脳版「WiiMusic」?!〜脳波でオーケストラを演奏

モーション入力による斬新な操作が注目を集めたWii。実際にはおおざっぱな動きをボタン代わりにしか応用できてない例も多いのですが、来月にはさらに取れる情報を増やしたWiiモーションプラスを使ったWii Sports Resortも発売されますね。

Wiiスポーツ リゾート (「Wiiモーションプラス (シロ) 」1個同梱)

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一方で、リモコンでのモーション入力の他にも、バランスボードによる入力、EyeToy、その他E3で発表かと噂されているMSのモーション入力など、入力系で目新しさを出そうという試みはいろいろ行われています。そんな中、ある意味とんでも系ではありますが存在しているのが「脳波」による入力。こちらは、PC向けに一応製品化されたものがあり、この日記でも取り上げたことがあります。

脳波でゲームがコントロール可能?なデバイスが発売 - わぱのつれづれ日記

これに対して、ゲームではないのですが他にも脳波を使ったコントロール例として、脳波でオーケストラを演奏する、というものが行われたようです。

脳波で演奏するブレイン・オーケストラ、プラハで演奏会

ソースはBBCのサイトで、映像も公開されています。

BBC NEWS | Science & Environment | World premiere of brain orchestra

脳波による演奏者は複数人いて、いくつか異なるパターンの脳による認識作業をしています。画面内の特定の文字を探す、指揮者にあわせて色を見る、という感じですね。これに応じて、音楽の音量や転調などが制御されるということです。

こうした、あるいみ雑だが一応傾向はある情報を使って、なんちゃって演奏を実現するというのは、WiiMusicと近いアプローチのように感じますね。

Wii Music

Wii Music

通常のコントローラによる明確な入力方法と違い、脳波はまだまだ雑な入力ではありますが、この状態でもある程度「意志を持った操作」ができているのは面白いですね。今はまだ音楽とは関係のない機械的な脳による認識を別の操作に置き換えているだけで、いわばWiiリモコンでの無関係な動作をボタンに置き換えているものと変わらないですが、そのうちゲーム内容や操作内容とリンクした脳波でその通り操作できるようになると面白そうですね。グラフィックだけのゲーム性進化はだいぶサチって来ているので、こうしたヒューマンインタフェースの部分での発展がもっと進むといいな、と思います。