「モンスターハンター3」の発売日が8/1に決定〜クラコンPro同梱版や限定版も

今年に入ってずっと元気の無かったWii。週販も龍が如く3移行ずっとPS3に上回られていました。一応、先週はGW需要も多少手伝ってPS3を上回った感じもしますが、任天堂の岩田社長自らが反省の弁を述べていたように、なかなかソフトがそろって来ていない印象があります。

そんな中、任天堂起爆剤として強く期待しているタイトルが、モンスターハンター3です。PS3で開発が予定されていたものをいわば奪ってきたような形になったタイトルで、期待と恨みとが入り交じっていろいろな意味で注目されているタイトルでもあります。その発売日がいよいよ発表になりました。

カプコン、Wii「モンスターハンター3(トライ)」。発売日が8月1日に決定!! 各種限定版も同時発売 - GAME Watch

発売日は8/1。学生ユーザーが多いと思われるモンハンにおいて、うまく夏休みの時期にかぶせてきた形ですね。パッケージとしては、通常版が7,340円、クラコンPro同梱版が8,490円となっています。各々、Amazonでは19%引きで予約が開始されていますね(通常5,926円、同梱6,855円)。クラシックコントローラProは単体で買うと2000円ですので、同梱版であればクラコンProが半額で手に入る感じですね。ただ、期間限定販売のようなので、初期需要はこちら集中しそうな気もします。あと、先着特典としてモンスターヘッドフィギュアもついてくるようですね。3種類のうちランダムというのが、コレクターにとってはつらい付け方ですね。

一方、カプコンのショッピングサイトではさらにメイキングDVDや限定特典のついたバージョンも出るらしく、こちらは9,440円で発売となります。

カプコン「モンスターハンター3(トライ)」
e-CAPCOM

こちらはAmazonなどのような値引きが内ので、通常版との差額は3500円ぐらいと言うところでしょうか。まあ、限定版はコレクターズアイテムなので、気にしない人は気にしないのでしょうが。逆転裁判やバイオ5など、カプコンはこうした特典を売る路線も手広くやっている感じですね。

新トレーラーも公開

また、発売日の発表に併せて、新しいトレーラー映像も公開されています。

水や光の表現はかなり綺麗ですね。ただ、キャラの影の表現がちょっとシンプルすぎて、多少違和感を感じますけど。その他、映像に映る要素については、自分はモンハンシリーズをやったことがないのでよく分かりません。ただ、やりこんでいる方にはいろいろとワクワクする要素もあるようですね。自分も、ラグナロクオンラインにはまっていたときは、新エリアやモンスターの情報を聴く度にワクワクし、友人といろいろ盛り上がったので、それと似たような感じなんでしょうか。

カプコンの販売目標は全世界200万〜Wiiの谷間層獲得なるか

さて、このモンスターハンター3ですが、カプコンの先日の決算説明会における資料によれば、全世界で200万本の販売を見込んでいるようです。

事業戦略資料 - 株式会社カプコン | 説明会資料・動画(PDF)

PSPではダブルミリオンも記録しているモンハンですが、PS2の据置ではこれまで国内ミリオンに達していなかったタイトル。また、販売台数が多いWiiとは言っても、その中でモンハンの中心層と思われる中高生は、比率的にはそれほど大きくはありません。

任天堂決算説明会 スライド

これだけの状況を見ると、国内では50万ぐらい売れればよく売れた方にも見えます。ただ、カプコン的にはPSPでダブルミリオン売れているタイトルですし、開発費もかかっているでしょうから、国内ではミリオンを狙うつもりなんでしょうね。海外では、元々あまり多く売れてはいなかったところもあるようですし。

一応、同じSDゲーム機での移植作MHGが20万本も売れていることを見ると、PSP版がヒット前の据置モンハンの数値をそのまま参考にすることはできないところもあります。また、任天堂もモンハン3を今年度のWii販売戦略の一つのキーとしているようですので、広告や販売などで支援が入る可能性もあります。龍が如く3MGS4でも多数のタイアップを行っており、ライトな層の注目も集めて「盛り上がっている感」をうまく演出していましたが、カプコンも負けじとMH3では各種マンガ、雑誌などとコラボした武器を登場させ盛り上げようとしています。ここに任天堂電通の広報で莫大なCMが加わると、販促効果は結構大きなものになるかもしれません。さらに、WiiMH3&クラコンProの同梱版を3万円で出す、もしくは特別にショップ側で割り引き販売できるよう奨励金を出すなどの施策があっても面白いですね(あんまり任天堂はこの手のことをやりませんが)。

6月頭にはE3があり、海外向けのサプライズは主にそこで発表されるのでしょうが、国内向けの展開としては今年はとりあえずWiiSportsリゾート、DQIX、ポケモン金銀MH3、ToGと有名タイトルが並んでいている任天堂プラットホーム。昨年度比で大きく落ちた売上を巻き返すような売上を見せることができるのか、Wiiで開発中・開発検討中のゲームメーカーにも注目されるところになるでしょうね。まずはMH3が50万本のラインをどの程度のスピードで突破できるかに注目してみたいと思います。