イースシリーズ最新作「Ys SEVEN」がPSPで発売決定〜YsI&IIのリメイクも
かつてPCゲームにおいて手軽なゲーム性となにより衝撃的なサウンドで革命を起こしたゲーム「イース」。ゲームミュージックを担当した古代祐三氏は、世界樹の迷宮やセブンスドラゴンで、現在のゲーマーにも訴求していますよね。
そんな、ファルコムを代表するタイトルであるイースシリーズの最新作が、PSPで発売されることになりました。
日本ファルコム、「イース」シリーズの新作を2本リリース。PSP「YsI&II Chronicles」とPSP「Ys SEVEN」 - GAME Watch
合わせて、イースI&IIも「YsI&II Chronicles」としてPSPでリメイクされるようですね。今回は、このイースシリーズについて、ざっくりと取り上げてみたいと思います。
PCで展開されたYsI,II
まず、YsI&II。こちらは、PC88やPC98などで発売されたゲームで、敵に体当たりするだけというシンプルなゲーム性と、比較的簡単な難易度、そして古代氏のサウンドで大人気となったタイトルです。自分も、古代氏のサウンドには非常にはまっていて、数々のゲームミュージックのテープを買いあさったものです。
その後のYsIIIはそれまでの上からの見下ろしタイプとは一転して横スクロールタイプに。曲も素晴らしく、ゲーム的にもよく出来ていたようですが、YsI&IIからのギャップに対する戸惑いの方が当時大きかったようにも思います。
コンシューマ機器での展開〜PCEの名作YsI&II他
その後、ゲーム全体がコンシューマ機器へと移行してきたこともあり、イースもコンシューマ機器での展開が行われました。まずは、YsI&IIがPCEのCD-ROM^2のタイトルとして登場。アニメシーンをふんだんに取り入れ、CDを生かした豪華なアレンジサウンドで今も名作としてあげられています。現在では、Wiiのバーチャルコンソールでプレイすることが可能ですね。
バーチャルコンソールでPCエンジン「イースI・II」配信開始 - わぱのつれづれ日記
その後、イースIVについては何とも複雑な展開。ファルコムは原案のみで、結果的にPCE版とSFC版で2種類のイースIVが出てしまっています(さらにPS2でのリメイクもありますが)。このあたりは以下のWikipediaを参照ください。
PCでのリメイク、そしてイースVIへ
上記で紹介したイースI〜Vまでですが、実際には自分はプレイしていません。ゲームミュージックはI〜IIIまでほとんど持っていましたが、IVとVについては存在すらほとんど知らなかった感じですね。
自分が初めてイースをプレイしたのは、WindowsでリメイクされたYsI&IIエターナルになってからでした。こちらは、OS対応でのバージョンアップを繰り返し、今はVista対応版もリリースされています。
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体当たりを基本とするゲーム性はオリジナルを踏襲しながら、曲も比較的忠実。リズムの良い爽快なアクションと美麗な2Dグラフィックで、今でも楽しめるゲームだと思います。
その後、しばらくの時間を経て、ゲームシステムからグラフィックまで一新して発売されたタイトルが「イースVI」です。
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こちらは、グラフィックも3Dになり、剣による攻撃の他ジャンプアクションも追加。サクサクと遊べる爽快なアクションで、グラフィックもディフォルメとテクスチャの作り込みがうまいバランスになっており、非常に楽しめたタイトルです。
その後、このVIのシステムをベースに、YsIIIの大幅リメイクである「フェルガナの誓い」や、YsI以前の世界を舞台にした「オリジン」などが発売されていますね。
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フェルガナは曲のアレンジが非常に気に入ったのですが、システムがVIと全く同じで、途中でちょっと飽きてしまって放置。オリジンは発売当時は買っておらず、最近1000円ぐらいで叩き売りされていたのを購入しましたが、設定資料だけ読んで放置中という感じですね。
PSPでのシリーズ展開
そうした流れを受けて、今回発売されるのがPSP版となるわけです。これまでにもPC版がコンシューマに移植された流れはありますし、VIもPSP版は出ています。ただ、PSPがリードプラットホームになるというのは初めてですね。
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今回の決定は、別のファルコムの代表的シリーズである「英雄伝説シリーズ」がPSPで好調なリリースを上げていることも影響している気がしますね。
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これら「空の軌跡」シリーズはいずれもPC版からの移植ではありますが、PSP版の評価は高く中古でも未だに高値安定しています。
中小メーカーの国内限定市場として
上記で触れてきたように、イースシリーズはファルコムを代表するタイトルでありながら、あまりスムーズな展開は行われてきていません。また、ファルコム自体も老舗の国内メーカーではありますが、他の大手と比べれば規模は小さく、ゲーム開発規模・技術共にどうしても劣るところもあるでしょう。一方で、数々の魅力的な過去のタイトル、ブランドは抱えており、根強いファンもいます。そうした意味では、昨日紹介した「アトリエ」シリーズと状況は似ている気はしますね。
アトリエが最新作「ロロナのアトリエ」で果敢にPS3市場に打って出たのに対して、ファルコムは最新作をPSPで展開することにしました。どちらも、国内市場限定で固定ファン層のいるゲーム。手堅く利益を求めた印象のあるイースセブンですが、戦闘システムの一新やパーティプレイの導入など、未知数な要素もあって若干不安に感じるところもあります。とりあえず、続報に注目ですね。