソースコード無断複製発覚

和ゲーとしてはシューティングゲームとギャルゲーが充実してきているXbox360。一方で、その中のソフトの一つ、「怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA」は、発売後からバグが多数発生し、出荷停止にまでいたるなど問題作となっていました。

怒首領蜂大往生・ブラックレーベル EXTRA - Xbox360

怒首領蜂大往生・ブラックレーベル EXTRA - Xbox360

そんなXbox360怒首領蜂 大往生なのですが、なんとさらにソースコードの無断盗用が発覚したそうです。

『怒首領蜂 大往生 ブラックレーベル EXTRA』ソースコード無断複製が発覚/ゲーム情報ポータル:ジーパラドットコム
「弊社販売ゲームソフトに関するお詫び」 - 5pb.ニュースリリース

Xbox360版を開発したアクアシステムという会社が、PS2版の「怒首領蜂 大往生」のコード等を無断複製していたようです。一体どういった経緯で盗用なんて起きたんでしょうね。物理的にソースの入ったディスクでも盗み出したりしたんでしょうか?PS2版を開発したプログラマーから横流しされたとか、そういったところなんでしょうか?ちゃんとした合意に基づき、過去のソース・素材を再利用して開発することはむしろ望ましいことだとおもうのですが、無断で行われたというのであれば、ひどい話です。

ゲームにおけるソース流用騒ぎというと、最近では「ICO」のGPL違反疑惑が思い浮かびますね。

ICO PlayStation 2 the Best

ICO PlayStation 2 the Best

プレイステーション2ゲーム『ICO』にGPL違反発覚

この件は、逆アセンブルによって発覚したのですが、結局明確に盗用流用の事実をSCEが認めることはなく、ベスト版の出荷を終了するという対応をとっています。これはこれで信じがたい対応でしたね。

PS2「ICO」の生産終了 〜 気になる「GPL違反」への対応 - わぱのつれづれ日記

もっとも、上記はGPLのライセンス違反の話ですが、今回の件は明らかに犯罪行為ですからね。ソフトを開発することで生計を立てているソフト会社が、他の人が開発したものを無断で流用してしまったので、今後信頼を得ることはできないでしょうね。また、5pb自体もブランドイメージに傷が付いたことでしょう。日本のゲーム業界において、マニア向け和ゲーというニッチな需要の中ではいろいろ厳しい状況であることは確かなんでしょうが、道を踏み外しては意味がありません。ファンを裏切らないよう、原因究明から再発防止まで徹底した対処を期待したいところです。